HOME 東京五輪、海外、五輪
棒高跳・スウェーデンの至宝デュプランティスが五輪初V!6m19の世界記録樹立はお預け
棒高跳・スウェーデンの至宝デュプランティスが五輪初V!6m19の世界記録樹立はお預け


写真/時事
◇東京五輪(7月30日~8月8日/国立競技場)陸上競技5日目

陸上競技5日目のイブニングセッション、注目の男子棒高跳決勝が行われた。

世界記録保持者が圧倒的な力を見せつけた。6m18(室内)の世界記録保持者A.デュプランティス(スウェーデン)。5m55、80を1回で成功させ、勝負所となりそうさ5m87をパスする余裕を見せる。この高さを成功させたのがC.ニルセン(米国)とリオ五輪金のT.B.ダ・シルバ(ブラジル)の2人。ケガのあったR.ラヴィレニ(フランス)やKC.ライトフット(米国)、P.リセク(ポーランド)の実力者たちは脱落した。

広告の下にコンテンツが続きます

5m92をデュプランティスが1回で、ニルセンが2回で跳び、ダ・シルバが失敗で銅メダル。5m97はニルセンが自己新となるこの高さを先に跳んでプレッシャーをかけたが、モノともせずにデュプランティスも軽々とクリアした。高さはついに6m02。これを1回で跳んだデュプランティスが優勝を決めた。

女子200mも終了し、すべての視線はスウェーデンの至宝へと注がれる。バーは自身の世界記録を1cm上回る6m19。1回目に相当な浮き(バーと身体の折り目の差)を見せるが、わずかに胸がかすって落とした。2回目も失敗。3回目も惜しい跳躍だったが、わずかに越えられなかった。それでも、スーパースターは21歳で五輪王者となった。

棒高跳選手だった父の影響で3歳からポールを持ち、7歳で3m86を跳んだ。15歳で18歳以下の世界選手権を制し、年代別記録を次々と更新する『Mondo(モンド※愛称)』は、まさに陸上界の次世代を担う存在となった。TOKYOでの世界記録樹立はならなかったが、人類はどこまで跳ぶのか、と思わせる跳躍を見せたデュプランティス。日本で最も有名な棒高跳選手が「ブブカ」から「モンド」に変わる日はそう遠くない。

広告の下にコンテンツが続きます
写真/時事 ◇東京五輪(7月30日~8月8日/国立競技場)陸上競技5日目 陸上競技5日目のイブニングセッション、注目の男子棒高跳決勝が行われた。 世界記録保持者が圧倒的な力を見せつけた。6m18(室内)の世界記録保持者A.デュプランティス(スウェーデン)。5m55、80を1回で成功させ、勝負所となりそうさ5m87をパスする余裕を見せる。この高さを成功させたのがC.ニルセン(米国)とリオ五輪金のT.B.ダ・シルバ(ブラジル)の2人。ケガのあったR.ラヴィレニ(フランス)やKC.ライトフット(米国)、P.リセク(ポーランド)の実力者たちは脱落した。 5m92をデュプランティスが1回で、ニルセンが2回で跳び、ダ・シルバが失敗で銅メダル。5m97はニルセンが自己新となるこの高さを先に跳んでプレッシャーをかけたが、モノともせずにデュプランティスも軽々とクリアした。高さはついに6m02。これを1回で跳んだデュプランティスが優勝を決めた。 女子200mも終了し、すべての視線はスウェーデンの至宝へと注がれる。バーは自身の世界記録を1cm上回る6m19。1回目に相当な浮き(バーと身体の折り目の差)を見せるが、わずかに胸がかすって落とした。2回目も失敗。3回目も惜しい跳躍だったが、わずかに越えられなかった。それでも、スーパースターは21歳で五輪王者となった。 棒高跳選手だった父の影響で3歳からポールを持ち、7歳で3m86を跳んだ。15歳で18歳以下の世界選手権を制し、年代別記録を次々と更新する『Mondo(モンド※愛称)』は、まさに陸上界の次世代を担う存在となった。TOKYOでの世界記録樹立はならなかったが、人類はどこまで跳ぶのか、と思わせる跳躍を見せたデュプランティス。日本で最も有名な棒高跳選手が「ブブカ」から「モンド」に変わる日はそう遠くない。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.10.23

学法石川が10年連続男女V 男子は2時間2分58秒! 1区増子陽太が圧巻の28分20秒 女子も1区から首位譲らず/福島県高校駅伝

全国高校駅伝の出場権を懸けた福島県高校駅伝が10月23日、猪苗代町総合体育館前を発着点とするコースで行われ、学法石川が10年連続で男女優勝を遂げた。男子(7区間42.195km)は大会記録を2分08秒も更新する2時間2分 […]

NEWS 高校駅伝都道府県大会が第2週目突入!明日23日の福島から9県で開催 宮城、千葉らハイレベルの熱戦

2025.10.22

高校駅伝都道府県大会が第2週目突入!明日23日の福島から9県で開催 宮城、千葉らハイレベルの熱戦

10月に入って全国高校駅伝(12月21日/京都)出場を懸けた高校駅伝都道府県大会が行われている。 今週は週末にかけて、東北、関東を中心に9県で開催される。 23日には福島県大会が行われ、学法石川を中心にハイレベルの争いと […]

NEWS 関西実業団対抗駅伝に住友電工・遠藤日向、SGホールディングス・近藤幸太郎、NTT西日本・服部弾馬らがエントリー!

2025.10.22

関西実業団対抗駅伝に住友電工・遠藤日向、SGホールディングス・近藤幸太郎、NTT西日本・服部弾馬らがエントリー!

来年元日に行われる全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の予選を兼ねた第68回関西実業団対抗駅伝(11月9日/和歌山)のエントリーが、10月22日に関西実業団連盟から発表された。 前回と同じ13チームがエントリー。各チ […]

NEWS 米国陸連が国内ツアーを創設 無秩序な競技会開催を抑制し、スポンサー拡大を目指す

2025.10.22

米国陸連が国内ツアーを創設 無秩序な競技会開催を抑制し、スポンサー拡大を目指す

米国陸連(USATF)は10月20日、米国陸連主催のUSATFツアーを新設することを発表した。 ツアーは2026年から実施予定で、現在は既存大会および新設大会を対象に参入申請を受け付けている。陸連はツアー化によって大会日 […]

NEWS 【プレゼント】保温性に優れたZAMSTの「アームスリーブWARM EDITION」/11月号

2025.10.21

【プレゼント】保温性に優れたZAMSTの「アームスリーブWARM EDITION」/11月号

世界と戦うトップアスリートも愛用するサポート・ケア製品ブランド「ZAMST(ザムスト)」を展開する日本シグマックス株式会社。 同社から発売中の寒い時期でも快適にスポーツを行うことができるよう保温性に優れ、手首から上腕にか […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top