HOME 国内

2025.07.05

女子ハンマー投・村上来花が66m88の自己新で初優勝「無意識の“壁”を勝手に壊してくれた」/日本選手権
女子ハンマー投・村上来花が66m88の自己新で初優勝「無意識の“壁”を勝手に壊してくれた」/日本選手権

25年日本選手権女子ハンマー投で優勝した村上来花

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 2日目

東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子ハンマー投は村上来花(九州共立大)が3投目に自己ベストの66m88を放って、初制覇した。

1投目から64m91をマークしてトップに立った村上。3投目に自己記録を6cm更新するアーチでリードを広げる。前回まで2連覇していた日本記録(70m51)保持者のマッカーサー・ジョイが4投目に65m74、最終投てきで66m29を投げたものの、村上に届かず、優勝が決まった。

広告の下にコンテンツが続きます

「初優勝できてすごくうれしいです。昨年も一昨年も、ジョイちゃんが自分の中で無意識の“壁”になっていた部分がありましたが、今回はその“壁”なかったように感じます。すごくリラックスした状態で試合に臨めました」

村上にとって日本歴代4位こそ変わらないが、昨年8月下旬以来の自己新。「毎回、自己新記録が出た時に思いますが、『この投げが一番良かった』っていう感覚を全然感じていません。まだ出せる手応えがあり、たぶん伸びしろはあると思います」と振り返った。

青森・弘前実高時代から学年別の歴代最高を塗り替え、高校2年の2020年には女子高校生初の60m越えを達成し、61m02まで記録を伸ばした。さらに、高校3年の21年には当時の日本歴代6位となる62m88をマーク。22年にはU20世界選手権でこの種目で初のメダルとなる銅メダルを獲得するなど、ジュニア時代から注目を集めてきた。

大学では日本インカレでこの種目初の4連覇を達成するなど、次々と歴史を作ってきたが、日本選手権はマッカーサーの存在もあって優勝に届かなかった。「今回は本気で勝ちに行きたい気持ちでずっと練習していて、それが自分の中で無意識の“壁”を勝手に壊してくれたのかなと思います」と声を弾ませた。

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 2日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、女子ハンマー投は村上来花(九州共立大)が3投目に自己ベストの66m88を放って、初制覇した。 1投目から64m91をマークしてトップに立った村上。3投目に自己記録を6cm更新するアーチでリードを広げる。前回まで2連覇していた日本記録(70m51)保持者のマッカーサー・ジョイが4投目に65m74、最終投てきで66m29を投げたものの、村上に届かず、優勝が決まった。 「初優勝できてすごくうれしいです。昨年も一昨年も、ジョイちゃんが自分の中で無意識の“壁”になっていた部分がありましたが、今回はその“壁”なかったように感じます。すごくリラックスした状態で試合に臨めました」 村上にとって日本歴代4位こそ変わらないが、昨年8月下旬以来の自己新。「毎回、自己新記録が出た時に思いますが、『この投げが一番良かった』っていう感覚を全然感じていません。まだ出せる手応えがあり、たぶん伸びしろはあると思います」と振り返った。 青森・弘前実高時代から学年別の歴代最高を塗り替え、高校2年の2020年には女子高校生初の60m越えを達成し、61m02まで記録を伸ばした。さらに、高校3年の21年には当時の日本歴代6位となる62m88をマーク。22年にはU20世界選手権でこの種目で初のメダルとなる銅メダルを獲得するなど、ジュニア時代から注目を集めてきた。 大学では日本インカレでこの種目初の4連覇を達成するなど、次々と歴史を作ってきたが、日本選手権はマッカーサーの存在もあって優勝に届かなかった。「今回は本気で勝ちに行きたい気持ちでずっと練習していて、それが自分の中で無意識の“壁”を勝手に壊してくれたのかなと思います」と声を弾ませた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.21

編集部コラム「柔らかい顔に」

攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]

NEWS 「箱根路が育む挑戦」箱根駅伝シンポジウム開催!小山直城「出場した思い強かった」葛西潤「誰かのためにと走った」

2025.11.21

「箱根路が育む挑戦」箱根駅伝シンポジウム開催!小山直城「出場した思い強かった」葛西潤「誰かのためにと走った」

第102回箱根駅伝まで約40日となった11月21日、大会の機運を高めるイベント「第102回箱根駅伝シンポジウム」が、都内で開催された。 今回のメインテーマは「世界を駆ける~箱根路が育む挑戦~」。昨年のパリ五輪、9月の東京 […]

NEWS 都大路を目指す戦い 地区高校駅伝は土曜・関東大会、日曜・東海大会でラスト 全国高校駅伝出場校出そろう

2025.11.21

都大路を目指す戦い 地区高校駅伝は土曜・関東大会、日曜・東海大会でラスト 全国高校駅伝出場校出そろう

全国高校駅伝(12月21日/京都)の地区代表を懸けた地区高校駅伝が明日11月22日に関東(北関東、南関東/埼玉・熊谷スポーツ文化公園)で、あさって23日には東海(三重・三重高前発着コース)で行われる。これで、地区高校駅伝 […]

NEWS 「2強」日本郵政グループ、積水化学がV争いリード しまむら、エディオン、三井住友海上らが隙うかがう/クイーンズ駅伝みどころ

2025.11.21

「2強」日本郵政グループ、積水化学がV争いリード しまむら、エディオン、三井住友海上らが隙うかがう/クイーンズ駅伝みどころ

◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城)は11月2 […]

NEWS 来年1月の世界クロカンシニア代表発表 日本選手権5000m覇者・井川龍人、吉岡大翔、川口桃佳、信櫻空ら12名派遣

2025.11.21

来年1月の世界クロカンシニア代表発表 日本選手権5000m覇者・井川龍人、吉岡大翔、川口桃佳、信櫻空ら12名派遣

日本陸連は11月21日、第46回世界クロスカントリー選手権(来年1月10日/米国・タラハシー)のシニア日本代表12名を発表した。 シニア男女各6名ずつ。男子10kmは7月の日本選手権5000m覇者の井川龍人(旭化成)が2 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top