HOME 東京五輪、海外、五輪
東京五輪見逃し厳禁種目(4)女子10000m世界記録樹立者ギデイ&ハッサンの争い!男子はチェプテゲイに注目
東京五輪見逃し厳禁種目(4)女子10000m世界記録樹立者ギデイ&ハッサンの争い!男子はチェプテゲイに注目


女子10000m注目のS.ハッサン(オランダ)とL.ギデイ(エチオピア)

世界のトップアスリートたちが「TOKYO」に集結! もちろん、すべての種目が楽しみだが、なかでも特に必見と言えるハイレベル決戦が予想される種目や、見逃し厳禁の選手たちをピックアップする。

女子10000m
ギデイとハッサンの一騎打ち

今季、相次いで世界記録を更新した2人が激突する。6月6日にS.ハッサン(オランダ)が29分06秒82の世界新を樹立すると、わずかその2日後、L.ギデイ(エチオピア)が29分01秒03をマーク。女子初の28分台も視野に入る驚異的なタイムだった。

広告の下にコンテンツが続きます

2人は19年ドーハ世界選手権でも直接対決し、その時はハッサンが30分17秒62で優勝してギデイが2位。終盤まで一騎打ちとなり、ラスト1000mを2分39秒で走ったハッサンが制した。キレ味鋭いハッサンに対し、ギデイは早めに仕掛けたいところ。気温などコンディションからタイムよりも勝負になるだろうが、A.アヤナ(エチオピア)が前回大会で出した元世界記録の29分17秒45を破る可能性は大いにある。

日本からは新谷仁美(積水化学)、廣中璃梨佳(日本郵政グループ)、安藤友香(ワコール)の3人が出場。新谷は昨年の日本選手権で独走のなか30分20秒44の日本新で優勝。2012年ロンドン以来のオリンピックでどんな走りを見せるか。アフリカ勢などが牽制し合う展開のなか、ハイペースで押していければ入賞のチャンスはある。

男子10000mは17年まで無敵を誇ったM.ファラー(英国)がマラソン転向ののちトラックに復帰するも、参加標準記録を突破できずに東京五輪に出場しない。

その間、代わって世界の頂点に君臨したのがJ.チェプテゲイ(ウガンダ)だ。19年のドーハ世界選手権で10000mを制し、昨年は10000mで26分11秒00、5000mは12分35秒36と世界記録を樹立した。

チェプテゲイに対抗するのは同胞のJ.キプリモや、S.バレガとY.ケジェルチャのエチオピア勢あたり。

この種目でケニア勢の優勝は意外にも1968年メキシコ五輪のN.テムだけ。チェプテゲイが“長距離王国”に2度目の栄冠をもたらすことができるか。

日本からは相澤晃(旭化成)と伊藤達彦(Honda)の同学年コンビが出場。学生時代からしのぎを削ってきた2人が国立競技場で世界をアッと驚かせる走りを見せる。

女子10000m注目のS.ハッサン(オランダ)とL.ギデイ(エチオピア) 世界のトップアスリートたちが「TOKYO」に集結! もちろん、すべての種目が楽しみだが、なかでも特に必見と言えるハイレベル決戦が予想される種目や、見逃し厳禁の選手たちをピックアップする。

