2022.06.22
6月21日、世界陸連(WA)評議会は今後の選手権大会の参加資格取得システムと、世界リレーのローテーションについての決定を以下のとおり発表した。
・エントリースタンダードとワールドランキング
世界選手権、五輪における参加資格取得は、昨年の東京五輪から採用された「参加標準記録(エントリースタンダード)」と「ワールドランキング」を併用した構成が継続される。
なお、ワールドランキング制度は今年後期に見直され、2023年ブダペスト世界選手権の制度として承認される予定。
・2024年パリ五輪マラソン
2024年パリ五輪のマラソンについては、早期選考を可能にするため2段階の選考プロセスが承認された。
2024年2月6日までに参加標準記録を突破(参加標準記録は後日決定)、または「Road to Paris」のリストで65位以上(1加盟国につき3名まで)が有資格者とみなされる。
さらに、マラソンのみで割当枠を再配分するオプションが承認された。出場資格を有していない競技者が資格有効期間内に少なくとも2時間11分30秒(男子)/2時間29分30秒(女子)を突破すれば、その選手に出場枠を再配分することを加盟国は選択することができる。
・世界リレー
2015年以降、世界リレーは奇数年の隔年実施で、世界選手権の選考を兼ねたほか、シャトルハードルリレー等の特殊種目を実施する機会となっていた。2024年からは偶数年開催のローテーションに変更されることが決定した。五輪開催年のトライアルとして行われる見込みで、詳細は7月のWA理事会で決まる予定。
・ブダペスト世界選手権とパリ五輪の5000m/10000mの資格取得にロード5km/10kmを含める
ブダペスト世界選手権とパリ五輪の5000mと10000mの資格取得に、ロードの5kmと10kmを含めることが決定された。対象となるロード競技会での成績が5000mと10000mの世界ランキングに加算されることになる。
・ブダペスト世界選手権とパリ五輪の選考にクロスカントリーのランキングを含める
2019年ドーハ世界選手権では世界クロカンの上位15名が10000mの出場資格を獲得していたが、ブダペスト世界選手権から変更される。10000mで出場権を得ていない選手のうちクロスカントリーのランキング男女各上位8名に自動的に出場資格が与えられる。ブダペスト世界選手権の10000mのエントリースタンダードは今年7月に理事会で決まる予定。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.07.15
【男子棒高跳】大森蒼以(KPVC・中3埼玉) 5m00=中学歴代2位
-
2025.07.14
-
2025.07.14
-
2025.07.12
2025.06.17
2025中学最新ランキング【男子】
-
2025.06.17
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.07.15
28年ロス五輪の競技日程が決定! T&Fは7月15日~24日 競歩は27日、マラソンは29日と30日に実施
2028年に開催されるロサンゼルス五輪の組織委員会は、大会開幕まで3年となった7月14日、各競技の詳細な日程を発表した。 陸上競技については、すでに昨年6月の段階で、1972年ミュンヘン大会以降は大会後半に行われてきた従 […]
2025.07.15
1万mに國學院大・野中恒亨、中大・濵口大和、創価大・織橋巧、東洋大・松井海斗ら各校主軸激突/関東学連記録挑戦競技会
関東学生網走夏季記録挑戦競技会(7月20日/北海道・網走市営陸上競技場)のスタートリストが7月15日、同連盟の公式サイトで発表された。 5組で行われる男子10000mは、最終5組に各大学の主力選手が名を連ねた。國學院大か […]
2025.07.15
【男子棒高跳】大森蒼以(KPVC・中3埼玉) 5m00=中学歴代2位
7月5日に埼玉県越谷市で開催されたアスリートリンゲージフェスティバルの男子棒高跳で中学3年生の大森蒼以(KPVC・埼玉)が中学歴代2位の5m00をマークした。 大森は2011年3月生まれの14歳。5月には4m90を跳んで […]
2025.07.14
DLロンドン女子5000mに田中希実がエントリー! 男子100mで再びライルズ VS テボゴ アレクナ、マフチフ、ボルらも参戦
7月14日、ダイヤモンドリーグ(DL)第11戦のロンドン大会(英国/7月19日)のエントリーリストが発表され、女子5000mに田中希実(New Balance)が登録された。 田中はこれが今季のDL2戦目。7月上旬の日本 […]
2025.07.14
男子走幅跳・城山正太郎が優勝 400m佐藤風雅は45秒50の4位 世界陸上出場目指し、日本選手が欧米の競技会に出場/WAコンチネンタルツアー
7月13日に欧米各地で世界陸連(WA)コンチネンタルツアーの競技会が行われ、9月の東京世界選手権の出場を目指す日本人選手たちが奮闘した。 カナダで開催されたWAコンチネンタルツアー・シルバーのエドモントン招待では、男子走 […]
Latest Issue
最新号

2025年8月号 (7月14日発売)
詳報!日本選手権
IH地区大会