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2023.04.01

ハンマー投・村上来花がまたも快投!自身のU20日本記録更新する65m33は22年ぶり日本学生新
ハンマー投・村上来花がまたも快投!自身のU20日本記録更新する65m33は22年ぶり日本学生新

学生記録更新に記念撮影する村上来花と疋田監督(チーム提供)

第1回九州共立大学チャレンジ記録会が4月1日に行われ、女子ハンマー投で村上来花(九州共立大)が65m33をマーク。この記録は日本歴代5位で、今季のU20世界リストトップに立つもの。3月19日にマークした63m68のU20日本記録を1m65cmも更新。元日本記録保持者の綾真澄が2001年に出した日本学生記録(64m43)も22年ぶりに更新した。

この日は第1試合から63m42を投げていた村上。指導する疋田晃久監督が「記録が安定した」と言うように、すべて63mをスローした。第2試合の3回目に生まれたビッグスロー。遠心力でハンマーがピンッと張った美しいターンから、「最後は少し崩れた」(疋田監督)というものの大記録だった。

村上は青森・弘前実高時代にハンマー投を始め、高1歴代(52m91)、高2歴代(61m02)、高校記録(62m88)と次々に更新。高校生ながら日本選手権で3位に入るなど活躍した。高3の11月には左膝の靱帯と半月板を痛める大ケガを負い、手術を経て長いリハビリ生活を送った。そこから地道にトレーニングを積み重ね、昨年は6月のU20日本選手権で優勝。8月のU20世界選手権では、この種目で全カテゴリー通じて女子初の世界大会メダルとなる銅メダルを獲得する快挙を成し遂げた。さらに9月の日本インカレも1年生優勝を果たしている。

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その才能を見出した弘前実高の倉水英樹先生と疋田監督が、高1から連携し、定期的に大学で練習してきた。疋田監督は持ち前の腕の長さや投てきセンスはもちろんのこと、その成長曲線は「初期指導から継続してきた賜物」だと言う。

ハンマー投の本格的な技術指導が入るのは大学になってからという例も多いが、特殊な動きをするだけに、疋田監督は基礎固めとなる「初期指導」の重要性を説く。この冬はケガなく冬季を詰めたことでベースがアップ。「遠心力に耐えられる身体作りができた」と言い、さらなる記録更新も見えて「本当にすごい投てきでしたが、少しずつ伸びてくれれば」と愛弟子のビッグスローを称えていた。

同大会では昨年の日本選手権者である勝冶玲海も61m71と復調。また、男子やり投の鈴木凜(九州共立大)が九州学生新となる77m95を投げている。

第1回九州共立大学チャレンジ記録会が4月1日に行われ、女子ハンマー投で村上来花(九州共立大)が65m33をマーク。この記録は日本歴代5位で、今季のU20世界リストトップに立つもの。3月19日にマークした63m68のU20日本記録を1m65cmも更新。元日本記録保持者の綾真澄が2001年に出した日本学生記録(64m43)も22年ぶりに更新した。 この日は第1試合から63m42を投げていた村上。指導する疋田晃久監督が「記録が安定した」と言うように、すべて63mをスローした。第2試合の3回目に生まれたビッグスロー。遠心力でハンマーがピンッと張った美しいターンから、「最後は少し崩れた」(疋田監督)というものの大記録だった。 村上は青森・弘前実高時代にハンマー投を始め、高1歴代(52m91)、高2歴代(61m02)、高校記録(62m88)と次々に更新。高校生ながら日本選手権で3位に入るなど活躍した。高3の11月には左膝の靱帯と半月板を痛める大ケガを負い、手術を経て長いリハビリ生活を送った。そこから地道にトレーニングを積み重ね、昨年は6月のU20日本選手権で優勝。8月のU20世界選手権では、この種目で全カテゴリー通じて女子初の世界大会メダルとなる銅メダルを獲得する快挙を成し遂げた。さらに9月の日本インカレも1年生優勝を果たしている。 その才能を見出した弘前実高の倉水英樹先生と疋田監督が、高1から連携し、定期的に大学で練習してきた。疋田監督は持ち前の腕の長さや投てきセンスはもちろんのこと、その成長曲線は「初期指導から継続してきた賜物」だと言う。 ハンマー投の本格的な技術指導が入るのは大学になってからという例も多いが、特殊な動きをするだけに、疋田監督は基礎固めとなる「初期指導」の重要性を説く。この冬はケガなく冬季を詰めたことでベースがアップ。「遠心力に耐えられる身体作りができた」と言い、さらなる記録更新も見えて「本当にすごい投てきでしたが、少しずつ伸びてくれれば」と愛弟子のビッグスローを称えていた。 同大会では昨年の日本選手権者である勝冶玲海も61m71と復調。また、男子やり投の鈴木凜(九州共立大)が九州学生新となる77m95を投げている。

【動画】ハンマー投・村上来花22年ぶり学生新のビッグスロー

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