2023.01.01
◇ニューイヤー駅伝(1月1日/群馬県庁発着、7区間100km)
ニューイヤー駅伝が行われ、トヨタ自動車が4時間50分10秒で2年ぶりのトップスリーとなる3位に入った。
例年、どこかでラストのスパート合戦が繰り広げられるこの大会で、今年は3位争いが激戦となった。
三菱重工、GMOインターネットグループ、SGホールディングスの争いに、後方から追い上げたトヨタ自動車・服部勇馬が参戦。「追いついた時点で3位はいけると思った。最後は絶対に勝ち切りたいと思っていました」と、渾身のスパートを放って制した。
三菱重工が3秒差で2年連続の4位、さらに3秒差でGMOインターネットグループが初出場だった3年前の5位に並ぶ2度目の入賞を果たした。その1秒差で6位に続いたSGホールディングスは過去最高だった前回の7位を上回った。
前回、8年継続していたトップスリーの座から陥落する5位だったが、1年でその座を取り戻した。ただ、佐藤敏信総監督はレースを振り返って「やはり優勝しないといけないチームなので」と悔しさをのぞかせる。
3区で太田智樹が18人抜きの区間賞、4区ではオレゴン世界選手権マラソン代表の西山雄介が「差し込みがきて、どうやって楽にするか試行錯誤しながら」という走りながら5位から3位に上げるなど、16年以来の頂点に向けて流れを作った。
だが、2区でアレックス・チェロノが区間28位、追い上げムードのあった6区で西山和弥が区間19位と「ちぐはぐな駅伝でした」と佐藤総監督。あと一歩の流れをつかみ切れなかったことを、反省する。
服部も「目標は優勝だったけど、流れ的に3位までいければ100点と思っていた。それができたので良かった」とは言いつつも、「今年は絶対にこのメンバーで勝ちたいという思いが強かった」と言う。
キャプテンとして、「層の厚さは出てきている」と手応えは持ちつつ、連覇を飾ったHondaとの差を埋めるために「ピーキングや戦う姿勢」を課題に挙げた。
自身の走りとしても、「押していく能力は出てきている」と一定の評価はする。「これからマラソン練習を、と考えるとまだだま。(パリ五輪選考レースの)MGCの出場権をまだ持っていないので、まずはこの冬のレースできっちりと2時間8分でまとめられるようにしたい」と語った。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.10.22
米国陸連が国内ツアーを創設 無秩序な競技会開催を抑制し、スポンサー拡大を目指す
-
2025.10.21
-
2025.10.21
-
2025.10.21
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/チーム総合(2025年10月18日)
-
2025.10.18
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.10.22
高校駅伝都道府県大会が第2週目突入!明日23日の福島から9県で開催 宮城、千葉らハイレベルの熱戦
10月に入って全国高校駅伝(12月21日/京都)出場を懸けた高校駅伝都道府県大会が行われている。 今週は週末にかけて、東北、関東を中心に9県で開催される。 23日には福島県大会が行われ、学法石川を中心にハイレベルの争いと […]
2025.10.22
関西実業団対抗駅伝に住友電工・遠藤日向、SGホールディングス・近藤幸太郎、NTT西日本・服部弾馬らがエントリー!
来年元日に行われる全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の予選を兼ねた第68回関西実業団対抗駅伝(11月9日/和歌山)のエントリーが、10月22日に関西実業団連盟から発表された。 前回と同じ13チームがエントリー。各チ […]
2025.10.22
米国陸連が国内ツアーを創設 無秩序な競技会開催を抑制し、スポンサー拡大を目指す
米国陸連(USATF)は10月20日、米国陸連主催のUSATFツアーを新設することを発表した。 ツアーは2026年から実施予定で、現在は既存大会および新設大会を対象に参入申請を受け付けている。陸連はツアー化によって大会日 […]
2025.10.21
【プレゼント】保温性に優れたZAMSTの「アームスリーブWARM EDITION」/11月号
世界と戦うトップアスリートも愛用するサポート・ケア製品ブランド「ZAMST(ザムスト)」を展開する日本シグマックス株式会社。 同社から発売中の寒い時期でも快適にスポーツを行うことができるよう保温性に優れ、手首から上腕にか […]
2025.10.21
東京世界陸上サブトラックからの選手輸送「遅延ゼロ」分単位で計画「円滑に進められた」
公益財団法人東京2025世界陸上財団は10月21日、第31回理事会を開き、大会の開催結果について報告したあと、報道陣への記者ブリーフィングを開いた。 9月13日から21日まで、東京・国立競技場をメイン会場に開かれた世界選 […]
Latest Issue
最新号

2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望