HOME 国内

2023.02.26

堤雄司が55m87で男子円盤投逆転V!33歳のベテラン「今季は目の前の試合に勝つ」/JAG大崎
堤雄司が55m87で男子円盤投逆転V!33歳のベテラン「今季は目の前の試合に勝つ」/JAG大崎

2023年JAG大崎の男子円盤投に出場した堤雄司(ALSOK群馬)

◇Japan Athlete Games in Osaki 2023(2月26日/鹿児島県大崎町・ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅)

Japan Athlete Games in Osaki 2023が行われ、男子円盤投は堤雄司(ALSOK群馬)が55m87で優勝した。

堤は2投目に54m69、3投目に55m16をマークし、トップで4投目へ。5投目に入って、幸長慎一(四国大AC)が55m85を放ってトップに立ったが、すぐさま55m87と逆転。そのまま逃げ切り、2023年の初戦を飾った。

広告の下にコンテンツが続きます

「記録的には55m、技術的には冬季にずっと取り組んできたことを意識せずにできるか、意識しないとできないかの確認」という2つの目標を立てて臨んだ堤。結果として、「記録は目標達成」したが、「技術的にはまだまだこれから」と振り返る。

特に、前半の3投は納得のいく投てきがなかった。だが、「(ターンに入る前の)構えで重心を低くして、身体の前に深さ(空間)を作るイメージ」を大切にした4投目と、そこを含む全体の流れを意識した5投目は、まずまずの技術が出せたという。

5投目は直前に逆転を許したことで、「負けたくない」と意地も出た。今季はこの「目の前の試合を勝ちたい」という意識を大切にしていくそうで、しっかりと勝ち切ったことには笑顔がこぼれる。

33歳となり、キャリアの集大成を意識し始めている。4連覇を飾った昨年の日本選手権も、「負けたら引退」という気持ちだったと明かす。だが、今季は冬季に腰の状態が思わしくなかったこともあって、心身ともにゆとりを持った冬季を過ごしてきた。

2023年シーズンに向けても、「選ばれれば7月のアジア選手権、9月のアジア大会が目標になるので、6月の日本選手権に合わせていく」というスタンス。例年なら春先から全開だったが、スロースタートの構えだ。

もちろん、「チャンスがあれば」アジアをステップに、世界への挑戦を見据えている。ただ、それ以上にこれまで最も大事にしてきたこと、「目の前の試合に勝つ、ということを貫徹していきたい」と堤。自身の円盤投をとことん追求し続けてきたベテランは、一投一投にその思いを込めて臨んでいく。

◇Japan Athlete Games in Osaki 2023(2月26日/鹿児島県大崎町・ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅) Japan Athlete Games in Osaki 2023が行われ、男子円盤投は堤雄司(ALSOK群馬)が55m87で優勝した。 堤は2投目に54m69、3投目に55m16をマークし、トップで4投目へ。5投目に入って、幸長慎一(四国大AC)が55m85を放ってトップに立ったが、すぐさま55m87と逆転。そのまま逃げ切り、2023年の初戦を飾った。 「記録的には55m、技術的には冬季にずっと取り組んできたことを意識せずにできるか、意識しないとできないかの確認」という2つの目標を立てて臨んだ堤。結果として、「記録は目標達成」したが、「技術的にはまだまだこれから」と振り返る。 特に、前半の3投は納得のいく投てきがなかった。だが、「(ターンに入る前の)構えで重心を低くして、身体の前に深さ(空間)を作るイメージ」を大切にした4投目と、そこを含む全体の流れを意識した5投目は、まずまずの技術が出せたという。 5投目は直前に逆転を許したことで、「負けたくない」と意地も出た。今季はこの「目の前の試合を勝ちたい」という意識を大切にしていくそうで、しっかりと勝ち切ったことには笑顔がこぼれる。 33歳となり、キャリアの集大成を意識し始めている。4連覇を飾った昨年の日本選手権も、「負けたら引退」という気持ちだったと明かす。だが、今季は冬季に腰の状態が思わしくなかったこともあって、心身ともにゆとりを持った冬季を過ごしてきた。 2023年シーズンに向けても、「選ばれれば7月のアジア選手権、9月のアジア大会が目標になるので、6月の日本選手権に合わせていく」というスタンス。例年なら春先から全開だったが、スロースタートの構えだ。 もちろん、「チャンスがあれば」アジアをステップに、世界への挑戦を見据えている。ただ、それ以上にこれまで最も大事にしてきたこと、「目の前の試合に勝つ、ということを貫徹していきたい」と堤。自身の円盤投をとことん追求し続けてきたベテランは、一投一投にその思いを込めて臨んでいく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.24

女子はレムンゴルが2連覇達成 男子はサミュエルがV/全米学生クロカン

11月22日、米国ミズーリ州コロンビアで全米学生クロスカントリー選手権が行われ、女子(6km)はD.レムンゴル(アラバマ大/ケニア)が18分25秒4で連覇を飾った。 レムンゴルはケニア出身の23歳。23年秋にアラバマ大に […]

NEWS 七種競技女王・ホール NFLスター選手と婚約発表 マクローリン・レヴロンらも祝福

2025.11.24

七種競技女王・ホール NFLスター選手と婚約発表 マクローリン・レヴロンらも祝福

女子七種競技東京世界選手権金メダリストのA.ホール(米国)が婚約を自身のSNSで発表した。お相手はNFL選手でニューヨーク・ジャイアンツ所属のダリアス・スレイトンさん。「初めて出会った場所で、永遠を誓う」というテキストと […]

NEWS バットクレッティ 今季初V 男子はキプサングがツアー3勝目/WAクロカンツアー

2025.11.24

バットクレッティ 今季初V 男子はキプサングがツアー3勝目/WAクロカンツアー

11月23日、世界陸連(WA)クロスカントリーツアー・ゴールド第6戦のアタプエルカ国際クロスがスペイン・アタプエルカで行われ、女子(6.821km)はパリ五輪・東京世界選手権10000m銀メダリストのN.バットクレッティ […]

NEWS 円盤投・湯上剛輝が2大会ぶり世界一「やっと取れた」デフリンピック新の58m93

2025.11.24

円盤投・湯上剛輝が2大会ぶり世界一「やっと取れた」デフリンピック新の58m93

聴覚障害者のスポーツ国際大会、デフリンピックの陸上競技が行われ、男子円盤投の湯上剛輝(トヨタ自動車)が金メダルを獲得した。 64m48の日本記録を持ち、今年の東京世界選手権にも出場した湯上。「理想の展開としては1回目にし […]

NEWS 3区で五島莉乃と廣中璃梨佳が熱走!東京世界陸上はじめ「日本代表」たちが力走/クイーンズ駅伝

2025.11.24

3区で五島莉乃と廣中璃梨佳が熱走!東京世界陸上はじめ「日本代表」たちが力走/クイーンズ駅伝

◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 女子駅伝日本一を懸けた全日本実業団対抗女子駅伝が行われ、「日本代表」 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top