写真/Mochizuki Jiro(Agence SHOT)
6月21日、世界陸連(WA)評議会は今後の選手権大会の参加資格取得システムと、世界リレーのローテーションについての決定を以下のとおり発表した。
・エントリースタンダードとワールドランキング
世界選手権、五輪における参加資格取得は、昨年の東京五輪から採用された「参加標準記録(エントリースタンダード)」と「ワールドランキング」を併用した構成が継続される。
なお、ワールドランキング制度は今年後期に見直され、2023年ブダペスト世界選手権の制度として承認される予定。
・2024年パリ五輪マラソン
2024年パリ五輪のマラソンについては、早期選考を可能にするため2段階の選考プロセスが承認された。
2024年2月6日までに参加標準記録を突破(参加標準記録は後日決定)、または「Road to Paris」のリストで65位以上(1加盟国につき3名まで)が有資格者とみなされる。
さらに、マラソンのみで割当枠を再配分するオプションが承認された。出場資格を有していない競技者が資格有効期間内に少なくとも2時間11分30秒(男子)/2時間29分30秒(女子)を突破すれば、その選手に出場枠を再配分することを加盟国は選択することができる。
・世界リレー
2015年以降、世界リレーは奇数年の隔年実施で、世界選手権の選考を兼ねたほか、シャトルハードルリレー等の特殊種目を実施する機会となっていた。2024年からは偶数年開催のローテーションに変更されることが決定した。五輪開催年のトライアルとして行われる見込みで、詳細は7月のWA理事会で決まる予定。
・ブダペスト世界選手権とパリ五輪の5000m/10000mの資格取得にロード5km/10kmを含める
ブダペスト世界選手権とパリ五輪の5000mと10000mの資格取得に、ロードの5kmと10kmを含めることが決定された。対象となるロード競技会での成績が5000mと10000mの世界ランキングに加算されることになる。
・ブダペスト世界選手権とパリ五輪の選考にクロスカントリーのランキングを含める
2019年ドーハ世界選手権では世界クロカンの上位15名が10000mの出場資格を獲得していたが、ブダペスト世界選手権から変更される。10000mで出場権を得ていない選手のうちクロスカントリーのランキング男女各上位8名に自動的に出場資格が与えられる。ブダペスト世界選手権の10000mのエントリースタンダードは今年7月に理事会で決まる予定。

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