陸上競技の世界ナンバーワンを決める世界陸上競技選手権(以下、世界選手権)が7月15日から7月24日までの10日間、米国・オレゴン州ユージンのヘイワード・フィールドで行われている。
Day4午後の最初の種目は、日本時間19日9時05分(以下文中は日本時間)開始の男子200m予選。日本選手権優勝の上山紘輝、2位小池祐貴の住友電工コンビに、4回目の出場となる飯塚翔太(ミズノ)が出場する。各組3着と4着以下3名が20日10時50分の準決勝に進む。
上山は1組7レーンで、全米学生選手権を19秒83の自己新で制したジョセフ・ファーンバレー(リベリア)と同走。また、2組4レーンの飯塚は、昨年の東京五輪6位のアーロン・ブラウン(カナダ)や、同8位のジェリーム・リチャーズ(トリニダードトバゴ)らと争う。小池は6組6レーンで、東京五輪金のアンドレ・デグラス(カナダ)や前回ドーハ大会4位のアダム・ジェミリ(英国)と同じ組。日本勢はシーズンベストを上回ることが通過の条件となりそうだ。
米国からワイルドカードを含め4選手がエントリー。3組には4月に世界歴代4位の19秒49をマークしたエリヨン・ナイトン、4組に東京五輪銀のケネス・ベドナレク、5組に今大会100m金のフレッド・カーリー、7組に前回覇者のノア・ライルズが入った。
そして、9時45分の男子走高跳決勝には真野友博(九電工)が出場する。予選は2m28を一発で跳んで、日本勢初のファイナル進出を決めた。
13人が争う決勝は2m19に始まり、次は2m24。その後、2m27、2m30、2m33、2m35とバーが上がっていく。近年の国際大会8位記録は、17年ロンドン大会が2m25、19年ドーハ大会が2m27、東京五輪は2m30。東京五輪は2m30を越えた選手が他に2人いた。
真野にとっては、自己ベストに1cm低い2m30の成否がポイント。1回で跳べば、入賞の可能性が高まる。世界選手権走高跳では男女通じて日本勢初入賞なるか。
優勝争いは、東京五輪で金を分け合ったムタズ・エッサ・バルシム(カタール)と、ジャンマルコ・タンベリ(イタリア)に注目だが、勢いでは3月の世界室内選手権を制した禹相赫(韓国)のほうが上。この種目で東アジア初の金メダリストが誕生するか。
決勝は他に男子3000m障害、女子1500m、女子三段跳でも実施。女子七種競技も順位が決まる。
その中で世界新誕生の期待がかかるのは女子三段跳(10時20分)。東京五輪を15m67の世界新で制したユリマール・ロハス(ベネズエラ)に注目だ。3月の世界室内で15m74を跳んで更新。屋外で再び記録を塗り替え、女子初の16mに到達できるか。
男子3000m障害(11時20分)は東京五輪金メダルのソフィアン・エル・バッカリ(モロッコ)と銀メダルのレメチャ・ギルマ(エチオピア)が再び激しく競り合うだろう。女子1500m(11時50分)は東京五輪を制したフェイス・キピエゴン(ケニア)を軸に、同2位のローラ・ミューアー(英国)や、室内世界記録(3分53秒09)保持者のグダフ・ツェガイ(エチオピア)が争う。
女子七種競技(最終種目800m10時55分)は6種目が終了して、アナウク・フェッター(オランダ)が6045点でトップ。19点差でナフィサトゥ・ティアム(ベルギー)が追う。東京五輪では、金メダルのティアムが800mで銀メダルのフェッターに2秒74(38点)先着しており、逆転可能だ。
この他、女子200m予選(10時00分)には、前日の100mで上位独占したジャマイカのシェリー・アン・フレイザー・プライス、シェリカ・ジャクソン、エライン・トンプソン・ヘラーの3選手が登場。女子円盤投予選(A組9時10分、B組10時35分)には、東京五輪に続いて2年連続世界一を目指すバラリー・オールマン(米国)が出場する。

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.06.15
編集部コラム「私のインターハイ地区大会」
2025.06.15
小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク
-
2025.06.11
2025.05.28
女子10000mがレース途中で異例の中断!! 大雨と雷の影響も選手困惑/アジア選手権
2025.05.16
2025高校最新ランキング【女子】
-
2025.06.04
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.06.15
編集部コラム「私のインターハイ地区大会」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 広告の下にコンテンツが続きます 攻め(?)のアンダーハンドリレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃 […]
2025.06.15
NCG5000mはアジア選手権5位・荒井七海が13分47秒58で日本人トップ!東海大・永本脩が学生トップ/日体大長距離競技会
第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NCG)の2日目が6月15日に行われ、最終種目のNCG男子5000mはB.キプトゥー(麗澤大)が13分46秒77で1着を占め […]
2025.06.15
小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク
6月14日に米国・ポートランドで行われたポートランド・トラックフェスティバルの男子3000m障害で、小原響(GMOインターネットグループ)が日本歴代8位の8分22秒64をマークした。 大会は世界陸連コンチネンタルツアー・ […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会