
12月4日に神奈川県横浜市で開催された第293回日本体育大学長距離競技会は好記録ラッシュに沸いた。男子10000mでは10組3着の田澤廉(駒大)が日本歴代2位、日本人学生最高(学生歴代2位)となる27分23秒44をマークすると、4着のイェゴン・ヴィンセント(東京国際大)も学生歴代3位の27分24秒42と、ともに来年のオレゴン世界選手権の参加標準記録(27分28秒00)を突破。同組9着だった吉居大和(中大)の28分03秒90もU20日本歴代2位で、箱根駅伝を1ヵ月後に控えた大学生ランナーたちがトラックで好調さをアピールした。
さらに、10000m11組と13組では高校生が奮闘。11組で荒巻朋熙(大牟田高3福岡)が28分37秒51の力走を見せると、13組では緒方澪那斗(市船橋3千葉)が28分36秒67と、荒巻のタイムを上回った。2人の記録は高校歴代8位と9位にランクインするもので、全国高校駅伝には出場できない強豪校のエースたちが存在感を示したかたちだ。
また、女子5000mでも東京五輪1500m7位の田中希実(豊田自動織機TC)が積極的な走りを見せ、終盤はペースダウンしたものの自己ベスト(14分59秒93)にあと5秒と迫る15分04秒83の好タイム。その後方では仙台育英高の米澤奈々香(3年)が15分31秒33(高校歴代6位)、1学年後輩である杉森心音も15分37秒13(高2歴代9位)で走破し、男女の各年代で歴代上位となる好記録が続出した。
なかでも田澤は今夏の東京五輪を目指してわずかの差で出場枠に届かなかったことから、初の世界大会出場へ大きな一歩となった今回の結果は喜びもひとしおだ。「最大目標である世界選手権の参加標準記録を突破できたので本当に満足しています」と達成感に浸った。
学生長距離界のエースとして誰もが認める存在で、全日本大学駅伝は3年連続で長距離区間を任されてすべて区間賞。今年は箱根駅伝で2区を走って総合優勝に貢献し、5月の日本選手権10000mでも日本人学生歴代2位(当時)の27分39秒21を出して2位に入っている。だが、意外にもトラックでの個人タイトルは持っていない。それはトラックシーズンは大学の大会よりも“世界”を目指すことを優先してきたからだ。
東京五輪を逃してからは来年のオレゴン世界選手権出場を目指し、参加標準記録突破の機会をうかがっていた。ただ、「自分でもギリギリいけるかどうかだと思っていた」と言い、11月27日の八王子ロングディスタンスで東京五輪代表の伊藤達彦(Honda)が27分30秒69だったのを知った時は「あぁ、伊藤さんでも(27分)30秒なのか」と感じたという。それだけに今回の結果は「力がついているなと思いました」と自信になったようだ。
参加標準記録を突破したことで代表選考は有利な立場となった。しかし、現状に満足することはない。
「自分が目指しているのは世界と戦うことなので、オレゴンに行けたら世界の選手がどういう走りをするのか勉強したい。ここからが勝負です」
11月後半から12月にかけてはトラックで記録を狙いすぎると駅伝に向けた調整が難しくなると言われているが、それは覚悟の上での世界への挑戦。「学生長距離界のエース」から「日本の新エース候補」となった田澤はこれからますます注目を集めそうだ。
12月4日に神奈川県横浜市で開催された第293回日本体育大学長距離競技会は好記録ラッシュに沸いた。男子10000mでは10組3着の田澤廉(駒大)が日本歴代2位、日本人学生最高(学生歴代2位)となる27分23秒44をマークすると、4着のイェゴン・ヴィンセント(東京国際大)も学生歴代3位の27分24秒42と、ともに来年のオレゴン世界選手権の参加標準記録(27分28秒00)を突破。同組9着だった吉居大和(中大)の28分03秒90もU20日本歴代2位で、箱根駅伝を1ヵ月後に控えた大学生ランナーたちがトラックで好調さをアピールした。
さらに、10000m11組と13組では高校生が奮闘。11組で荒巻朋熙(大牟田高3福岡)が28分37秒51の力走を見せると、13組では緒方澪那斗(市船橋3千葉)が28分36秒67と、荒巻のタイムを上回った。2人の記録は高校歴代8位と9位にランクインするもので、全国高校駅伝には出場できない強豪校のエースたちが存在感を示したかたちだ。
また、女子5000mでも東京五輪1500m7位の田中希実(豊田自動織機TC)が積極的な走りを見せ、終盤はペースダウンしたものの自己ベスト(14分59秒93)にあと5秒と迫る15分04秒83の好タイム。その後方では仙台育英高の米澤奈々香(3年)が15分31秒33(高校歴代6位)、1学年後輩である杉森心音も15分37秒13(高2歴代9位)で走破し、男女の各年代で歴代上位となる好記録が続出した。
