HOME 国内

2022.12.10

田中希実5000m15分06秒42 日本人トップも来夏の世界陸上参加標準届かず/エディオンDC
田中希実5000m15分06秒42 日本人トップも来夏の世界陸上参加標準届かず/エディオンDC

エディオンDC5000mに出場した田中

◇エディオン・ディスタンスチャレンジin京都2022(12月10日/京都・たけびしスタジアム京都)

7月のオレゴン世界選手権代表選手が出場した女子5000mA組。来年8月のブタペスト世界選手権の参加標準記録(14分50秒00)突破を目指したものの、田中希実(豊田自動織機)が15分06秒42で日本人トップの5位が最高だった。

1000mを2分57秒で通過。ペースは事前の設定通り、3000mが8分58秒と速い流れで進むなか、実業団の外国勢4人に田中と廣中璃梨佳(日本郵政グループ)が食らいつく展開となる。

田中は粘りを見せたものの、徐々に先頭から離されてフィニッシュ。「今季は気持ちに身体がついてこないレースが続いた」と田中。今季最後のトラックレースも、目標に届かず悔しさをにじませた。

今季もトラック、ロード両方とも、複数種目にチャレンジし、毎週のように試合に挑んできた田中。世界選手権はじめ海外でのレースや合宿などを通じて「たくさんの経験を積むことができました」と振り返る。

それでも、「いろいろなことに取り組み過ぎ、それを取り入れるだけのキャパ(キャパシティ)が備わっていませんでした」と満足していない。

しっかりトレーニングを積み、それを自信に変えるタイプだけに、「練習が積めていなくても、目の前のレースにチャレンジすることが多くなっていました。そこで得るもののありますが、自分としては練習が積めないことで、力が落ちている感覚があった」と言う。

広告の下にコンテンツが続きます

来季に向けては、今季取り組んだことをもう一度しっかり精査した上で、「これまでのスタイルは維持しつつも、トレーニングで自信を持つことをベースに、ポイントを押さえた質の高い練習を積み、試合でもう一段高いレベルの走りができるようにしたい」と力強く抱負を話した。

文/花木 雫

●各種目の日本人トップ3は次のページ

◇エディオン・ディスタンスチャレンジin京都2022(12月10日/京都・たけびしスタジアム京都) 7月のオレゴン世界選手権代表選手が出場した女子5000mA組。来年8月のブタペスト世界選手権の参加標準記録(14分50秒00)突破を目指したものの、田中希実(豊田自動織機)が15分06秒42で日本人トップの5位が最高だった。 1000mを2分57秒で通過。ペースは事前の設定通り、3000mが8分58秒と速い流れで進むなか、実業団の外国勢4人に田中と廣中璃梨佳(日本郵政グループ)が食らいつく展開となる。 田中は粘りを見せたものの、徐々に先頭から離されてフィニッシュ。「今季は気持ちに身体がついてこないレースが続いた」と田中。今季最後のトラックレースも、目標に届かず悔しさをにじませた。 今季もトラック、ロード両方とも、複数種目にチャレンジし、毎週のように試合に挑んできた田中。世界選手権はじめ海外でのレースや合宿などを通じて「たくさんの経験を積むことができました」と振り返る。 それでも、「いろいろなことに取り組み過ぎ、それを取り入れるだけのキャパ(キャパシティ)が備わっていませんでした」と満足していない。 しっかりトレーニングを積み、それを自信に変えるタイプだけに、「練習が積めていなくても、目の前のレースにチャレンジすることが多くなっていました。そこで得るもののありますが、自分としては練習が積めないことで、力が落ちている感覚があった」と言う。 来季に向けては、今季取り組んだことをもう一度しっかり精査した上で、「これまでのスタイルは維持しつつも、トレーニングで自信を持つことをベースに、ポイントを押さえた質の高い練習を積み、試合でもう一段高いレベルの走りができるようにしたい」と力強く抱負を話した。 文/花木 雫 ●各種目の日本人トップ3は次のページ
■エディオン・ディスタンスチャレンジ主な上位成績(日本人トップ3まで) ●男子 ▼5000m 13.25.16 坂東 悠汰(富士通) 13.29.37 浦野 雄平(富士通) 13.29.49 マサイ・サムウェル(Kao) 13.29.83 ンガンガ・ワウエル(中国電力) 13.31.94 キサイサ レダマ(Kao) 13.34.88 塩澤 稀夕(富士通) ▼10000m 28.13.34 吉田 圭太(住友電工) 28.44.72 長谷川 柊(Kao) 28.46.71 服部 弾馬(NTT西日本) ●女子 ▼3000m 9.27.17 道下 美槻(立大) 9.29.43 立迫 志穂(天満屋) 9.29.52 河辺 友依(しまむら) ▼5000m 14.50.20 ジェプングティチ・ジュディ(資生堂) 14.51.35 アグネス・ムカリ(京セラ) 14.54.19 カムル・パウリン・カベケ(ルートインホテルズ) 15.02.15 マーガレット・アキドル(コモディイイダ) 15.06.42 田中 希実(豊田自動織機) 15.17.30 廣中璃梨佳(日本郵政G) 15.24.79 樺沢和佳奈(資生堂) ▼10000m 31.22.38 五島 莉乃(資生堂) 31.57.81 川口 桃佳(豊田自動織機) 31.58.59 逸木和香菜(九電工)

