2022.06.16
東洋大が今大会2種目めとなるトリプル入賞を達成した関東インカレの男子1部ハーフマラソン。そこでチーム最上位となる2位に入ったのが2年生の梅崎蓮だ。ルーキーイヤーの昨年は4月に左脚大腿部を疲労骨折。シーズン前半は出遅れたものの、全日本大学駅伝は5区区間4位タイの力走で3人抜きを演じると、箱根駅伝は7区(区間11位)を任された。
「疲労骨折は焦ったんですけど、地道にやっていけばいいと気持ちを切り替えました。夏ぐらいにはチーム練習に合流できて、駅伝シーズンに間に合いました」
宇和島東高(愛媛)3年時には全国高校駅伝1区で11位につけるなど、もともとロードでの強さが光っていた梅崎。その才能が早くも開花しつつある。この1年の大きな変化としては栄養面だ。高校までは自宅で食事をしていたこともあり、食生活にさほど気をつけていなかったという。しかし、大学入学後は食事面の意識が高まった。
「昼食は自分で用意しないといけないので、考えることが多くなりました。自分はエネルギー消費が結構大きいので、試合前はエネルギーを溜めるような工夫をしていますね。また、スポーツドリンクは糖分が入っているものが多いので、普段はミネラル入り麦茶を飲むようになり、体重が落ちやすくなったと感じています」
高校時代より体脂肪率が下がり、シャープな身体つきになった。箱根駅伝はハーフ未経験で臨んだこともあって思うような走りができなかったが、梅崎は徐々に長い距離にアジャストしていく。3月の日本学生ハーフマラソン選手権はハーフ初挑戦で1時間3分41秒。5月8日の仙台国際ハーフは練習の一環で出場した。
「最初の1~2kmを(1km)2分50秒ペースで入り、前半突っ込む感覚を得ることができました。後半は一定のペースで押していき、余裕を持って終われました」
変化走のようなかたちで臨み、1時間4分35秒で走破。関東インカレでは2位争いを制し、1時間2分41秒まで自己ベストを短縮した。
「2位という結果はうれしいです。箱根駅伝の結果が悔しくて、自分の足りないフィジカル面を強化してきました。関東インカレではその効果も出たかなと思っています」
同学年のチームメイトには5000mの前高校記録保持者で昨年の出雲と全日本で区間賞を獲得した石田洸介がいる。ランナーとしてのタイプは異なるが、「2年生主任」を務める梅崎はかなり石田を意識しているようだ。
「石田と一緒に練習することもあるんですけど、同学年には一番負けたくない。学年全体で強くなっていければなと思います。僕はトラックのタイムを持っていないので、まずは5000m13分台、10000m28分台を出しておきたいですね。関東インカレで自信がついたので、自分の長所を伸ばしてどんどん上を目指していきたいです」
駅伝の希望区間は特にないという梅崎だが、1人で走るのも苦手ではない。「松山さんがいるので今のところは考えていません」と言うが、ゆくゆくは箱根駅伝で“花の2区”を走りたいという思いを持っている。男子マラソン日本記録保持者の鈴木健吾(富士通)と同じ高校出身で、タフさが武器の2年生は鉄紺軍団に欠かせないピースに成長した。
文/酒井政人
※この記事は『月刊陸上競技』2022年7月号に掲載しています
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.06.10
市田美咲がルートインホテルズに加入 「仲間と支え合いながら駅伝で勝利を目指します」
-
2026.06.10
-
2026.06.10
-
2026.06.09
-
2026.06.08
2026.05.13
ユニクロ女子陸上競技部が新ユニフォームを発表! 東日本実業団選手権から着用予定
-
2026.05.19
Latest articles 最新の記事
2026.06.10
初開催のU23アジア選手権に鈴木琉胤、青木アリエ、村上来花らが日本代表選出! 7月に中国で開催
日本陸連は6月10日、U23アジア選手権(中国・オルドス/7月9日~12日)に派遣する日本代表を発表した。 U23アジア選手権は今大会が初開催。その年に23歳にならない選手を対象としたU23カテゴリーでは、大学生のオリン […]
2026.06.10
市田美咲がルートインホテルズに加入 「仲間と支え合いながら駅伝で勝利を目指します」
ルートインホテルズは6月10日にSNSを更新し、チームに市田美咲が加入したことを発表した。 市田は34歳。神村学園高時代に駅伝などで活躍し、高校卒業後は鹿屋体大に入学した。大学では全日本大学女子駅伝で4位入賞を果たしてい […]
2026.06.10
ワルホルムが中国車「ジーカー」のアンバサダーに就任
男子400mハードル世界記録保持者のK.ワルホルム(ノルウェー)が自動車ブランド・ジーカー(ZEEKR)の欧州ブランドアンバサダーとして契約を締結した。 同社は中国の浙江吉利グループの電気自動車ブランド。今年はダイヤモン […]
2026.06.10
東京五輪走幅跳銀のエチェバリアがシーズン初戦で8m24 25年はケガで世界陸上出場逃す
男子走幅跳東京五輪銀メダリストのJ.M.エチェバリア(キューバ)が、6月6日にカルロス・ギル・ペレス記念大会(スペイン)に出場して8m24(+0.3)で優勝した。 エチェバリアはこれが今季初戦。2019年に追い風参考なが […]
Latest Issue
最新号
2026年6月号 (5月14日発売)
落合晃&丸山優真が日本新
26春 学生長距離勢力図