世界陸連(WA)のセバスチャン・コー会長は国際水泳連盟のトランスジェンダーの選手の出場に関する新指針の決定を受け、「そのスポーツの最善の利益」として陸上競技もそれに続く可能性を示唆したと、英ガーディアン紙などが報じている。
国際水泳連盟では男性から女性に性転換した選手が女子部門に出場することを制限する新指針が採択され、今月20日から施行される。
WAの現行ルールでは、トランスジェンダーの女性は12ヵ月間テストステロンを5nmol/L以下に抑えれば、女子カテゴリーで競技することができる。このルールは国際水泳連盟でもこれまで採用されてきたが、テストステロンが減少してもトランスジェンダーの女性が有利であることを示す科学的な証拠が示され、そのルールを変更した。
コー会長は「私の責任は、女性のスポーツの健全性を守ることである。真剣に受け止め、今後プロトコルの調整が必要となればそれに従う。公平か包摂かを決めなければならない場合には、私は公平性を選択することを常に明確にしてきた」とコメントしたことが報道されている。また、WAもトランスジェンダーとDSD(性の発達が先天的に非定型的である状態)のアスリート政策を年末に見直す可能性があることが発表された。
陸上では19年の規則変更でDSDの選手は男性ホルモンのテストステロン低減薬の服用等の条件を満たさなければ400mから1マイルまでの種目に出場することができないと定められ、C.セメニャ(南アフリカ)が過去に五輪で金メダルを獲得している種目の800mへの出場ができないという状況となっている。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.06.13
高校陸上年鑑 2024年度版(No.72)
-
2025.06.06
2025.05.28
女子10000mがレース途中で異例の中断!! 大雨と雷の影響も選手困惑/アジア選手権
2025.05.16
2025高校最新ランキング【女子】
-
2025.05.15
-
2025.05.15
-
2025.05.15
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.06.13
高校陸上年鑑 2024年度版(No.72)
高校陸上年鑑 【No.72】の内容 全国高体連発行,陸上競技社製作による「高校陸上年鑑」(2024年度版)。2024年度の高校陸上界の動きをまとめたもので、インターハイや全国高校駅伝などの主要イベントを中心に、ハイライト […]
2025.06.13
東京世界陸上 米国女子マラソン代表のサイナが出産予定により代表辞退 ボストン7位のマクレーンが代表に
米国陸連は6月12日、9月に東京で開催される世界選手権の女子マラソン代表に選ばれていたB.サイナが出場を辞退し、代わってJ.マクレーンが代表に選出されたと発表した。サイナは今秋に出産を控えていることを理由に辞退を表明して […]
2025.06.13
グランドスラム・トラックが第4戦ロサンゼルス大会の中止、26年への延期を発表!25年シーズンは3大会で終了、理由は公表せず
6月12日、グランドスラム・トラックの主催者は6月28、29日に予定されていたグランドスラム・トラック第4戦ロサンゼルス大会を実施しないこと、26年シーズンへの延期と発表した。25年の同リーグはこれまでの3大会で終了とな […]
Latest Issue
最新号

2025年7月号 (6月13日発売)
詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会