HOME 高校

2021.11.03

出水中央が初優勝で悲願の都大路へ 女子は神村学園が1時間7分台で6連覇/鹿児島県高校駅伝
出水中央が初優勝で悲願の都大路へ 女子は神村学園が1時間7分台で6連覇/鹿児島県高校駅伝


◇鹿児島県高校駅伝(11月2日/指宿市営陸上競技場発着)

男子(7区間42.195km)は出水中央が2時間6分13秒で初優勝。創部19年目にして悲願の都大路出場を決めた。女子(5区間21.0975km)は、昨年全国2位の神村学園が1時間7分50秒で6年連続28回目の優勝を果たした。

出水中央は1区の石丸惇那(3年)が鹿児島実・平八重充希(3年)と激しい競り合いの末、ラスト500mで抜け出して1位中継。リードは4秒だったが2区(3km)の松下俊海(1年)は冷静な走りを見せた。序盤詰められながらも、「迫られても、ラストで離せる自信があったので、自分のペースで走りました」と8分21秒の区間新記録。2位に浮上した鹿児島城西に23秒差、鹿児島実に24秒差と、流れを引き寄せた。

広告の下にコンテンツが続きます

その後も4区の玉目陸(1年)、5区の飯田翔大(1年)、6区の池田結楽(2年)が3区間連続区間賞。2位に1分53秒をつける総合力で初の全国切符を掴み取った。

東京五輪女子マラソン8位の一山麻緒(ワコール)の出身校だが、都大路は男女通じて初。玉目隆博監督は「うれしいですが、出来は80点ぐらい。九州大会で90点、全国で100点の走りをして、初出場初入賞を成し遂げたい」とさらなる高みを見据えた。

神村学園は1区を務めた主将の久保心優(3年)が、強い向かい風にも臆せず、先頭でレースを引っ張り、2位に27秒差をつけて留学生の2区のカリバ・カロライン(1年)にタスキリレー。カロラインは4.0975kmを12分20秒の区間新でリードを1分43秒まで広げた。3~5区の2年生も区間賞で、他を圧倒した。

日中の気温が25度を超え、5m近い風が吹く中、3年ぶりの全国制覇へ向けてその強さを披露。しかし、コロナ禍で例年より仕上がりが遅れているという。有川哲蔵監督は「風が強く、条件的にも厳しい中でよく走ったと思います。経験だけが不足しているチームですので、全国大会までに経験をプラスして、虎視眈々と優勝を狙いたい」と6年連続28回目の全国大会を意気込んだ。

全国高校駅伝は12月26日、京都・たけびしスタジアム京都を発着点に行われる。

文/田端慶子

※選手名に一部誤りがあり、訂正しました。

◇鹿児島県高校駅伝(11月2日/指宿市営陸上競技場発着) 男子(7区間42.195km)は出水中央が2時間6分13秒で初優勝。創部19年目にして悲願の都大路出場を決めた。女子(5区間21.0975km)は、昨年全国2位の神村学園が1時間7分50秒で6年連続28回目の優勝を果たした。 出水中央は1区の石丸惇那(3年)が鹿児島実・平八重充希(3年)と激しい競り合いの末、ラスト500mで抜け出して1位中継。リードは4秒だったが2区(3km)の松下俊海(1年)は冷静な走りを見せた。序盤詰められながらも、「迫られても、ラストで離せる自信があったので、自分のペースで走りました」と8分21秒の区間新記録。2位に浮上した鹿児島城西に23秒差、鹿児島実に24秒差と、流れを引き寄せた。 その後も4区の玉目陸(1年)、5区の飯田翔大(1年)、6区の池田結楽(2年)が3区間連続区間賞。2位に1分53秒をつける総合力で初の全国切符を掴み取った。 東京五輪女子マラソン8位の一山麻緒(ワコール)の出身校だが、都大路は男女通じて初。玉目隆博監督は「うれしいですが、出来は80点ぐらい。九州大会で90点、全国で100点の走りをして、初出場初入賞を成し遂げたい」とさらなる高みを見据えた。 神村学園は1区を務めた主将の久保心優(3年)が、強い向かい風にも臆せず、先頭でレースを引っ張り、2位に27秒差をつけて留学生の2区のカリバ・カロライン(1年)にタスキリレー。カロラインは4.0975kmを12分20秒の区間新でリードを1分43秒まで広げた。3~5区の2年生も区間賞で、他を圧倒した。 日中の気温が25度を超え、5m近い風が吹く中、3年ぶりの全国制覇へ向けてその強さを披露。しかし、コロナ禍で例年より仕上がりが遅れているという。有川哲蔵監督は「風が強く、条件的にも厳しい中でよく走ったと思います。経験だけが不足しているチームですので、全国大会までに経験をプラスして、虎視眈々と優勝を狙いたい」と6年連続28回目の全国大会を意気込んだ。 全国高校駅伝は12月26日、京都・たけびしスタジアム京都を発着点に行われる。 文/田端慶子 ※選手名に一部誤りがあり、訂正しました。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.09

