2021.11.03
◇第62回東日本実業団対抗駅伝(11月2日/埼玉・熊谷スポーツ文化公園内周回コース)
昨年に続いてコロナ禍による感染対策で公道を使わず、熊谷スポーツ文化公園の特設コースでの開催。7区間76.4kmで争われ、今年の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)王者・富士通が3時間40分04秒で制して2年連続4回目の優勝を果たした。
マラソンの日本記録保持者・鈴木健吾や東京五輪代表・中村匠吾を温存しながらも、富士通が後半に底力を発揮して、連覇を達成した。
1区の浦野雄平は、区間賞を獲得したHondaの東京五輪10000m代表・伊藤達彦から15秒差の3位発進。比較的好位置につけたものの、外国人選手が集う2区では首位を奪ったヤクルトから51秒差の7位まで後退した。
そこから3区塩尻和也、4区の東京五輪5000m代表・坂東悠汰が前を追ったが、この2区間は小山直城、東京五輪3000m障害に出場した青木涼真のHondaコンビが区間賞を獲得。富士通は4区終了時でトップのHondaと31秒差の4位だった。
しかし、王者は次の5区から反撃に転じ、坂東とともに東京五輪5000mに出場した松枝博輝が区間2位でHondaに25秒差の3位とすると、6区の潰滝大記が区間賞の走りで1秒差まで迫った。
7区の横手健はHondaの設楽悠太とアンカー決戦の末、最後に引き離して2連覇のフィニッシュ。今シーズン、キャプテンを務める横手は「ニューイヤーに向けてなんとか上げて行きたかったが、勝てて良かった」とホッとした様子を見せた。
高橋健一駅伝監督は「今回のレースは、最初からホンダがライバルだと思っていた。うちが勝つとしてもわずかな差かと思っていたが、その通りになった。3区が終わって30秒以内ならと思っていたが、その範囲に抑えてくれて良かった」と振り返った。
8秒差の2位にはHonda、3位には日立物流が入った。12位のコモディイイダまでが来年元日の全日本実業団対抗駅伝に出場する。
■第62回東日本実業団対抗駅伝
●チーム成績
1位 富士通 3.40.04
2位 Honda 3.40.12
3位 日立物流 3.40.17
4位 ヤクルト 3.41.09
5位 GMOインターネットグループ 3.41.10
6位 カネボウ 3.41.15
7位 SUBARU 3.41.43
8位 小森コーポレーション 3.43.18
9位 JR東日本 3.43.43
10位 コニカミノルタ 3.43.56
11位 サンベルクス 3.44.36
12位 コモディイイダ 3.45.15
===以上が全日本大会出場===
13位 埼玉医科大学G 3.45.32
14位 プレス工業 3.45.37
15位 警視庁 3.47.44
16位 八千代工業 3.49.18
17位 新電元工業 3.50.35
18位 NDソフト 3.52.05
19位 ラフィネグループ 3.54.18
20位 自衛隊体育学校 3.54.22
21位 TRACK TOKYO 4.03.43
22位 NTT東京 4.05.46
23位 JP日本郵政グループ東京 4.28.54
棄権 アスリートエージェント
●区間賞
1区(13.4km) 伊藤達彦(Honda) 39.13
2区(8.4km) スタンネリー・ワイザカ(ヤクルト) 22.41
3区(16.8km) 小山直城(Honda) 48.00
4区(8.4km) 青木涼真(Honda) 23.40
5区(8.4km) 前田将太(日立物流) 23.45=区間新
6区(8.4km) 潰滝大記(富士通) 23.34
7区(12.6km) 一色恭志(GMOインターネットグループ) 35.56


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