女子10000m ギデイとハッサンの一騎打ち

今季、相次いで世界記録を更新した2人が激突する。6月6日にS.ハッサン(オランダ)が29分06秒82の世界新を樹立すると、わずかその2日後、L.ギデイ(エチオピア)が29分01秒03をマーク。女子初の28分台も視野に入る驚異的なタイムだった。 2人は19年ドーハ世界選手権でも直接対決し、その時はハッサンが30分17秒62で優勝してギデイが2位。終盤まで一騎打ちとなり、ラスト1000mを2分39秒で走ったハッサンが制した。キレ味鋭いハッサンに対し、ギデイは早めに仕掛けたいところ。気温などコンディションからタイムよりも勝負になるだろうが、A.アヤナ(エチオピア)が前回大会で出した元世界記録の29分17秒45を破る可能性は大いにある。 日本からは新谷仁美(積水化学)、廣中璃梨佳(日本郵政グループ)、安藤友香(ワコール)の3人が出場。新谷は昨年の日本選手権で独走のなか30分20秒44の日本新で優勝。2012年ロンドン以来のオリンピックでどんな走りを見せるか。アフリカ勢などが牽制し合う展開のなか、ハイペースで押していければ入賞のチャンスはある。 男子10000mは17年まで無敵を誇ったM.ファラー(英国)がマラソン転向ののちトラックに復帰するも、参加標準記録を突破できずに東京五輪に出場しない。 その間、代わって世界の頂点に君臨したのがJ.チェプテゲイ(ウガンダ)だ。19年のドーハ世界選手権で10000mを制し、昨年は10000mで26分11秒00、5000mは12分35秒36と世界記録を樹立した。 チェプテゲイに対抗するのは同胞のJ.キプリモや、S.バレガとY.ケジェルチャのエチオピア勢あたり。 この種目でケニア勢の優勝は意外にも1968年メキシコ五輪のN.テムだけ。チェプテゲイが“長距離王国”に2度目の栄冠をもたらすことができるか。 日本からは相澤晃(旭化成)と伊藤達彦(Honda)の同学年コンビが出場。学生時代からしのぎを削ってきた2人が国立競技場で世界をアッと驚かせる走りを見せる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.07

編集部コラム「追いかけっこ」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

NEWS メモリードが実業団陸上部の活動終了を発表 今後は個人アスリート支援へ

2025.11.07

メモリードが実業団陸上部の活動終了を発表 今後は個人アスリート支援へ

11月7日、実業団のメモリードは、27年3月をもって実業団陸上部としての活動を終了すると発表した。今後は「チーム単位での支援」から「個人アスリート支援」へと方針を転換し、陸上競技に限らず幅広いスポーツ分野の選手を対象に支 […]

NEWS 110mH学生世界一の阿部竜希がエターナルホスピタリティG内定!「勇往邁進の精神で」棒高跳・柄澤、短距離・木梨もアスナビ就職

2025.11.07

110mH学生世界一の阿部竜希がエターナルホスピタリティG内定!「勇往邁進の精神で」棒高跳・柄澤、短距離・木梨もアスナビ就職

公益財団法人日本オリンピック委員会(JOC)が実施するアスリート支援ナビゲーション「アスナビ」を活用し、陸上3選手の就職・内定が決まった。 男子110mハードルで13秒12(学生歴代3位、日本歴代4位)を持つ阿部竜希(順 […]

NEWS 日本陸連・有森裕子会長に岡山市市民栄誉賞「本市の名を高めることに特に顕著な功績」五輪2大会メダル

2025.11.07

日本陸連・有森裕子会長に岡山市市民栄誉賞「本市の名を高めることに特に顕著な功績」五輪2大会メダル

岡山市は11月7日、女子マラソンで五輪2大会連続メダリストの日本陸連・有森裕子会長に、岡山市市民栄誉賞を授与し同日授与式が執り行われた。 有森会長は岡山県岡山市出身の58歳。女子マラソンにおいて、1992年バルセロナ五輪 […]

NEWS 神奈川県高校駅伝で誤誘導により4校記録無効 嘆願書提出の三浦学苑が関東大会に異例のオープン参加 高体連が認める

2025.11.07

神奈川県高校駅伝で誤誘導により4校記録無効 嘆願書提出の三浦学苑が関東大会に異例のオープン参加 高体連が認める

11月3日の神奈川県高校駅伝(横浜市のフィールド小机・日産スタジアム付設ハーフマラソンコース)で誤誘導による4校が記録無効となり、記録無効となった4校のうち三浦学苑について、高体連が関東高校駅伝(11月22日/埼玉・熊谷 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top