中大が来春の新入生を発表!長距離は栗村凌、簡子傑ら U20東アジア選手権代表・後藤大輔も進学

中大男子陸上部は12月9日、来春入学となるスポーツ推薦試験の合格者20人を発表した。 長距離ブロックでは広島インターハイ5000m3位で、高校歴代歴代8位の13分34秒38を持つ栗村凌(学法石川高・福島)が合格。栗村は昨 […]

NEWS 富士山女子駅伝のエントリー発表! 2冠目指す城西大は兼子心晴、金子陽向らが登録 大東大は野田真理耶がメンバー外

2025.12.09

富士山女子駅伝のエントリー発表! 2冠目指す城西大は兼子心晴、金子陽向らが登録 大東大は野田真理耶がメンバー外

全日本大学女子選抜駅伝(富士山女子駅伝)の主催者は、12月30日に行われる大会のエントリー選手を発表した。 10月の全日本で25年ぶりの優勝を果たした城西大は、区間賞を獲得した兼子心晴(4年)、金子陽向(4年)、本間香( […]

NEWS 鹿児島銀行・宇都ひなたと坂口日菜子が退部 「応援のお陰で苦しいときも乗り越えられた」

2025.12.09

鹿児島銀行・宇都ひなたと坂口日菜子が退部 「応援のお陰で苦しいときも乗り越えられた」

鹿児島銀行は12月8日、宇都ひなたと坂口日菜子が10月末に退部したことを発表した。 宇都は鹿児島・伊敷中から鹿児島高に進学し、3年時には1500mでインターハイに出場。卒業後はワコールに進み、1年目からクイーンズ駅伝に出 […]

NEWS ユニクロ女子陸上競技部が選手公募「日本一、そして世界へ羽ばたくランナーを募集」

2025.12.09

ユニクロ女子陸上競技部が選手公募「日本一、そして世界へ羽ばたくランナーを募集」

ユニクロ女子陸上競技部が、選手の一般公募を12月5日に開始した。 同社女子陸上競技部は1997年に創部。全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)には2003年に初出場。14年には7位に入った。 その後は浮き沈みを繰り返 […]

NEWS パロマ瑞穂スタジアムが2026年4月22日供用開始 6月には日本選手権開催、秋は名古屋アジア大会の会場

2025.12.09

パロマ瑞穂スタジアムが2026年4月22日供用開始 6月には日本選手権開催、秋は名古屋アジア大会の会場

愛知県名古屋市の瑞穂公園を管理する株式会社瑞穂LOOP-PFIは12月9日、建て替えを進めていたパロマ瑞穂スタジアム(瑞穂公園陸上競技場)が2026年4月22日に一般供用を開始すると発表した。 発表によると、約30000 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top