◇第98回箱根駅伝・復路(神奈川・箱根町~東京・大手町/5区間109.6km)
大会MVPに当たる金栗四三杯には、中大の吉居大和(2年)と青学大の中村唯翔(3年)の2人に贈られた。
吉居は1区区間賞。1時間0分40秒で、2007年に佐藤悠基(東海大)が樹立した1時間1分06秒の“不滅”と言われた最古の区間記録を塗り替えた。
前日のレース後は「ある程度のペースならついていって、ラストの3kmを意識していた。先輩方に楽をしていただけるように、後ろとできるだけ差をつけたいという思いがあった」と走りを振り返っている。
金栗杯受賞について「走るまでまったく考えていなかったのでビックリ。とてもうれしいです」と吉居。区間記録更新は「自分のペースで押していって(更新)できたので、力がついてきたんだなと終えました」と振り返った。今年の目標には「5000mでオレゴン世界選手権の参加標準記録(13分13秒50)をクリアして出られるよう頑張ります」とコメントしている。
中村は9区で区間賞を獲得して青学大の優勝に貢献。佐藤の区間記録の次に古い2008年の篠藤淳(中央学大)の1時間8分01秒を46秒も更新する区間新だった。
中村は「素直にうれしいです」と受賞の喜びを語り、「区間記録は狙っていました。ひたすら優勝したいと思い、先導バイクを選手だと思ってはしりました」と振り返る。
同期には近藤幸太郎ら強い選手がそろい、「同期の活躍が刺激になりました。3年生が8人エントリーされましたが、走れなかった選手の分まで走りました」と仲間の思いもこもった快走だった。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.12.12
世界陸連が6つの世界記録を承認 川野将虎が男子35km初代世界記録保持者に
2024.12.12
月刊陸上競技2025年1月号
-
2024.12.11
2024.12.07
不破聖衣来が10000mに出場し12位でフィニッシュ 完全復活へ実戦積む/エディオンDC
-
2024.11.24
-
2024.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.12.12
世界陸連が6つの世界記録を承認 川野将虎が男子35km初代世界記録保持者に
12月11日、世界陸連は5月から10月にかけて誕生した世界記録を正式に承認したことを発表した。 10月27日の日本選手権35km競歩(山形・高畠)で、川野将虎(旭化成)が樹立した2時間21分47秒も世界記録として認定。同 […]
2024.12.12
月刊陸上競技2025年1月号
Contents W別冊付録 箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望 大会報道 福岡国際マラソン 吉田祐也 日本歴代3位の激走 涙の復活劇 全日本実業団対抗女子駅伝 JP日本郵政グループ 4年ぶりV 地域実業団駅伝 中学 […]
2024.12.11
やり投・北口榛花2025年は「みんなで一緒にもう一度最高の感動を味わいたい!」タニタ健康大賞受賞でコンディション作りも明かす
健康総合企業の株式会社タニタが12月11日、日本人の健康づくりに貢献した個人・団体を顕彰する「タニタ健康大賞」を発表し、女子やり投のパリ五輪金メダリスト・北口榛花(JAL)が選ばれ、同日に贈賞式に出席した。 「競技中でも […]
2024.12.11
26年愛知アジア大会マラソン代表選考方針を発表!MGCシリーズ25-26覇者が内定
日本陸連は12月11日、2026年に開催される愛知アジア大会のマラソン代表選考方針を発表した。 「国際競技会に通用する『勝負強さ』と『スピード』を有するとともに本大会において最大限に持てる力を発揮できる競技者を選出し、メ […]
2024.12.11
27年北京世界陸上マラソン代表選考方針が発表!MGCファストパス突破者、MGCシリーズ26-27覇者が内定
日本陸連は12月11日、2027年北京世界選手権のマラソン代表選考方針を発表し、編成方針は「2027年度最重要国際競技会と位置づけ、メダル獲得および入賞を目指す競技者で選手団を編成する」とした。 そのうえで、代表内定基準 […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会