HOME 国内

2023.03.03

五輪8位の一山麻緒は言葉詰まる12月に肋骨故障「気持ちのコントロールできなかった」世界陸上代表・松田瑞生「挑戦した結果が日本記録に」/東京マラソン
五輪8位の一山麻緒は言葉詰まる12月に肋骨故障「気持ちのコントロールできなかった」世界陸上代表・松田瑞生「挑戦した結果が日本記録に」/東京マラソン

一山麻緒と松田瑞生

東京マラソン2023女子招待選手の細田、松下のコメント

以下、その他の会見登壇者の女子選手コメント要旨をまとめた。

細田あい(エディオン)
「昨年の夏はMGCを意識して走り込みをケガなくできたことで、10月のロンドンで自己ベストを出せました。その後は思ったより疲労もあって体調不良もあって崩れる場面も多かったです。その中で積み重ねながらやってきた。ハッキリしたレースプランは当日決めたい。最大目標はパリ五輪。MGCを意識したレースをしたいです」

広告の下にコンテンツが続きます

松下菜摘(天満屋)
「東京マラソンに向けては、マラソンを走る覚悟を持って練習ができました。言い準備ができないと、良い結果にはつながらない。レースプランは考えず、当日の気象条件や体調を見てレースに対応したい。今回は世界を体感するつもりで東京に臨みたい」

ローズマリー・ワンジル(ケニア/青森山田高卒)
「日曜日は天気も良さそうで2時間16分、17分を目指して自己ベストを出して優勝したい。東京を走れるのはとてもうれしいです。日本は私のホーム。応援よろしくお願いします」

3月5日に行われる東京マラソン2023を控え、都内でプレスカンファレンスが開かれて招待選手の一部が前々日会見に登壇して意気込みを語った。 21年東京五輪8位の一山麻緒(資生堂)は思わず言葉が詰まらせた。「調子が良いと言える状態ではなかった。12月上旬に肋骨の疲労骨折があって、1ヵ月くらい走れず。5年ぶりの故障でした」。復帰してからは「東京マラソンに向けて、2時間16分、17分を頭に入れて故やってきたのですが……」。練習について「できなかったほうが多かった」ため、「気持ちのコントロールがうまくできなかった」と話す。 それでも、残念ながら体調不良のため欠場となった昨年のオレゴン世界選手権までは「これまでのマラソン練習だけではなく、海外のコーチにアドバイスをいただくなどして、いい準備ができていました。新しいチームでスピードのある選手と一緒にやったことのない速いペース設定など、(秋の)駅伝に向けてスピードを戻せていました」と言う。 パリ五輪代表選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)に向けて「これが最後のマラソン。当日になってみないとわからないので、MGCにつながる走りができれば」と前を向いた。 オレゴン世界選手権9位の松田瑞生(ダイハツ)は、日本記録について「走ってみないとわからない」と力を込める。これまでのマラソンでも「すべて日本記録を頭に入れていましたが、ことごとく高い壁」となって立ち塞がった。それだけに、「レース展開や気象条件など、ハマらないと難しい」と言う。それでも、常に日本新を狙う姿勢は崩さない。「うまく前半から走れて、挑戦した結果が日本記録になると思っています」。 特にポイントは30km以降で「我慢の12km」。昨年まではがむしゃらに走り、オレゴン前には「少しオーバーワーク気味になってしまった」と反戦。年齢を重ねていることもあり、「疲労回復が少しずつ遅れて、それが毎日積み重なる」。それが強さになるときもあれば、「少しつぶれる方向にいっていた」と振り返る。 その反省から、「競技生活と向き合う時間を経て、身体と向き合って質の高さを意識してきた」と松田。MGCはもちろんだが、その前にあるブダペスト世界選手権の代表も目指す。「世界選手権の切符をとって、世界レベルと戦うチャンスをつかみたい。MGCはその後に考えます」。 2度目の世界挑戦のため、まずは初の東京で海外勢相手に松田らしい闘志あふれるレースをするつもりだ。 東京マラソンは東京都庁をスタート、東京駅前をフィニッシュとする都内を巡るコースで行われる。9時10分に一斉スタート。フジテレビで中継される。 次ページ 招待選手の細田、松下のコメント

東京マラソン2023女子招待選手の細田、松下のコメント

以下、その他の会見登壇者の女子選手コメント要旨をまとめた。 細田あい(エディオン) 「昨年の夏はMGCを意識して走り込みをケガなくできたことで、10月のロンドンで自己ベストを出せました。その後は思ったより疲労もあって体調不良もあって崩れる場面も多かったです。その中で積み重ねながらやってきた。ハッキリしたレースプランは当日決めたい。最大目標はパリ五輪。MGCを意識したレースをしたいです」 松下菜摘(天満屋) 「東京マラソンに向けては、マラソンを走る覚悟を持って練習ができました。言い準備ができないと、良い結果にはつながらない。レースプランは考えず、当日の気象条件や体調を見てレースに対応したい。今回は世界を体感するつもりで東京に臨みたい」 ローズマリー・ワンジル(ケニア/青森山田高卒) 「日曜日は天気も良さそうで2時間16分、17分を目指して自己ベストを出して優勝したい。東京を走れるのはとてもうれしいです。日本は私のホーム。応援よろしくお願いします」

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.07.06

世界陸上新規内定は6人 山崎一彦強化委員長「見応えある勝負があった」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が3日間にわたって行われた。 広告の下にコンテンツが続きます 今大会で東京世界選手権の新規内定者は、男子200mの鵜 […]

NEWS 100mH福部真子は膝の痛み乗り越え3位死守 準決勝12秒75で「欲が出ました」/日本選手権

2025.07.06

100mH福部真子は膝の痛み乗り越え3位死守 準決勝12秒75で「欲が出ました」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子100mハードルは田中佑美(富士通)が12秒86(-0.4)で初優勝を飾った。 広告の下にコン […]

NEWS 100mH・田中佑美「本当に集中していた」悲願の初優勝に「不安を乗り越えられた」/日本選手権

2025.07.06

100mH・田中佑美「本当に集中していた」悲願の初優勝に「不安を乗り越えられた」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子100mハードルは田中佑美(富士通)が12秒86(-0.4)で大会初優勝を飾った。 広告の下に […]

NEWS 女子100mH 今村好花が中学新! 13秒28で従来記録を0.14秒も更新!

2025.07.06

女子100mH 今村好花が中学新! 13秒28で従来記録を0.14秒も更新!

女子100mH 中学歴代10傑 13.28  1.5 今村好花(太宰府東2福岡) 2025. 7. 6 13.42  1.4 香取奈摘(三和2茨城)   2022. 8.21 13.46  1.5 福田花奏(神河3兵庫) […]

NEWS 好調の山浦渓斗が走幅跳8m14の自己新で初優勝! 「1本目から良い流れを作れた」/日本選手権

2025.07.06

好調の山浦渓斗が走幅跳8m14の自己新で初優勝! 「1本目から良い流れを作れた」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 3日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子走幅跳は5月のアジア選手権銅メダリストの山浦渓斗(勝浦ゴルフ倶楽部)が8m14(+0.3)を跳 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top