HOME 高校・中学

2022.12.16

【全中駅伝展望・男子】桂の連覇なるか!? 平岡、酒井根にも注目 前回2、3位の高田と中能登も虎視眈々
【全中駅伝展望・男子】桂の連覇なるか!? 平岡、酒井根にも注目 前回2、3位の高田と中能登も虎視眈々

節目となる第30回全国中学駅伝は12月18日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。

男子6区間18㎞、女子5区間12㎞のコースは今年も変わらず。各都道府県代表に開催地枠を加えた男女それぞれ48チームが出場し、中学駅伝日本一の座を懸けて争う。ここでは男子の見どころを紹介。優勝争いを展開しそうな注目チーム&ランナーをピックアップする。

広告の下にコンテンツが続きます

連覇狙う桂、初出場の平岡に注目

最も注目されるのは前回優勝の桂(京都)。チームを牽引するのは前回2区区間賞の福島命(3年)だ。3000mの記録では8分47秒99を持つ福島を含め、上位6人が9分20秒を切っている。前半で上位につけていれば、2年連続3回目の優勝に近けるだろう。

打倒・桂の一番手となりそうなのが、初出場の平岡(兵庫)か。近畿大会では平岡が桂に勝利している。注目は3年生の新妻遼己・昂己の双子ランナー。全中3000mでは2、4位と全国トップクラスの走力を持つ。近畿大会では1区・遼己、6区・昂己で区間賞とロードでも強さを発揮。初出場・初優勝なるか。

前回2、3位の高田(福島)と中能登(石川)も全国へ駒を進めてきた。高田はメンバーが総入れ替えとなったが、東北大会では4連覇と力はある。中能登は前回4区区間4位の酒井崇史(3年)がエース。北信越大会ではその酒井を欠いて優勝するなど、総合力も上がってきた。

次のページ 激戦の千葉を勝ち抜いた酒井根、九州勢も有力

広告の下にコンテンツが続きます
節目となる第30回全国中学駅伝は12月18日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。 男子6区間18㎞、女子5区間12㎞のコースは今年も変わらず。各都道府県代表に開催地枠を加えた男女それぞれ48チームが出場し、中学駅伝日本一の座を懸けて争う。ここでは男子の見どころを紹介。優勝争いを展開しそうな注目チーム&ランナーをピックアップする。

連覇狙う桂、初出場の平岡に注目

最も注目されるのは前回優勝の桂(京都)。チームを牽引するのは前回2区区間賞の福島命(3年)だ。3000mの記録では8分47秒99を持つ福島を含め、上位6人が9分20秒を切っている。前半で上位につけていれば、2年連続3回目の優勝に近けるだろう。 打倒・桂の一番手となりそうなのが、初出場の平岡(兵庫)か。近畿大会では平岡が桂に勝利している。注目は3年生の新妻遼己・昂己の双子ランナー。全中3000mでは2、4位と全国トップクラスの走力を持つ。近畿大会では1区・遼己、6区・昂己で区間賞とロードでも強さを発揮。初出場・初優勝なるか。 前回2、3位の高田(福島)と中能登(石川)も全国へ駒を進めてきた。高田はメンバーが総入れ替えとなったが、東北大会では4連覇と力はある。中能登は前回4区区間4位の酒井崇史(3年)がエース。北信越大会ではその酒井を欠いて優勝するなど、総合力も上がってきた。 次のページ 激戦の千葉を勝ち抜いた酒井根、九州勢も有力

激戦の千葉を勝ち抜いた酒井根、九州勢も有力

これまで全国最多となる23回の入賞を誇るのが千葉。今年勝ち抜いた酒井根も上位候補だ。出場選手中3000mランキングで7位の8分45秒53の記録を持つ伊藤悠ノ介(3年)など、スピードが武器だ。一気に頂点もあり得る。 山形十には3000mで中学歴代2位の8分15秒21を持つ、全中5位の菅野元太(3年)という大エースがいる。爆発力で前回の21位から大幅アップなるか。 九州勢も勢いがある。福岡は中止になった2年前を挟んで7大会連続出場を果たしていた曽根を抑えた湯川が初出場。3000m8分台を持つ津上輝大(3年)、宗像琢馬(3年)がチームの軸だ。20年ぶりの出場となる下益城城南(熊本)も、8分台の星野礼人(3年)と坂井咲太郎(3年)と2人を擁する。 今大会はBS日テレで初めてテレビ生中継されることも決定。湖国で決まる中学駅伝“日本一”の行方は? 次のページ 出場選手1500m&3000mランキング

