「第99回箱根駅伝 監督トークバトル」が12月10日、オンラインで行われた。
前回優勝の青学大・原晋監督、初の学生駅伝3冠が懸かる駒大・大八木弘明監督、前回2位の順大・長門俊介監督、同4位の東洋大・酒井俊幸監督、同5位の東京国際大・大志田秀次監督が出席しコーディネーター役を関東学生陸上競技連盟・上田誠仁駅伝対策委員長(山梨学院大学顧問)が務めた。
各指揮官は、第99回大会の展望や秘策、出雲駅伝と全日本大学駅伝を終えての手応えなどを展開。本大会への意気込みを熱く、ユーモアを交えながらの“舌戦”を繰り広げた。
最初のテーマは、「監督冥利に尽きる瞬間」。原監督は「選手が自己記録を更新して浮かべる笑顔を見た時」などを挙げ、長門監督と大志田監督は、選手が「この大学に来て良かった」と言ってくれた時に喜びを感じると話した。
トークバトル恒例の「ズバリ!今大会の目標順位は?」という質問では、各監督が往路、復路、総合の目標順位をそれぞれ手元のフリップに以下のように記入した。
青学大・原監督「(往路)優勝 (復路)優勝 (総合)優勝 V7」
順大・長門監督「(往路)1位 (復路)3位 (総合)優勝」
駒大・大八木監督「(往路)1位 (復路)1位 (総合)1位(優勝)」
東洋大・酒井監督「(往路) (復路)3位以内 (総合)5位以内」
東京国際大・大志田監督「(往路)3位 (復路)6位 (総合)5位」
続けて、この日エントリーされた各校のエントリーメンバー16名を見ていく指揮官たち。前回経験者が9人入った東京国際大は、今季は故障で出遅れていたイェゴン・ヴィンセント(4年)の復調具合に注目が集まった。
東洋大はエースの松山和希(3年)がエントリー外となったものの、ポテンシャルを秘めた石田洸介(2年)らが初出場に向けて準備万端だという。
出雲、全日本を制した駒大は、力のある上級生だけでなく、1年生も4人がエントリー。大八木監督は「エースはエースのところ(区間)で使いたい」と田澤廉(4年)の2区起用を示唆した。
順大は経験豊富な4年生が充実しているが、長門監督は各指揮官が警戒するオリンピアンの三浦龍司(3年)を「どの区間だったら嫌ですか?」と質問し、トークバトルらしい駆け引きが見られた。
2連覇を目指す青学大は、9人がエントリーした4年生を中心に、他校にはない圧倒的な選手層を誇る。その後、5校以外に上位候補に挙がる國學院大や中大、創価大、そして、55年ぶりに本戦に復帰する立教大のエントリーメンバーを確認した。
続いてのテーマは、「打倒!駒澤!目指せ!3冠!」と、駒大をテーマの軸にトークが展開された。
大八木監督、そして同校初の3冠に王手をかけて箱根を迎えるのは今回で3回目。「過去2回は、1試合1試合を大事にした結果の王手でしたが、今年度は選手たち自ら、初めから『3冠を目指そう』とやってきたので私も気持ちが入っている」と語る。
2016年度に3冠を達成している原監督は、「選手の質、量がそろわないとできない。今季の駒大はそれがある」と話しながらも、他の指揮官とともに駒大の3冠阻止に意欲を見せた。
原監督は毎年恒例の作戦名も発表。今回は「ピース大作戦」で、「平和であるからこその箱根駅伝。7度目の優勝をピースでゴールしたい」と理由を説明した。
他にも各監督が今大会に向けた意気込みを力強く語り、監督トークバトルが終了した。
第99回箱根駅伝は来年1月2日に往路、3日に復路が行われる。12月29日に区間エントリー10人が発表され、往路、復路スタートの1時間10分前(6時50分)にメンバー変更が認められる。
文/小野哲史
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