2023.04.16
◇吉岡隆徳記念第77回出雲陸上(4月16日/島根・島根県立浜山公園陸上競技場)
日本グランプリシリーズの出雲陸上が4月16日に行われ、男子100mはオレゴン世界選手権代表の坂井隆一郎(大阪ガス)が10秒35(-0.9)で優勝した。
猛烈な雨に雷鳴がとどろき、あげくの果てに雹(ひょう)まで降ってくる始末。度々、競技が中断して開始時間が変わる。グランプリ種目は予選が取り払われ、すべてタイムレース決勝に変更された。
坂井も「トラブルが多くて難しかった」と言うが、そこは昨年の世界選手権セミファイナリスト。「自分の得意なところ」と話す持ち味のスタートから一気に抜け出す。後半を得意とするデーデー・ブルーノ(セイコー)もさすがの追い込みを見せたが、坂井がしっかり逃げ切った。
「悪条件の中でも目標の中でタイムは収められたと思います。(この条件で)タイムが速いかどうかわかりませんが良かったと思います。優勝することができて良かった」と笑顔で振り返る。
昨年は日本選手権2位、10秒02をマーク。世界選手権出場と飛躍を遂げた坂井。最大目標を「パリ五輪」に置き、「そのためにも9秒台が必須になりますし、ブダペスト世界選手権にも出場したい」と言う。
世界選手権の参加標準記録は10秒00。9秒台を目指しつつも、ワールドランキングでの出場も踏まえて室内も欧州転戦していただけに、グランプリ初戦をしっかり勝ちきった価値も小さくない。
デーデーが10秒42で2位。別組で走った飯塚翔太(ミズノ)が10秒47(-1.9)、多田修平(住友電工)は10秒56(同)だった。国内復帰初戦の予定だった桐生祥秀(日本生命)は左膝裏の違和感のため棄権している。
300mはオレゴン世界選手権4×400mリレー4位メンバーによる熾烈な争いに。佐藤風雅(ミズノ)が32秒85で、0.01秒差で中島佑気ジョセフ(東洋大)を抑えた。佐藤は「200mで20秒台が出ていたのでスプリントに自信がありました。前半は良かったですが、後半はちょっとリズムが悪くなりました」とレースを振り返る。
女子300mは久保山晴菜(今村病院)が38秒25で制し、同100mは11秒78(+0.3)をマークした三浦愛華(園田学園女大)が全体トップだった。
【動画】坂井隆一郎のGP初戦!&吉岡隆徳記念第77回出雲陸上のGP上位成績をチェック
●男子 ・100mタイムレース決勝 1位 坂井隆一郎(大阪ガス)10秒35(-0.9) 2位 デーデー・ブルーノ(セイコー) 10秒42(-0.9) 3位 飯塚翔太(ミズノ) 10秒47(-1.0) ・300mタイムレース決勝 1位 佐藤風雅(ミズノ) 32秒85 2位 中島佑気ジョセフ(東洋大) 32秒86 3位 水久保漱至(第一酒造) 33秒06●女子 ・100mタイムレース決勝 1位 三浦愛華(園田学園女大) 11秒78(+0.3) 2位 鶴田玲美(南九州ファミリーマート) 11秒86(-1.5) 3位 山形愛羽(熊本中央高3熊本) 11秒96(+0.3) ・300mタイムレース決勝 1位 久保山晴菜(今村病院) 38秒25 2位 森山静穂(福岡大) 39秒38 3位 井戸アビゲイル風果(甲南大) 39秒42【#出雲陸上】
— 日本グランプリシリーズ (@japan_gpseries) April 16, 2023
/
YOSHIOKA スプリント
GP男子100mタイムレース決勝
\
優勝は 1組5レーン#坂井隆一郎(大阪ガス)10秒35(-0.9)👑
スタートから飛び出します💥
✅ライブ配信中https://t.co/3lK0temPIg
🎫日本選手権チケット販売中‼️https://t.co/KdLBJhGn3R#日本グランプリシリーズ #全員と闘え pic.twitter.com/b2V4Io7w1v
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.13
-
2024.12.07
-
2024.12.13
-
2024.11.24
-
2024.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.12.14
京山・石原万結は5区 神村学園・瀬戸口恋空は2年連続1区 大沢野も長森結愛、黒川志帆が3km区間に/全中駅伝・女子
第32回全国中学駅伝は12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。14日には開会式が行われ、併せて区間エントリーも発表された。 女子は1区、5区が3km、2区から4区までは2kmの5区間1 […]
2024.12.14
京山はエースの玉川彩人が3区 坂は8分台トリオを前半に配置 鶴ヶ島藤は植松遼がアンカー/全中駅伝・男子
第32回全国中学駅伝は12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。14日には開会式が行われ、併せて区間エントリーも発表された。 史上初の2年連続男女優勝を目指す京山(岡山)は全中3000m […]
2024.12.14
第5回大学対校男女混合駅伝の出場校が決定! 大東大、環太平洋大、亜細亜大、早大が初出場!! 2月16日に大阪・長居で開催
12月12日、関西学連は25年2月16日に開催される第5回全国大学対校男女混合駅伝の出場チームを発表した。 同大会は2021年に大学駅伝では国内初の男女混合レースとして誕生。これまでは「全国招待大学対校男女混合駅伝」とい […]
2024.12.13
箱根駅伝V奪還狙う駒大 藤田敦史監督「100回大会の悔しさ晴らしたい」選手層に課題も手応えあり
第101回箱根駅伝に出場する駒大がオンラインで記者会見を開き、藤田敦史監督、大八木弘明総監督、選手が登壇、報道陣の取材に応じた。 藤田監督は「前回は出雲駅伝、全日本大学駅伝を制した状態で迎え、青山学院に負けて準優勝でした […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会