HOME ニュース、海外

2022.06.22

コー会長がトランスジェンダー選手の出場制限を検討 「私は公平性を選択することを常に明確にしてきた」
コー会長がトランスジェンダー選手の出場制限を検討 「私は公平性を選択することを常に明確にしてきた」

世界陸連会長のセバスチャン・コー氏

世界陸連(WA)のセバスチャン・コー会長は国際水泳連盟のトランスジェンダーの選手の出場に関する新指針の決定を受け、「そのスポーツの最善の利益」として陸上競技もそれに続く可能性を示唆したと、英ガーディアン紙などが報じている。

国際水泳連盟では男性から女性に性転換した選手が女子部門に出場することを制限する新指針が採択され、今月20日から施行される。

広告の下にコンテンツが続きます

WAの現行ルールでは、トランスジェンダーの女性は12ヵ月間テストステロンを5nmol/L以下に抑えれば、女子カテゴリーで競技することができる。このルールは国際水泳連盟でもこれまで採用されてきたが、テストステロンが減少してもトランスジェンダーの女性が有利であることを示す科学的な証拠が示され、そのルールを変更した。

コー会長は「私の責任は、女性のスポーツの健全性を守ることである。真剣に受け止め、今後プロトコルの調整が必要となればそれに従う。公平か包摂かを決めなければならない場合には、私は公平性を選択することを常に明確にしてきた」とコメントしたことが報道されている。また、WAもトランスジェンダーとDSD(性の発達が先天的に非定型的である状態)のアスリート政策を年末に見直す可能性があることが発表された。

陸上では19年の規則変更でDSDの選手は男性ホルモンのテストステロン低減薬の服用等の条件を満たさなければ400mから1マイルまでの種目に出場することができないと定められ、C.セメニャ(南アフリカ)が過去に五輪で金メダルを獲得している種目の800mへの出場ができないという状況となっている。

世界陸連(WA)のセバスチャン・コー会長は国際水泳連盟のトランスジェンダーの選手の出場に関する新指針の決定を受け、「そのスポーツの最善の利益」として陸上競技もそれに続く可能性を示唆したと、英ガーディアン紙などが報じている。 国際水泳連盟では男性から女性に性転換した選手が女子部門に出場することを制限する新指針が採択され、今月20日から施行される。 WAの現行ルールでは、トランスジェンダーの女性は12ヵ月間テストステロンを5nmol/L以下に抑えれば、女子カテゴリーで競技することができる。このルールは国際水泳連盟でもこれまで採用されてきたが、テストステロンが減少してもトランスジェンダーの女性が有利であることを示す科学的な証拠が示され、そのルールを変更した。 コー会長は「私の責任は、女性のスポーツの健全性を守ることである。真剣に受け止め、今後プロトコルの調整が必要となればそれに従う。公平か包摂かを決めなければならない場合には、私は公平性を選択することを常に明確にしてきた」とコメントしたことが報道されている。また、WAもトランスジェンダーとDSD(性の発達が先天的に非定型的である状態)のアスリート政策を年末に見直す可能性があることが発表された。 陸上では19年の規則変更でDSDの選手は男性ホルモンのテストステロン低減薬の服用等の条件を満たさなければ400mから1マイルまでの種目に出場することができないと定められ、C.セメニャ(南アフリカ)が過去に五輪で金メダルを獲得している種目の800mへの出場ができないという状況となっている。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.06.15

小原響が3000m障害で8分22秒64の日本歴代8位!セイコーGGPに続く自己新マーク

6月14日に米国・ポートランドで行われたポートランド・トラックフェスティバルの男子3000m障害で、小原響(GMOインターネットグループ)が日本歴代8位の8分22秒64をマークした。 大会は世界陸連コンチネンタルツアー・ […]

NEWS 久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

2025.06.15

久保凛が800m2分02秒76の大会新でV3!! 1500mと2年連続2冠「チームへの貢献を考えていた」/IH近畿

◇インターハイ近畿地区大会(6月12~15日/京都市・たけびしスタジアム京都)4日目 広島インターハイを懸けた近畿地区大会の4日目が行われ、女子800mは久保凛(東大阪大敬愛3大阪)が昨年自らがマークした大会記録を0.7 […]

NEWS 青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

2025.06.15

青学大・塩出翔太が10000m28分55秒81の自己新!800mは金子1分46秒59、日本インカレ400m2連覇の田邉1分48秒16/日体大長距離競技会

第322回日本体育大学長距離競技会兼第16回NITTAIDAI Challenge Games(NDG)の1日目が6月14日に行われ、雨のなか、各組で好レースが繰り広げられた。 男子10000mでは2組で1着(28分53 […]

NEWS 中大勢が海外5000mレースで好走!溜池一太が13分25秒11の自己新、濵口大和は自己2番目13分37秒54

2025.06.15

中大勢が海外5000mレースで好走!溜池一太が13分25秒11の自己新、濵口大和は自己2番目13分37秒54

6月14日にオーストリア・ウィーンで行われた「Track Nigh Vienna」の5000mに中大の溜池一太(4年)とルーキー・濵口大和が出場し、溜池は13分25秒11の自己新、濵口も13分37秒54のセカンドベストを […]

NEWS 3000m障害・青木涼真が8分23秒58で3位!5年連続世界大会出場目指して好走/WAコンチネンタルツアー

2025.06.15

3000m障害・青木涼真が8分23秒58で3位!5年連続世界大会出場目指して好走/WAコンチネンタルツアー

男子3000m障害の青木涼真(Honda)が6月14日、オーストリア・ウィーンで行われた「Track Nigh Vienna」に出場し、8分23秒58で3位に入った。 青木は一昨年のU23欧州王者であるA.キヤダ(スペイ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top