
◇第105回日本選手権クロスカントリー(2月26日/福岡・海の中道海浜公園)
シニア男子10kmは東京五輪5000m代表の松枝博輝(富士通)が意地を見せ、28分46秒でクロカン初タイトルを手にした。
前回大会は大学の後輩でもある三浦龍司(順大2年)に同タイムながら敗れ、2位だった松枝。その後、2人そろって東京五輪の代表に選ばれたが、3000m障害で日本人初の7位入賞を成し遂げた三浦に対し、5000mに出場した松枝は予選落ち。一時は引退も考えたほど落ち込んだが、「自分も三浦君のように外国人と競りあって、入賞するような選手を目指したい」と、もう一度立ち上がった。
今大会は1年ぶりの直接対決を楽しみにしていたが、三浦は体調不良のため欠場した。「勝ちにこだわりたい」と明言していた松枝は、いつものラスト勝負ではなく、前半から積極果敢に前に出た。
3周目にロープを避けようとしてコースアウトするアクシデントがあったが、諦めずに先頭集団に食らいつき、4周目で再び先頭へ。ラスト1周半はオープン参加の外国人選手に差を広げられたが「勝負に徹したレースができました。序盤から前に行けたところも良かったですが、世界で戦う選手を目指すなら、もっとガンガン引っ張っていかないと行けないですね」と収穫と反省を口にした。

神奈川・相洋高から順大へ。大学時代は関東インカレ1部5000m3位などの実績を誇り、4年時は駅伝主将としてチームを牽引した。富士通入社後は持ち前のスピードを磨き、2017年、19年に5000mで日本選手権を制覇。19年にはドーハ世界選手権出場も果たした。昨年はニューイヤー駅伝優勝にも貢献し、念願だった五輪の舞台も踏んだ。
今後は、4月の金栗記念選抜5000mでシーズンインする予定で、オレゴン世界選手権の参加標準記録(13分13秒50)突破を目指す。
「今年は5000mで日本記録(13分08秒40)も参加標準記録の突破も目指しますが、あくまで通過点。世界選手権でどれだけ結果を残せるかが第一なので、そこにこだわりたい」と、目の色を変えていた。
2位には大学生トップの葛西潤(創価大)、3位には池田耀平(カネボウ)が入り、高校生で唯一シニアのレースに参戦した1500m、3000m、5000mの高校記録保持者・佐藤圭汰(洛南高)は8位入賞。佐藤は「昨年はU20(8km)で優勝しましたが、アップダウンもあるし、距離も長くて、体験したことのないキツさでした。今日の収穫は、自分が弱いということが知れたこと」とレース後に悔しさをにじませた。
文/田端慶子
◇第105回日本選手権クロスカントリー(2月26日/福岡・海の中道海浜公園)シニア男子10kmは東京五輪5000m代表の松枝博輝(富士通)が意地を見せ、28分46秒でクロカン初タイトルを手にした。前回大会は大学の後輩でもある三浦龍司(順大2年)に同タイムながら敗れ、2位だった松枝。その後、2人そろって東京五輪の代表に選ばれたが、3000m障害で日本人初の7位入賞を成し遂げた三浦に対し、5000mに出場した松枝は予選落ち。一時は引退も考えたほど落ち込んだが、「自分も三浦君のように外国人と競りあって、入賞するような選手を目指したい」と、もう一度立ち上がった。今大会は1年ぶりの直接対決を楽しみにしていたが、三浦は体調不良のため欠場した。「勝ちにこだわりたい」と明言していた松枝は、いつものラスト勝負ではなく、前半から積極果敢に前に出た。3周目にロープを避けようとしてコースアウトするアクシデントがあったが、諦めずに先頭集団に食らいつき、4周目で再び先頭へ。ラスト1周半はオープン参加の外国人選手に差を広げられたが「勝負に徹したレースができました。序盤から前に行けたところも良かったですが、世界で戦う選手を目指すなら、もっとガンガン引っ張っていかないと行けないですね」と収穫と反省を口にした。
神奈川・相洋高から順大へ。大学時代は関東インカレ1部5000m3位などの実績を誇り、4年時は駅伝主将としてチームを牽引した。富士通入社後は持ち前のスピードを磨き、2017年、19年に5000mで日本選手権を制覇。19年にはドーハ世界選手権出場も果たした。昨年はニューイヤー駅伝優勝にも貢献し、念願だった五輪の舞台も踏んだ。今後は、4月の金栗記念選抜5000mでシーズンインする予定で、オレゴン世界選手権の参加標準記録(13分13秒50)突破を目指す。「今年は5000mで日本記録(13分08秒40)も参加標準記録の突破も目指しますが、あくまで通過点。世界選手権でどれだけ結果を残せるかが第一なので、そこにこだわりたい」と、目の色を変えていた。2位には大学生トップの葛西潤(創価大)、3位には池田耀平(カネボウ)が入り、高校生で唯一シニアのレースに参戦した1500m、3000m、5000mの高校記録保持者・佐藤圭汰(洛南高)は8位入賞。佐藤は「昨年はU20(8km)で優勝しましたが、アップダウンもあるし、距離も長くて、体験したことのないキツさでした。今日の収穫は、自分が弱いということが知れたこと」とレース後に悔しさをにじませた。文/田端慶子RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.09.18
Latest articles 最新の記事
2026.09.30
ベルリンマラソンで負傷のアセファは「右アキレス腱完全断裂」 手術成功も復帰に半年以上と代理人明かす
ベルリンマラソンを女子世界歴代3位の2時間11分04秒で優勝したT.アセファ(エチオピア)が、右脚アキレス腱を完全断裂していたことが明らかになった。 アセファの代理人を務めるデマドンナ氏が9月29日に明らかにしたもので、 […]
2026.09.30
400mHワルホルムが挙式 ジュープヴィークさんと12年の交際の末に “ハーリング”のウエディングフォトも公開
男子400mハードルの五輪・世界選手権金メダリストK.ワルホルム(ノルウェー)が自身のSNSで結婚式の写真を公開した。 結婚相手のO.ジュープヴィークさんとは2014年から交際を続けており、昨年末に婚約を結んでいた。 広 […]
2026.09.30
バレウが5000mも金で2大会連続長距離2冠 張家楽、オビエナ大会新V 400mHカリームはU20アジア新/名古屋アジア大会
◇第20回アジア大会・陸上競技(9月23~29日/愛知県名古屋市・パロマ瑞穂スタジアム) 名古屋アジア大会の全日程が終了し、最終日7日目に行われた男子5000mはB.バレウ(バーレーン)が13分30秒79で制して1000 […]
Latest Issue
最新号

2026年10月号 (9月14日発売)
アジア大会総展望
山口全中&日本インカレ
サウェ特集