出場選手ランキング

1500m 3.55.32 新妻 遼己(平岡3兵庫) 3.55.70 新妻 昂己(平岡3兵庫) 3.57.07 菅野 元太(山形十3山形) 4.00.34 貝原 悠里(塚越3神奈川) 4.02.15 林  和輝(小松島3徳島) 4.02.39 鶴  優希(小林3宮崎) 4.02.47 加藤 結羽(三雲3三重) 4.03.19 長尾 優汰(金山3岐阜) 4.04.15 伊藤悠ノ介(酒井根3千葉) 4.04.67 前田 結人(今市3大阪) 3000m 8.15.21 菅野 元太(山形十3山形) 8.16.78 新妻 遼己(平岡3兵庫) 8.24.27 新妻 昂己(平岡3兵庫) 8.35.15 加藤 結羽(三雲3三重) 8.39.00 貝原 悠里(塚越3神奈川) 8.43.40 鶴  優希(小林3宮崎) 8.45.53 伊藤悠ノ介(酒井根3千葉) 8.45.62 内田 涼太(西諫早3長崎) 8.46.72 前田 結人(今市3大阪) 8.47.99 福島  命(桂3京都)

次ページ:

ページ: 1 2 3

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.29

第102回箱根駅伝が今日区間エントリ-発表! 青学大・黒田朝日、駒大、國學院大などのエントリーは!?

来年1月2日、3日に行われる第102回箱根駅伝の区間エントリーが今日12月29日に締め切られ、当日発表される。 すでに12月10日に16人のチームエントリーが発表されている。往路5人、復路5人、補員6人が登録され、1月2 […]

NEWS 2月に名古屋アジア大会・競歩のリハーサル大会 名古屋市の特設コースで実施

2025.12.28

2月に名古屋アジア大会・競歩のリハーサル大会 名古屋市の特設コースで実施

愛知陸協は、26年2月21日に名古屋市で第15回愛知競歩競技会を行うと発表した。 愛知競歩競技会は、これまでパロマ瑞穂北陸上競技場や知多運動公園陸上競技場(Bフードサイエンス1969知多スタジアム)などトラックで実施され […]

NEWS 箱根駅伝Stories/人一倍練習をこなして成長した駒大・伊藤蒼唯 夏場のケガを乗り越え「身体で感覚を思い出せた」

2025.12.28

箱根駅伝Stories/人一倍練習をこなして成長した駒大・伊藤蒼唯 夏場のケガを乗り越え「身体で感覚を思い出せた」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 トップ選手が集まる駒大で代名詞が 駒大・伊藤蒼唯(4年)の代名詞は「 […]

NEWS 箱根駅伝Stories/3連覇に挑む青学大の絶対エース・黒田朝日 「チームが勝つために最大限の走りがしたい」

2025.12.28

箱根駅伝Stories/3連覇に挑む青学大の絶対エース・黒田朝日 「チームが勝つために最大限の走りがしたい」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 「花の2区」で2度の爆走 箱根駅伝で、黒田朝日(4年)は、「花の2区 […]

NEWS トヨタ自動車、旭化成、Hondaの「3強」が中心!第70回記念大会を制するのは?日本代表たちの激走にも注目/ニューイヤー駅伝

2025.12.28

トヨタ自動車、旭化成、Hondaの「3強」が中心!第70回記念大会を制するのは?日本代表たちの激走にも注目/ニューイヤー駅伝

◇第70回全日本実業団対抗駅伝(1月1日/群馬県庁前発着・7区間100km) 第70回の節目を迎える全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝inぐんま)は2026年1月1日、群馬県前橋市の群馬県庁を発着点とする7区間100 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top