HOME 高校

2022.06.16

納村琉愛が寺田明日香に並ぶ3冠! U20日本選手権からの連戦も好タイムで乗り切る/IH北海道大会
納村琉愛が寺田明日香に並ぶ3冠! U20日本選手権からの連戦も好タイムで乗り切る/IH北海道大会


◇インターハイ北海道大会(6月14日~17日/釧路市)

8月に行われるインターハイ出場を懸け、地区予選となる北海道大会が6月14日から17日の4日間、釧路市で行われている。大会初日の女子100mハードルを13秒76(+0.4)で1位となった納村琉愛(北海道栄3)が、翌日の100mで11秒70(+3.6)、2走を務めた4×100mリレーでは47秒83で優勝を飾り、3種目を制した。

小学時代からハードルに取り組み、6年生だった2016年全国小学生交流大会の80mハードルで日本一。中学3年にも全中100mハードルでも2位を占めるなど、ハードラーとして実績を残してきた納村だが、スプリンターの能力も開花させようとしてる。

6月9日~12日まで大阪で行われていたU20日本選手権の100m、100mハードルに出場し、ともに入賞を果たしている納村。試合や移動が続き、万全とはいえない体調だったにもかかわらず、100mハードルは4日前に出したばかりの自己記録を0.12秒も更新するタイムをマーク。「疲労もそうですが、気温も大阪から10度近く下がる状況でこの記録が出せたのはすごく良かった」と笑顔を見せた。

そして、さらなる進化を見せたのが100mだった。予選、準決勝はいずれも「体力を温存しながら」という走りだったが、12秒11(+2.6)、12秒02(+2.1)と上々のタイムを並べる。決勝では、「前半型なので、スタートが決まって、あとは後半に力まないようリラックスすることを心がけました」と30mでリードを奪うと、準決勝で11秒90をマークしていた佐藤志保里(遺愛女3)の追い上げをかわして、フィニッシュ。タイマーに映し出された「11.70」の数字を見た瞬間、右手を大きく突き上げ、喜びを表した。

さらに、2日で9レース目となった4×100mリレー決勝でも、しっかりとバトンをつなぎチームを北海道大会初優勝に導いた。女子100m、100mハードル、4×100mリレーの3冠は東京五輪100mハードル代表の寺田明日香(現・ジャパンクリエイト)以来。北海道の偉大な先輩と肩と並べ、「取れるとは思っていましたが、それ以上にタイムが出せたことが自信になりました」と語った。

昨年は5月に右足底筋を痛め、夏のインターハイは個人で出場を果たせなかった。それだけに高校最後の夏に懸ける思いは強く、全国では「100mもハードルも(優勝を)狙いたい」とキッパリ。タイムも100mは公認で11秒70、100mハードルは13秒5台をターゲットにしている。

この他、男子100mでは橘弘栄(北海道栄3)が10秒43(+3.6)で優勝。男子1500mで後藤琉太朗(東海大札幌3)が3分53秒05、同八種競技は山崎楓太(市函館3)が5356点といずれも大会新記録で制した。投てき種目でも好記録が続き、男子円盤投の内田勘太(北海道栄3)が48m93をマーク。女子砲丸投でも辻茉侑(函館大妻3)が13m20で優勝を飾った。

地区大会は全11地区で開催。各種目上位6名(競歩、女子棒高跳、三段跳、ハンマー投は上位4位、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)が全国大会に出場。インターハイは8月3日から7日まで徳島県で開催される。