なかでも田澤は今夏の東京五輪を目指してわずかの差で出場枠に届かなかったことから、初の世界大会出場へ大きな一歩となった今回の結果は喜びもひとしおだ。「最大目標である世界選手権の参加標準記録を突破できたので本当に満足しています」と達成感に浸った。
学生長距離界のエースとして誰もが認める存在で、全日本大学駅伝は3年連続で長距離区間を任されてすべて区間賞。今年は箱根駅伝で2区を走って総合優勝に貢献し、5月の日本選手権10000mでも日本人学生歴代2位(当時)の27分39秒21を出して2位に入っている。だが、意外にもトラックでの個人タイトルは持っていない。それはトラックシーズンは大学の大会よりも“世界”を目指すことを優先してきたからだ。
東京五輪を逃してからは来年のオレゴン世界選手権出場を目指し、参加標準記録突破の機会をうかがっていた。ただ、「自分でもギリギリいけるかどうかだと思っていた」と言い、11月27日の八王子ロングディスタンスで東京五輪代表の伊藤達彦(Honda)が27分30秒69だったのを知った時は「あぁ、伊藤さんでも(27分)30秒なのか」と感じたという。それだけに今回の結果は「力がついているなと思いました」と自信になったようだ。
参加標準記録を突破したことで代表選考は有利な立場となった。しかし、現状に満足することはない。
「自分が目指しているのは世界と戦うことなので、オレゴンに行けたら世界の選手がどういう走りをするのか勉強したい。ここからが勝負です」
11月後半から12月にかけてはトラックで記録を狙いすぎると駅伝に向けた調整が難しくなると言われているが、それは覚悟の上での世界への挑戦。「学生長距離界のエース」から「日本の新エース候補」となった田澤はこれからますます注目を集めそうだ。 RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2026.01.06
尾崎光がインフルエンザのため世界クロカンの出場辞退
-
2026.01.06
-
2026.01.02
-
2026.01.01
-
2026.01.01
-
2026.01.03
-
2026.01.02
2025.12.14
【大会結果】第33回全国中学校駅伝女子(2025年12月14日)
2025.12.21
早大が来春入部選手発表!高校駅伝1区激闘の増子陽太、新妻、本田がそろって加入!
-
2025.12.21
-
2025.12.14
-
2025.12.21
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2026.01.06
トヨタ自動車の吉居大和が結婚! メ~テレ・アナウンサーの尾形杏奈さんと 「成長し続けられるよう努力を重ねて参ります」
1月6日、吉居大和(トヨタ自動車)が自身のSNSで、名古屋テレビ(メ~テレ)のアナウンサー・尾形杏奈さんと結婚したことを発表した。 吉居は愛知県出身の23歳。田原東部中時代から全国区で活躍し、宮城・仙台育英高ではインター […]
2026.01.06
尾崎光がインフルエンザのため世界クロカンの出場辞退
日本陸連は1月6日、第46回世界クロスカントリー選手権(1月10日/米国・タラハシー)でシニア女子10kmの日本代表に選出されていた尾崎光(シスメックス)が、インフルエンザ感染のため出場を辞退することを発表した。 尾崎は […]
2026.01.06
青学大・黒田朝日はNY駅伝初VのGMOへ!早大エースの山口智規はSGホールディングス 箱根駅伝ランナー次のステージをチェック
1月2日、3日の第102回箱根駅伝は青学大の3連覇で幕を閉じた。4年間、学生長距離界を沸かせた選手たちは競技を続ける者もいれば、引退して一般企業に就職する選手もいる。気になる箱根ランナーの進路をチェックしていく。 3連覇 […]
2026.01.06
都道府県女子駅伝のエントリー発表!兵庫・田中希実、石川・五島莉乃、群馬・不破、静岡・齋藤ら百花繚乱
皇后盃全国女子駅伝事務局は第44回全国都道府県対抗女子駅伝のエントリー選手を発表した。 各都道府県の中学から一般まで、年代別の地域トップ選手がタスキをつなぐ年に一度の“オールスター戦”に、今年も有力選手が集まった。 広告 […]
Latest Issue
最新号
2026年1月号 (12月12日発売)
箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳
