HOME 国内

2023.03.03

大迫傑「ベストな状況選んだ」30km、35kmが勝負 土方「状態上がってきた」細谷「いつも通り」有力選手会見コメント/東京マラソン
大迫傑「ベストな状況選んだ」30km、35kmが勝負 土方「状態上がってきた」細谷「いつも通り」有力選手会見コメント/東京マラソン

23年東京マラソンの会見に臨む大迫傑(Nike)

復活期す井上大仁、吉田祐也ら有力選手コメント

以下、その他の会見登壇者の男子選手コメント要旨をまとめた。

井上大仁(三菱重工)
「去年は調子が上がらなかったが、やれるだけのことはやってきました。何を、というより全部真剣に取り組んできました。順調に練習を積めています。今のマラソンはペースメーカーが外れてからのペースアップが著しい。ガツンと上がってからが勝負。そこをいかに対応できるか」

吉田裕也(GMOインターネットグループ)
「1月は大迫(傑)さんとケニアで練習してきました。状態は悪くありません。総合的に見て、継続的にトレーニングできました。今回はタイムより順位を意識したい。36kmからのラスト6kmがポイント。前半はゆとりもってレースを進めるのが大事」

広告の下にコンテンツが続きます

其田健也(JR東日本)
「走り込みをしたので順調にきている。タイムよりも日本人の順位争いを意識したい。普段の練習から、ラストを上げるなど意識してきた。東京は小刻みなアップダウンがあるので、それをどれだけ余裕を持てるか。30km以降に仕掛けたところで、どれだけ反応できるかが大事になる」

小山直城(Honda)
「全日本実業団対抗駅伝後は奄美大島で合宿をして、ケガなくできたので自信を持ってスタートラインに立ちたい。駅伝の勢いをマラソンにつなげたい。ポイント練習のインターバルでのジョグの量と質を意識してやってきた。前回走ってみて、最後の折り返しで風向きが変わるとこが勝負所だと思っている」

3月5日に行われる東京マラソン2023を控え、都内でプレスカンファレンスが開かれて招待選手の一部が前々日会見に登壇して意気込みを語った。 2020年以来の東京マラソンで、21年札幌開催だった東京五輪以来の国内マラソンに臨む大迫傑(Nike)。五輪で競技生活に区切りをつけたが、現役復帰して昨年はニューヨークシティマラソンにも出場した。 練習については「復帰してからも変化はありません。練習はいつもベストなトレーニングをやってきているので、内容の変化はない」と言う。 GMOインターネットグループの一員として全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)に出走後はケニアでトレーニング。米国の拠点としているフラッグスタッフは「大雪だった」ため、ケニアを選択したそうで「気候が安定しているので順調にトレーニングできた」。内容についても「まんべんなくやってきた」と話す。 レースについては「東京に限らず30km、35kmからが勝負。そこまでどれだけ省エネで走れるかがすべて」と見据える。 パリ五輪代表選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場権は手にしていないが、今大会で2時間10分00秒以内をマークして日本人3位以内、または2時間9分00秒以内で同4~6位以内に入れば出場権を獲得できる。 だが、大迫自身は「タイムは気にせず、大きな円で見て冷静に対応していく。いつも通りを心がけたい」と、これまで大切にしてきたマラソンに対するスタンスを保って臨む構えだ。 21年のびわ湖毎日マラソンで2時間6分26秒をマークしている土方。前回の東京では2時間8分02秒だった。「旭化成に移籍して初のマラソン。これが再スタートという位置づけなので、いいスタータを切りたい」と意気込む。 すでにMGCの出場権を持つため、「集団の中でリズムを借りて、食らいつく走りをしたい」と話し、「2月になってから状態が上がってきた。目標は自己ベストの更新。最低でも前回を超える」と語った。 細谷恭平(黒崎播磨)は「この大会に向けて予定通りの練習を消化できて良い状態です。ケガにだけ細心の注意を払った」と淡々と話し、「特に変わりはなくいつも通り。終盤に折り返してからが勝負所になると思う」と見据えていた。 東京マラソンは東京都庁をスタート、東京駅前をフィニッシュとする都内を巡るコースで行われる。9時10分に一斉スタート。フジテレビで中継される。 次ページ 復活期す井上大仁、吉田祐也らのコメント

