2023.03.03
3月5日に行われる東京マラソン2023を控え、都内でプレスカンファレンスが開かれて招待選手の一部が前々日会見に登壇して意気込みを語った。
2020年以来の東京マラソンで、21年札幌開催だった東京五輪以来の国内マラソンに臨む大迫傑(Nike)。五輪で競技生活に区切りをつけたが、現役復帰して昨年はニューヨークシティマラソンにも出場した。
練習については「復帰してからも変化はありません。練習はいつもベストなトレーニングをやってきているので、内容の変化はない」と言う。
GMOインターネットグループの一員として全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)に出走後はケニアでトレーニング。米国の拠点としているフラッグスタッフは「大雪だった」ため、ケニアを選択したそうで「気候が安定しているので順調にトレーニングできた」。内容についても「まんべんなくやってきた」と話す。
レースについては「東京に限らず30km、35kmからが勝負。そこまでどれだけ省エネで走れるかがすべて」と見据える。
パリ五輪代表選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権は手にしていないが、今大会で2時間10分00秒以内をマークして日本人3位以内、または2時間9分00秒以内で同4~6位以内に入れば出場権を獲得できる。
だが、大迫自身は「タイムは気にせず、大きな円で見て冷静に対応していく。いつも通りを心がけたい」と、これまで大切にしてきたマラソンに対するスタンスを保って臨む構えだ。
21年のびわ湖毎日マラソンで2時間6分26秒をマークしている土方。前回の東京では2時間8分02秒だった。「旭化成に移籍して初のマラソン。これが再スタートという位置づけなので、いいスタータを切りたい」と意気込む。
すでにMGCの出場権を持つため、「集団の中でリズムを借りて、食らいつく走りをしたい」と話し、「2月になってから状態が上がってきた。目標は自己ベストの更新。最低でも前回を超える」と語った。
細谷恭平(黒崎播磨)は「この大会に向けて予定通りの練習を消化できて良い状態です。ケガにだけ細心の注意を払った」と淡々と話し、「特に変わりはなくいつも通り。終盤に折り返してからが勝負所になると思う」と見据えていた。
東京マラソンは東京都庁をスタート、東京駅前をフィニッシュとする都内を巡るコースで行われる。9時10分に一斉スタート。フジテレビで中継される。
次ページ 復活期す井上大仁、吉田祐也らのコメント
復活期す井上大仁、吉田祐也ら有力選手コメント
以下、その他の会見登壇者の男子選手コメント要旨をまとめた。 井上大仁(三菱重工) 「去年は調子が上がらなかったが、やれるだけのことはやってきました。何を、というより全部真剣に取り組んできました。順調に練習を積めています。今のマラソンはペースメーカーが外れてからのペースアップが著しい。ガツンと上がってからが勝負。そこをいかに対応できるか」 吉田裕也(GMOインターネットグループ) 「1月は大迫(傑)さんとケニアで練習してきました。状態は悪くありません。総合的に見て、継続的にトレーニングできました。今回はタイムより順位を意識したい。36kmからのラスト6kmがポイント。前半はゆとりもってレースを進めるのが大事」 其田健也(JR東日本) 「走り込みをしたので順調にきている。タイムよりも日本人の順位争いを意識したい。普段の練習から、ラストを上げるなど意識してきた。東京は小刻みなアップダウンがあるので、それをどれだけ余裕を持てるか。30km以降に仕掛けたところで、どれだけ反応できるかが大事になる」 小山直城(Honda) 「全日本実業団対抗駅伝後は奄美大島で合宿をして、ケガなくできたので自信を持ってスタートラインに立ちたい。駅伝の勢いをマラソンにつなげたい。ポイント練習のインターバルでのジョグの量と質を意識してやってきた。前回走ってみて、最後の折り返しで風向きが変わるとこが勝負所だと思っている」
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.04.28
サニブラウン100m10秒15で6位 今季屋外3レース目はデグラス、ジェイコブスらと接戦
-
2024.04.27
-
2024.04.27
-
2024.04.27
-
2024.04.27
2024.04.26
やり投・北口榛花 五輪シーズン初戦へ「結果がどうであれ次につなげられれば」/DL蘇州
2024.04.12
40年以上の人気シューズ”ペガサス”シリーズの最新作!「ナイキ ペガサス 41」が登場!
-
2024.03.28
-
2024.04.07
-
2024.04.26
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.04.28
サニブラウン100m10秒15で6位 今季屋外3レース目はデグラス、ジェイコブスらと接戦
4月27日のイーストコーストリレー(米国フロリダ州ジャクソンビル)男子100mにサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)が出場し、10秒15(+0.9)で総合6位だった。 サニブラウンはM.ジェイコブス(イタリア)、A. […]
2024.04.28
國學院大勢が日本人1~3位!後村光星が14分00秒の好走「前半今まで体験できないようなレースできた」/ADIZERO ROAD TO RECORDS
◇ADIZERO ROAD TO RECORDS 2024(4月27日/ドイツ・ヘルツォーゲンアウラッハ) アディダス社主催のロードレース「ADIZERO ROAD TO RECORDS 2024」が行われ、男子5kmで […]
2024.04.28
青学大勢は塩出翔太がトップ!「最後まで追い込むことができた」創価大・石丸、東京国際大・エティーリも力走/ADIZERO ROAD TO RECORDS
◇ADIZERO ROAD TO RECORDS 2024(4月27日/ドイツ・ヘルツォーゲンアウラッハ) アディダス社主催のロードレース「ADIZERO ROAD TO RECORDS 2024」が行われ、男子5kmで […]
2024.04.28
男子1マイルでワニョニイ世界新!ゲティチ、ケジェルチャ貫禄勝ち!世界トップランナー集結の豪華レース/ADIZERO ROAD TO RECORDS
◇ADIZERO ROAD TO RECORDS 2024(4月27日/ドイツ・ヘルツォーゲンアウラッハ) アディダス社主催のロードレース「ADIZERO ROAD TO RECORDS 2024」が行われ、男女の10k […]
Latest Issue 最新号
2024年5月号 (4月12日発売)
パリ五輪イヤー開幕!