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.12.15

7年ぶり開催の中国四国学生女子駅伝は山口・周南公立・至誠館大連合が独走V!/中国四国学生女子駅伝

第23回中国四国学生女子駅伝が12月15日、広島県の東広島市運動公園内周回コースで行なわれ、山口・周南公立・至誠館大連合が1時間1分37秒で優勝した。 山口・周南公立・至誠館大学連合は1区・治尾優衣奈が17分27秒で首位 […]

NEWS 男子・細江が3位入賞! 4区・柘植源太が圧巻区間賞/全中駅伝

2024.12.15

男子・細江が3位入賞! 4区・柘植源太が圧巻区間賞/全中駅伝

◇第32回全国中学校駅伝・男子(12月15日/滋賀・希望が丘文化公園:6区間18km) 第32回全国中学校駅伝が12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催され、男子は鶴ヶ島藤(埼玉)が57分17 […]

NEWS 我孫子 主力2人欠場のピンチも総合力で2位!「みんながあきらめなかった」/全中駅伝

2024.12.15

我孫子 主力2人欠場のピンチも総合力で2位!「みんながあきらめなかった」/全中駅伝

◇第32回全国中学校駅伝・男子(12月15日/滋賀・希望が丘文化公園:6区間18km) 第32回全国中学校駅伝が12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催され、男子は鶴ヶ島藤(埼玉)が57分17 […]

NEWS 女子3位・神村学園は初出場から3連続トップ3 5区・武田「みんなと一緒に走ったから自信になる」/全中駅伝

2024.12.15

女子3位・神村学園は初出場から3連続トップ3 5区・武田「みんなと一緒に走ったから自信になる」/全中駅伝

◇第32回全国中学校駅伝・女子(12月15日/滋賀・希望が丘文化公園:5区間12km) 第32回全国中学校駅伝が12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催され、女子は京山(岡山)が41分18秒で […]

NEWS 女子・富山の大沢野は2年連続2位 ダブルエースが見せ場 1区・長森「悔いはない」/全中駅伝

2024.12.15

女子・富山の大沢野は2年連続2位 ダブルエースが見せ場 1区・長森「悔いはない」/全中駅伝

◇第32回全国中学校駅伝・女子(12月15日/滋賀・希望が丘文化公園:5区間12km) 第32回全国中学校駅伝が12月15日、滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催され、女子は京山(岡山)が41分18秒で […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top