復活期す井上大仁、吉田祐也ら有力選手コメント

以下、その他の会見登壇者の男子選手コメント要旨をまとめた。 井上大仁(三菱重工) 「去年は調子が上がらなかったが、やれるだけのことはやってきました。何を、というより全部真剣に取り組んできました。順調に練習を積めています。今のマラソンはペースメーカーが外れてからのペースアップが著しい。ガツンと上がってからが勝負。そこをいかに対応できるか」 吉田裕也(GMOインターネットグループ) 「1月は大迫(傑)さんとケニアで練習してきました。状態は悪くありません。総合的に見て、継続的にトレーニングできました。今回はタイムより順位を意識したい。36kmからのラスト6kmがポイント。前半はゆとりもってレースを進めるのが大事」 其田健也(JR東日本) 「走り込みをしたので順調にきている。タイムよりも日本人の順位争いを意識したい。普段の練習から、ラストを上げるなど意識してきた。東京は小刻みなアップダウンがあるので、それをどれだけ余裕を持てるか。30km以降に仕掛けたところで、どれだけ反応できるかが大事になる」 小山直城(Honda) 「全日本実業団対抗駅伝後は奄美大島で合宿をして、ケガなくできたので自信を持ってスタートラインに立ちたい。駅伝の勢いをマラソンにつなげたい。ポイント練習のインターバルでのジョグの量と質を意識してやってきた。前回走ってみて、最後の折り返しで風向きが変わるとこが勝負所だと思っている」

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.19

箱根駅伝Stories/東海大のスピードスター・兵藤ジュダ リベンジの1区で「やっぱり区間賞がほしい」

「ダブルエース」として牽引 東海大では、2年時に学生三大駅伝デビュー。全日本では2区9位、箱根駅伝では1区5位と好走した。 「初めての箱根駅伝は独特の雰囲気で、こんなレースは他では味わえないと感じました。走ったことで、競 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/前回の雪辱期する中央学大・市川大世 「区間5位以内を目指して積極的な走りを」

2025.12.19

箱根駅伝Stories/前回の雪辱期する中央学大・市川大世 「区間5位以内を目指して積極的な走りを」

前回の悔しさ糧に自己ベスト連発 チーム内で存在感を高めたのは、2年目の駅伝シーズンに入ってからだった。箱根予選会でチーム4番手を占めると、11月にはそれまで30分台だった10000mで自己記録を一気に28分51秒49まで […]

NEWS 箱根駅伝Stories/過去最高順位を見据える城西大 強力4年生軸に「アッと驚くような試合がしたい」

2025.12.19

箱根駅伝Stories/過去最高順位を見据える城西大 強力4年生軸に「アッと驚くような試合がしたい」

苦しい時期を乗り越えて 学生三大駅伝で、今季のように出雲と全日本の上位3校がすべて異なるのは、1989年に出雲が始まって以来初めてだ。「どこかの大学が抜きん出ていることはありません。強豪校に勝てる大きなチャンスだと考えて […]

NEWS 予選会と5000m平均はともに仙台育英トップ 2番手は学法石川 鳥取城北は安定感/全国高校駅伝・データ編男子

2025.12.19

予選会と5000m平均はともに仙台育英トップ 2番手は学法石川 鳥取城北は安定感/全国高校駅伝・データ編男子

男子予選タイム&5000m平均ランキングをチェック! ■予選タイムTOP20 仙台育英(宮城)  2.01.45 宮城① 学法石川(福島)  2.02.58 福島① 西脇工(兵庫)   2.03.25 兵庫① 鳥取城北( […]

NEWS トラックと予選会のトップは仙台育英 前回覇者・長野東や薫英女学院も上位/全国高校駅伝・データ編女子

2025.12.19

トラックと予選会のトップは仙台育英 前回覇者・長野東や薫英女学院も上位/全国高校駅伝・データ編女子

女子予選タイム&3000m平均ランキングをチェック! ■予選会ランキングTOP20 仙台育英(宮城)  1.06.52 宮城① 薫英女学院(大阪) 1.07.13 大阪① 長野東(長野)   1.08.10 北信越① 埼 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top