HOME ニュース、国内

2022.05.03

200mは齋藤愛美が日本人トップの2位「新しい自分に出会えた」自己新ならずも23秒54/静岡国際
200mは齋藤愛美が日本人トップの2位「新しい自分に出会えた」自己新ならずも23秒54/静岡国際


◇静岡国際(5月3日/静岡・エコパスタジアム)

日本グランプリシリーズ静岡大会の静岡国際が行われ、女子200mはジャシンタ・ビーチャー(豪州)がオレゴン世界選手権の参加標準記録22秒80をクリアする22秒70(-0.2)でトップだった。それに続いたのが齋藤愛美(大阪成蹊AC)で、自己3番目、高校3年生以降で最速となる23秒54をマークした。

広告の下にコンテンツが続きます

「高2の日本選手権を思い出しました」と齋藤。2016年の日本選手権で23秒46の高校記録を樹立したレースの、そのはるか向こうに、日本記録22秒88で走り抜ける福島千里の背中があった。「懐かしいな、走りやすいな」。齋藤はめいっぱい前を追いかけつつ、「並ばれても自分のレースができました」と振り返る。

齋藤の言う「自分のレース」とは、前半突っ込んで、最後は粘る。明らかに自力が上がりながら、なかなか結果に結びつかなかったが、今日のレースは『齋藤らしい200m』を完遂した。その結果、自己ベストで迫ってきた青山華依(甲南大/23秒60=学生歴代4位)、壹岐あいこ(立命大/23秒62=同5位タイ)もしっかり抑えている。

高2で一躍トップスプリンターになって以降、その重圧に何度も押しつぶされそうになった。正確には押しつぶされ、トラックを離れたり、大学で競技を終えたりする選択も考えていた齋藤。それでも、「苦しいときは(同学年の)兒玉芽生(ミズノ)が支えてくれました」とライバルたちに刺激を受けて走り続けてきた。そして、その視線の先には、あの時のレジェンドの背中がいつもある。

「過去の自分と比べるのが悪い癖でしたが、この冬で新しい自分に出会えました」

高2以来の自己記録(23秒45)の更新はならず「この条件で出したかった」と悔やむ。それでも、「日本選手権の200mは勝ちきりたい」。世界選手権の4×100mリレーメンバー選考となる日本選手権でその権利をしっかりつかみ取るつもりだ。もちろん、競技人生で200mの日本記録更新を目指すために、「まずは23秒2から23秒1台を出したい」。

高みを目指しているからこそ、何度も流してきた涙もないし、大きな喜びもない。それが一番の成長した姿だった。

◇静岡国際(5月3日/静岡・エコパスタジアム) 日本グランプリシリーズ静岡大会の静岡国際が行われ、女子200mはジャシンタ・ビーチャー(豪州)がオレゴン世界選手権の参加標準記録22秒80をクリアする22秒70(-0.2)でトップだった。それに続いたのが齋藤愛美(大阪成蹊AC)で、自己3番目、高校3年生以降で最速となる23秒54をマークした。 「高2の日本選手権を思い出しました」と齋藤。2016年の日本選手権で23秒46の高校記録を樹立したレースの、そのはるか向こうに、日本記録22秒88で走り抜ける福島千里の背中があった。「懐かしいな、走りやすいな」。齋藤はめいっぱい前を追いかけつつ、「並ばれても自分のレースができました」と振り返る。 齋藤の言う「自分のレース」とは、前半突っ込んで、最後は粘る。明らかに自力が上がりながら、なかなか結果に結びつかなかったが、今日のレースは『齋藤らしい200m』を完遂した。その結果、自己ベストで迫ってきた青山華依(甲南大/23秒60=学生歴代4位)、壹岐あいこ(立命大/23秒62=同5位タイ)もしっかり抑えている。 高2で一躍トップスプリンターになって以降、その重圧に何度も押しつぶされそうになった。正確には押しつぶされ、トラックを離れたり、大学で競技を終えたりする選択も考えていた齋藤。それでも、「苦しいときは(同学年の)兒玉芽生(ミズノ)が支えてくれました」とライバルたちに刺激を受けて走り続けてきた。そして、その視線の先には、あの時のレジェンドの背中がいつもある。 「過去の自分と比べるのが悪い癖でしたが、この冬で新しい自分に出会えました」 高2以来の自己記録(23秒45)の更新はならず「この条件で出したかった」と悔やむ。それでも、「日本選手権の200mは勝ちきりたい」。世界選手権の4×100mリレーメンバー選考となる日本選手権でその権利をしっかりつかみ取るつもりだ。もちろん、競技人生で200mの日本記録更新を目指すために、「まずは23秒2から23秒1台を出したい」。 高みを目指しているからこそ、何度も流してきた涙もないし、大きな喜びもない。それが一番の成長した姿だった。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

         

Latest articles 最新の記事

2026.04.15

世界競歩チーム選手権代表が帰国 マラソン金の勝木隼人「物足りない」ハーフ吉川は「メダル見えるところに来た」

4月12日にブラジルで行われた世界競歩チーム選手権の日本代表が4月15日に帰国し、選手たちが取材に応じた。 男子マラソンで金メダルを獲得した勝木隼人(自衛隊体育学校)。終始、先頭を歩く一人旅のレースに「ロングの練習よりも […]

NEWS 吉田克久氏の退職の会が開催 和歌山北高時代にインターハイ総合優勝、ロンドン五輪代表・九鬼巧らを育成

2026.04.15

吉田克久氏の退職の会が開催 和歌山北高時代にインターハイ総合優勝、ロンドン五輪代表・九鬼巧らを育成

和歌山北高校などで長く指導した吉田克久氏の退職の会が、和歌山市内のホテルで開催された。 吉田氏は大体大を卒業し、和歌山県の教員に。「陸上競技を通して感謝の気持ちを育てる」という信念のもと、生徒一人ひとりと真摯に向き合う指 […]

NEWS 東京世界陸上マラソン金のジェプチルチルが疲労骨折 4月26日のロンドンマラソン欠場

2026.04.15

東京世界陸上マラソン金のジェプチルチルが疲労骨折 4月26日のロンドンマラソン欠場

女子長距離のP.ジェプチルチル(ケニア)が疲労骨折のため4月26日に英国で開催されるロンドンマラソンを欠場することが発表された。 ジェプチルチルは東京五輪、東京世界選手権のマラソンで金メダルを獲得している32歳。ハーフマ […]

NEWS お詫びと訂正(月刊陸上競技2026年5月号)

2026.04.14

お詫びと訂正(月刊陸上競技2026年5月号)

月刊陸上競技2026年5月号の内容に一部誤りがございました。 154ページの実業団情報で一部誤りがありました。 広告の下にコンテンツが続きます 正しいデータの情報を掲載するとともに、関係者の皆様にお詫びをし、訂正いたしま […]

NEWS 織田記念に桐生祥秀、山縣亮太、福部真子、﨑山雄太らエントリー!

2026.04.14

織田記念に桐生祥秀、山縣亮太、福部真子、﨑山雄太らエントリー!

日本グランプリシリーズの織田記念のエントリーリストが発表された。 男子100mの招待選手には、昨年9秒99を出した桐生祥秀(日本生命)、9秒95の日本記録保持者で地元出身・山縣亮太(セイコー)が登録。2013年のこの大会 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年5月号 (4月14日発売)

2026年5月号 (4月14日発売)

2026シーズン展望
中距離特集ほか

page top