2022.10.24

◇第8回全日本実業団対抗女子駅伝予選会「プリンセス駅伝in宗像・福津」(10月23日/福岡・宗像)
レースが進むたびに順位が入れ替わる激戦を制したのはパナソニック。2017年、2018年に全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)を2連覇したチームは、勝負強さを見せた。
強い日差しに加え、風が吹く中で行われた今大会で、パナソニックは安定したレースを展開。1区でチーム最年長の内藤早紀子がトップと3秒差の4位と好スタートを切り、2区の渡邊菜々美が区間賞で加速してトップに立った。3区で2位、4区で4位と順位を下げたが、5区の森田香織が区間2位で3位に押し上げると、アンカーの信櫻空が攻めの走り。9秒先に飛び出した第一生命グループを1km付近で抜き去ると、フィニッシュまで残り300mで先頭の九電工を逆転した。
「1、2区でいい流れを作って3、4区で粘り強さを発揮。5、6区でトップを狙いつつ、3位以内に入るつもりだったので想定通りの走りでした」と安養寺俊隆監督にとっては、イメージしていた通りの展開だった。昨シーズンは故障者が多く、クイーンズ駅伝は25位と惨敗。「ケガさえしなければ自分たちは強いはずだと思っていたので、苦しかった昨年を思い出したら目頭が熱くなりました」と感慨深げだった。
ほぼベストの布陣で臨んだ今大会は、順位、タイム(2時間18分06秒)ともに納得の結果を残し、自信を取り戻した。「チーム内の競争はまだまだあり得る」と安養寺監督。1ヵ月後のクイーンズ駅伝(11月27日/宮城)は、もうひと段階レベルアップして、8位以内を目指している。
一方、パナソニックから6秒差で2位フィニッシュした九電工。地元・福岡を拠点にするだけに、藤野圭太監督は「昨年の全日本(14位)が終わった時から予選会の優勝を目標に掲げていたので残念な結果」と敗戦を悔やんだ。
ただ、1区12位発進から徐々に順位を上げ、5区では逸木和香菜が区間新記録の34分02秒で3位からトップに立つなど、見せ場を作った。逸木は福岡大若葉高から福岡大を経て、九電工に入社した生粋の福岡県人。「予選会は2年ぶりでしたが、その時はコロナ禍で声援がなかったので、本当に多くの声援の中に元気をもらいました」と、地元での快走を振り返った。
文/田端慶子
◇第8回全日本実業団対抗女子駅伝予選会「プリンセス駅伝in宗像・福津」(10月23日/福岡・宗像)
レースが進むたびに順位が入れ替わる激戦を制したのはパナソニック。2017年、2018年に全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)を2連覇したチームは、勝負強さを見せた。
強い日差しに加え、風が吹く中で行われた今大会で、パナソニックは安定したレースを展開。1区でチーム最年長の内藤早紀子がトップと3秒差の4位と好スタートを切り、2区の渡邊菜々美が区間賞で加速してトップに立った。3区で2位、4区で4位と順位を下げたが、5区の森田香織が区間2位で3位に押し上げると、アンカーの信櫻空が攻めの走り。9秒先に飛び出した第一生命グループを1km付近で抜き去ると、フィニッシュまで残り300mで先頭の九電工を逆転した。
「1、2区でいい流れを作って3、4区で粘り強さを発揮。5、6区でトップを狙いつつ、3位以内に入るつもりだったので想定通りの走りでした」と安養寺俊隆監督にとっては、イメージしていた通りの展開だった。昨シーズンは故障者が多く、クイーンズ駅伝は25位と惨敗。「ケガさえしなければ自分たちは強いはずだと思っていたので、苦しかった昨年を思い出したら目頭が熱くなりました」と感慨深げだった。
ほぼベストの布陣で臨んだ今大会は、順位、タイム(2時間18分06秒)ともに納得の結果を残し、自信を取り戻した。「チーム内の競争はまだまだあり得る」と安養寺監督。1ヵ月後のクイーンズ駅伝(11月27日/宮城)は、もうひと段階レベルアップして、8位以内を目指している。
一方、パナソニックから6秒差で2位フィニッシュした九電工。地元・福岡を拠点にするだけに、藤野圭太監督は「昨年の全日本(14位)が終わった時から予選会の優勝を目標に掲げていたので残念な結果」と敗戦を悔やんだ。
ただ、1区12位発進から徐々に順位を上げ、5区では逸木和香菜が区間新記録の34分02秒で3位からトップに立つなど、見せ場を作った。逸木は福岡大若葉高から福岡大を経て、九電工に入社した生粋の福岡県人。「予選会は2年ぶりでしたが、その時はコロナ禍で声援がなかったので、本当に多くの声援の中に元気をもらいました」と、地元での快走を振り返った。
文/田端慶子 RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.12.29
【高校生FOCUS】走高跳・中村佳吾(関大北陽高)「プレッシャーがあったほうが跳べる」
-
2025.12.27
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.21
【大会結果】第37回全国高校駅伝・女子(2025年12月21日)
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝男子(2025年12月14日)
-
2025.12.21
-
2025.12.21
-
2025.12.21
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.29
【高校生FOCUS】走高跳・中村佳吾(関大北陽高)「プレッシャーがあったほうが跳べる」
FOCUS! 高校生INTERVIEW 中村佳吾 Nakamura Keigo 関大北陽3大阪 毎月恒例掲載の高校生FOCUSは、男子走高跳の中村佳吾選手(関大北陽3大阪)に2025年を締めくくってもらいます。7月の広島 […]
2025.12.29
全日本女王・城西大の赤羽監督は初Vへ「100%が出せれば見えてくる」立命大・杉村監督「この布陣で連覇を」/富士山女子駅伝
12月30日に開催される2025全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)の前日会見と開会式が、29日に静岡県富士市内で行われた。 会見には城西大の赤羽周平監督、大東大の外園隆監督、名城大の米田勝朗監督、東北福祉大の冠木雅 […]
2025.12.29
【箱根駅伝区間エントリー】全日本王者・駒大は6区に3度目となる伊藤蒼唯! 主将・山川拓馬、エース・佐藤圭汰らは補欠
第102回箱根駅伝(2026年1月2日、3日)の区間エントリーが12月29日に発表された。 全日本大学駅伝を制し、3年ぶりの優勝を狙う駒大は前回経験者4人を登録。1区は伊勢路でも同区間で区間4位と好走した小山翔也(3年) […]
2025.12.29
【箱根駅伝区間エントリー】悲願の初Vへ國學院大は2区に主将・上原琉翔! ルーキー・髙石樹が5区 野中恒亨らは補欠
第102回箱根駅伝(2026年1月2日、3日)の区間エントリーが12月29日に発表された。 出雲駅伝を制し、悲願の初優勝を狙う國學院大は2区に主将の上原琉翔(4年)を登録。1区には前回6区の嘉数純平(4年)、4区には出雲 […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳
