2023.01.01
◇ニューイヤー駅伝(1月1日/群馬県庁発着、7区間100km)
ニューイヤー駅伝が行われ、2年ぶりの優勝を狙った富士通は4時間48分52秒で2位だった。
1区で塩澤稀夕が4位、トップのGMOインターネットグループとは1秒差という好スタートを切り、流れを作ったかに見えた。
だが、2区のキメリ・べナードから同じ4位でタスキを受けた3区の主将、東京五輪5000m代表の坂東悠汰のペースが上がらない。区間16位と振るわず、4つ順位を落とした。
そこから、激しい上位争いを繰り広げながら4区の横手健が2つ、5区の塩尻和也が3つ順位を上げたが、連覇に向けて首位を独走するHondaの背中がなかなか大きくならなかった。
高橋健一監督は、38秒差の3位でスタートした浦野雄平に対して、「ここでトップに立てなかったら優勝はない」とアタックさせたという。それでも、2位に上がるのが精いっぱいでHondaとの差は逆に46秒に広がって万事休す。
2位は確保したものの、「予選で勝っている相手に負けたので悔しいですし、勝ちたかった。各区間であと一段ずつ上に乗せ切れなかった」と高橋監督は振り返った。
塩尻も「チームとしても、個人でも2位。悔しさの残る結果です」と唇をかむ。
3年前は予選で敗退して出場できず、翌年にその雪辱を果たす3度目の優勝。だが、前回は12位にとどまるなど、上下動の激しい駅伝が続いている。
ただ、今回はV奪還こそ果たせなかったものの、マラソン日本記録保持者・鈴木健吾、同東京五輪代表の中村匠吾、さらには東京五輪5000m出場の松枝博輝を欠く陣容ながら、その強さを示した。
3年目の塩澤、29歳の横手健が5年ぶりの4区で力走するなど、若手、ベテランのバランス、選手層の厚さ含め、他チームを上回る戦力を誇る。
王座を取り戻す日は、近いはずだ。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.10.13
月刊陸上競技2025年11月号
2025.10.13
「5強」の駒大は5位、青学大は7位、中大は10位 いずれも中盤で流れ失う/出雲駅伝
-
2025.10.13
-
2025.10.13
2025.10.07
桐生祥秀の凱旋に、800m落合、円盤投・湯上がV 44年ぶり湖国開催/滋賀国スポ
2025.10.13
【テキスト速報】第37回出雲駅伝
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.10.13
月刊陸上競技2025年11月号
Contents 東京世界陸上 SPECIAL REPORT Tokyo2025 JAPAN 三浦龍司 夢のメダルにあと一歩 Interview 「これから先の世界大会でメダルを取っても、この特別感は消えない」 藤井菜々 […]
2025.10.13
全区間5位以内の創価大が過去最高の3位 野沢悠真「良いスタートになった」 最後に競り勝つ/出雲駅伝
◇第37回出雲駅伝(10月13日/6区間45.1km:島根・出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドームフィニッシュ) 学生駅伝シーズンの幕開けを告げる出雲駅伝が行われ、國學院大が2時間9分12秒で2年連続3回目の優勝を果たし […]
2025.10.13
序盤で見せ場を作った早大は2位 山口智規は9人抜き 「この後にやることは明確だと思う」/出雲駅伝
◇第37回出雲駅伝(10月13日/6区間45.1km:島根・出雲大社正面鳥居前スタート、出雲ドームフィニッシュ) 学生駅伝シーズンの幕開けを告げる出雲駅伝が行われ、國學院大が2時間9分12秒で2年連続3回目の優勝を果たし […]
2025.10.13
十種競技・丸山優真が8054点の自己新 2度目の8000点オーバー!アクシデント乗り越え来季のステップに
10月12日、13日の2日間、長野市の長野市営陸上競技場で長野県選手権混成競技兼長野オータム・トライアル2025が行われ、男子十種競技で丸山優真(住友電工)が8054点で優勝を飾り、日本歴代3位の自己記録(8021点)を […]
Latest Issue
最新号

2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望