◇インターハイ北海道大会(6月14日~17日/釧路市) 8月に行われるインターハイ出場を懸け、地区予選となる北海道大会が6月14日から17日の4日間、釧路市で行われている。大会初日の女子100mハードルを13秒76(+0.4)で1位となった納村琉愛(北海道栄3)が、翌日の100mで11秒70(+3.6)、2走を務めた4×100mリレーでは47秒83で優勝を飾り、3種目を制した。 小学時代からハードルに取り組み、6年生だった2016年全国小学生交流大会の80mハードルで日本一。中学3年にも全中100mハードルでも2位を占めるなど、ハードラーとして実績を残してきた納村だが、スプリンターの能力も開花させようとしてる。 6月9日~12日まで大阪で行われていたU20日本選手権の100m、100mハードルに出場し、ともに入賞を果たしている納村。試合や移動が続き、万全とはいえない体調だったにもかかわらず、100mハードルは4日前に出したばかりの自己記録を0.12秒も更新するタイムをマーク。「疲労もそうですが、気温も大阪から10度近く下がる状況でこの記録が出せたのはすごく良かった」と笑顔を見せた。 そして、さらなる進化を見せたのが100mだった。予選、準決勝はいずれも「体力を温存しながら」という走りだったが、12秒11(+2.6)、12秒02(+2.1)と上々のタイムを並べる。決勝では、「前半型なので、スタートが決まって、あとは後半に力まないようリラックスすることを心がけました」と30mでリードを奪うと、準決勝で11秒90をマークしていた佐藤志保里(遺愛女3)の追い上げをかわして、フィニッシュ。タイマーに映し出された「11.70」の数字を見た瞬間、右手を大きく突き上げ、喜びを表した。 さらに、2日で9レース目となった4×100mリレー決勝でも、しっかりとバトンをつなぎチームを北海道大会初優勝に導いた。女子100m、100mハードル、4×100mリレーの3冠は東京五輪100mハードル代表の寺田明日香(現・ジャパンクリエイト)以来。北海道の偉大な先輩と肩と並べ、「取れるとは思っていましたが、それ以上にタイムが出せたことが自信になりました」と語った。 昨年は5月に右足底筋を痛め、夏のインターハイは個人で出場を果たせなかった。それだけに高校最後の夏に懸ける思いは強く、全国では「100mもハードルも(優勝を)狙いたい」とキッパリ。タイムも100mは公認で11秒70、100mハードルは13秒5台をターゲットにしている。 この他、男子100mでは橘弘栄(北海道栄3)が10秒43(+3.6)で優勝。男子1500mで後藤琉太朗(東海大札幌3)が3分53秒05、同八種競技は山崎楓太(市函館3)が5356点といずれも大会新記録で制した。投てき種目でも好記録が続き、男子円盤投の内田勘太(北海道栄3)が48m93をマーク。女子砲丸投でも辻茉侑(函館大妻3)が13m20で優勝を飾った。 地区大会は全11地区で開催。各種目上位6名(競歩、女子棒高跳、三段跳、ハンマー投は上位4位、混成は3位+各地区4~6位の記録上位5名)が全国大会に出場。インターハイは8月3日から7日まで徳島県で開催される。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.10.09

全27チームのエントリー発表 駒大、青学大、國學院大は順当 中大は吉居駿恭と溜池一太を登録/全日本大学駅伝

第56回全日本大学駅伝のチームエントリーが10月9日正午に締め切られ、大会事務局が全27チームのエントリー選手を発表した。 今季の「3強」と目される3校が優勝争いの軸で、5連覇が懸かる駒大、学生駅伝3冠を狙う青学大、初優 […]

NEWS 國學院大は初Vへ平林清澄と山本歩夢が順当にエントリー!! 青木瑠郁、高山豪起ら3年生6人登録/全日本大学駅伝

2024.10.09

國學院大は初Vへ平林清澄と山本歩夢が順当にエントリー!! 青木瑠郁、高山豪起ら3年生6人登録/全日本大学駅伝

第56回全日本大学駅伝のチームエントリーが10月9日正午に締め切られ、大会事務局が各校のエントリー選手を発表した。國學院大はともに4年生で、エースの平林清澄、前回2区を担った山本歩夢が順当にエントリーされた。 4年生は平 […]

NEWS 青学大は太田蒼生、黒田朝日、鶴川正也の強力布陣! 主将・田中悠登、1年生4人もエントリー/全日本大学駅伝

2024.10.09

青学大は太田蒼生、黒田朝日、鶴川正也の強力布陣! 主将・田中悠登、1年生4人もエントリー/全日本大学駅伝

第56回全日本大学駅伝のチームエントリーが10月9日正午に締め切られ、大会事務局が各校のエントリー選手を発表した。青学大はエースの太田蒼生(4年)や日本選手権5000m4位の鶴川正也(同)、10000m27分台の黒田朝日 […]

NEWS V5狙う駒大は篠原倖太朗、佐藤圭汰がエントリー! 伊藤蒼唯、山川拓馬、桑田駿介も順当に登録/全日本大学駅伝

2024.10.09

V5狙う駒大は篠原倖太朗、佐藤圭汰がエントリー! 伊藤蒼唯、山川拓馬、桑田駿介も順当に登録/全日本大学駅伝

第56回全日本大学駅伝のチームエントリーが10月9日正午に締め切られ、大会事務局が各校のエントリー選手を発表した。5連覇が懸かる駒大は主将の篠原倖太朗(4年)と佐藤圭汰(3年)の2人が順当に登録された。 長くレースから離 […]

NEWS 【男子走高跳】畝地雄大(鹿児島南2)2m15=高2歴代8位タイ

2024.10.08

【男子走高跳】畝地雄大(鹿児島南2)2m15=高2歴代8位タイ

10月4日~6日に行われた九州高校新人(大分・レゾナックドーム大分)の最終日、男子走高跳で畝地雄大(鹿児島南2)が高2歴代8位タイ、大会新、鹿児島県高校新の2m15をクリアして優勝した。 畝地のこれまでの自己ベストは9月 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年10月号 (9月13日発売)

2024年10月号 (9月13日発売)

●Paris 2024 Review
●別冊付録/学生駅伝ガイド 2024 秋
●福井全中Review
●東京世界選手権まであと1年
●落合晃の挑戦

page top