日本陸連は25日、8月に行われるブダペスト世界選手権の競歩代表の10名を発表した。
男子20kmでは昨年のオレゴン世界選手権で大会連覇を達成し、ワイルドカード保持者の山西利和(愛知製鋼)が代表入り。各種目の代表枠は1ヵ国3名と定められているが、ワイルドカードは別枠として扱われているため山西のほか3名が選出。オレゴン世界選手権銀メダルの池田向希(旭化成)、過去世界選手権に4度出場している髙橋英輝(富士通)、3月の全日本競歩能美大会を1時間19分19秒で制した古賀友太(大塚製薬)が初の代表入りを果たした。
男子35kmはオレゴン世界選手権銀の川野将虎(旭化成)が選考基準をクリアして代表権を獲得。4月16日の日本選手権35km競歩で川野に先着した
野田明宏(自衛隊体育学校)、丸尾知司(愛知製鋼)と代表経験豊富な2人もメンバー入りを果たし、最強の布陣で世界に挑む。
女子では20kmでオレゴン世界選手権6位入賞を果たした藤井菜々子(エディオン)がただ一人代表入り。35kmは日本選手権で優勝した岡田久美子(富士通)が5回目の世界選手権に挑戦するほか、前回大会9位の園田世玲奈(NTN)も派遣設定記録を突破して代表に選ばれた。
女子の両種目については、今後ワールドランキングによる選考が行われ、代表が追加となる可能性がある。
日本の競歩勢は21年東京五輪で山西と池田がメダルを獲得し、オレゴン世界選手権はメダル3つ、入賞2つと世界を席巻。ブダペストでも各種目でメダルや上位入賞が期待されている。
ブダペスト世界選手権代表選手のプロフィールをチェック!
男子20km競歩 山西利和(やまにし・としかず) 愛知製鋼 1996年2月15日生まれ 京都・堀川高→京大 3回目 自己記録:1時間17分15秒(19年全日本競歩能美) 池田向希(いけだ・こうき) 旭化成 1998年5月3日生まれ 静岡・浜松日体高 →東洋大 3回目 自己記録:1時間17分25秒(19年全日本競歩能美) 髙橋英輝(たかはし・えいき) 富士通 1992年11月19日生まれ 岩手・花巻北高→岩手大 5回目 自己記録:1時間17分26秒(18年日本選手権) 古賀友太(こが・ゆうた) 大塚製薬 1999年7月15日生まれ 大牟田高→明大 初出場 自己記録:1時間18分42秒(20年全日本競歩能美) 男子35km競歩 川野将虎(かわの・まさとら) 旭化成 1998年10月23日生まれ 静岡・御殿場南高→東洋大 2回目 自己記録:2時間23分15秒(22年オレゴン世界選手権) 野田明宏(のだ・ともひろ) 自衛隊体育学校 1996年1月24日生まれ 大阪・清風高→明大 3回目 自己記録:2時間23分13秒(23年日本選手権) 丸尾知司(まるお・さとし) 愛知製鋼 1991年11月28日生まれ 京都・洛南高→びわこ成蹊スポーツ大→和歌山県庁 自己記録:2時間25分49秒(23年日本選手権) 女子20km 藤井菜々子(ふじい・ななこ) エディオン 1999年5月7日生まれ 福岡・北九州市立高 自己記録:1時間28分58秒(19年世界競歩グランプリ) 女子35km 岡田久美子(おかだ・くみこ) 富士通 1991年10月17日生まれ 埼玉・熊谷女高→立教大 自己記録:2時間44分11秒(23年日本選手権) 園田世玲奈(そのだ・せれな) NTN 1996年9月10日生まれ 滋賀・草津東高→中京大 自己記録:2時間44分25秒(23年日本選手権)RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.17
競歩の山西利和に京都市スポーツ最高栄誉賞 自身4度目、2月に世界記録樹立 丸尾には特別賞
2025.12.16
中央学大がTKK株式会社とスポンサー契約 同大卒業生が代表取締役
-
2025.12.16
-
2025.12.16
-
2025.12.16
-
2025.12.16
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2025.12.14
中学駅伝日本一決定戦がいよいよ開催 女子11時10分、男子12時15分スタート/全中駅伝
-
2025.12.14
-
2025.12.14
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.17
競歩の山西利和に京都市スポーツ最高栄誉賞 自身4度目、2月に世界記録樹立 丸尾には特別賞
愛知製鋼は、同社所属の競歩・山西利和が京都市スポーツ最高栄誉賞を受賞したと発表した。 同賞は国際大会などにおいて顕著な活躍、またはそれに準ずるせいかを挙げた者に贈られるもの。山西は今年2月の日本選手権20km競歩で1時間 […]
2025.12.16
中央学大がTKK株式会社とスポンサー契約 同大卒業生が代表取締役
中央学大駅伝部が「TKK株式会社」とスポンサー契約を結んだことを発表した。 同社は千葉県八千代市に本社を構え、主にプレキャストコンクリート鋼製型枠を取り扱うメーカー。中央学大卒業の安保誠司氏が代表取締役を務めており、「未 […]
2025.12.16
今年度限りでの「引退」を表明した村澤明伸インタビュー【前編】 大学3・4年時はトラックと駅伝の両立に挑戦したが「バランスを取るのが難しかった」
全国高校駅伝で日本一に輝き、箱根駅伝は花の2区で快走。日本選手権10000mでも上位に食い込んだのが、村澤明伸(SGホールディングス、34歳)だ。紆余曲折を経て、今年度限りでの「引退」を表明したが、どんな競技生活を過ごし […]
2025.12.16
赤﨑優花が自身の思いと感謝綴る 移籍は「前向きな決断」「この道を正解にします」
12月15日で第一生命グループを退社し、夫の赤﨑暁も所属するクラフティア(前・九電工)へ移籍加入した赤﨑優花(旧姓・鈴木)が自身のSNSを更新し、改めて思いを綴った。 昨年のパリ五輪女子マラソン6位入賞の赤﨑。「決して悲 […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