HOME 国内、大学

2021.06.28

兒玉芽生、32年ぶり大学生女子短距離2冠!東京五輪リレー代表入り当確「ここぞという時に力を発揮できるように」/日本選手権
兒玉芽生、32年ぶり大学生女子短距離2冠!東京五輪リレー代表入り当確「ここぞという時に力を発揮できるように」/日本選手権


◇日本選手権(6月24日~27日/大阪・ヤンマースタジアム長居)

東京五輪代表選考会となる第105回日本選手権の4日目。女子200m決勝が行われ、兒玉芽生(福岡大)が23秒46(-1.0)で2年ぶり2度目の優勝を果たした。兒玉は2日目に行われた100mと2冠。女子短距離2冠は2017年の市川華菜(ミズノ)以来4年ぶり。大学生の2冠は1989年の北だ敏恵(大体大)以来32年ぶりとなる。

広告の下にコンテンツが続きます

昨年は100mを優勝して200mで鶴田玲美(南九州ファミリーマート)に敗れ2位。「昨年も2冠を狙っていましたので、今年(2冠を)取れたのはうれしいです。優勝できてホッとしています」と胸をなで下ろした。

スタートして先行したのは同学年の齋藤愛美(大阪成蹊大)。抜群の加速でコーナー付近までリードする。だが、「前半はもう少し行きたかったですが、今年の課題だったコーナーの抜けはスムーズでした」と言うように、本来の兒玉らしいコーナーワークでうまく抜け出すと、直線に入って失速を抑えて先頭へ。最後は追いかける鶴田を寄せつけなかった。

「22秒台を狙っていたので、よくもなく、悪くもなく」と兒玉だが、向かい風1.0mの条件下では十分な好記録。今年はケガもあったが、5月の世界リレーでは4×100mリレーで東京五輪出場権獲得に大きく貢献した。今は日本女子短距離のエースへと成長したが、「今回の日本選手権ではここぞという時に力を発揮できない力不足を感じた」と言う。

この結果、東京五輪4×100mリレーメンバー選出は確実。世界リレーをともに戦った齋藤、鶴田も当確で、青山華依(甲南大)が100mで、石川優(青学大)も2種目でしっかり決勝に残ったため有力視される。

広告の下にコンテンツが続きます

「東京五輪までにもっと加速の部分を上げていきたい」。常々「世界で戦える選手に」と話す兒玉の視線は、この夏、そしてもっと先を見据えている。

◇日本選手権(6月24日~27日/大阪・ヤンマースタジアム長居) 東京五輪代表選考会となる第105回日本選手権の4日目。女子200m決勝が行われ、兒玉芽生(福岡大)が23秒46(-1.0)で2年ぶり2度目の優勝を果たした。兒玉は2日目に行われた100mと2冠。女子短距離2冠は2017年の市川華菜(ミズノ)以来4年ぶり。大学生の2冠は1989年の北だ敏恵(大体大)以来32年ぶりとなる。 昨年は100mを優勝して200mで鶴田玲美(南九州ファミリーマート)に敗れ2位。「昨年も2冠を狙っていましたので、今年(2冠を)取れたのはうれしいです。優勝できてホッとしています」と胸をなで下ろした。 スタートして先行したのは同学年の齋藤愛美(大阪成蹊大)。抜群の加速でコーナー付近までリードする。だが、「前半はもう少し行きたかったですが、今年の課題だったコーナーの抜けはスムーズでした」と言うように、本来の兒玉らしいコーナーワークでうまく抜け出すと、直線に入って失速を抑えて先頭へ。最後は追いかける鶴田を寄せつけなかった。 「22秒台を狙っていたので、よくもなく、悪くもなく」と兒玉だが、向かい風1.0mの条件下では十分な好記録。今年はケガもあったが、5月の世界リレーでは4×100mリレーで東京五輪出場権獲得に大きく貢献した。今は日本女子短距離のエースへと成長したが、「今回の日本選手権ではここぞという時に力を発揮できない力不足を感じた」と言う。 この結果、東京五輪4×100mリレーメンバー選出は確実。世界リレーをともに戦った齋藤、鶴田も当確で、青山華依(甲南大)が100mで、石川優(青学大)も2種目でしっかり決勝に残ったため有力視される。 「東京五輪までにもっと加速の部分を上げていきたい」。常々「世界で戦える選手に」と話す兒玉の視線は、この夏、そしてもっと先を見据えている。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.07.06

男子三段跳は山下航平が6年ぶりの王座奪還 開催国枠設定記録に到達の16m67で世界陸上出場に望み/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 2日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子三段跳は16年リオ五輪代表の山下航平(ANA)が16m67(+0.4)を跳び、19年以来6年ぶ […]

NEWS 鵜澤飛羽が200m日本人初19秒台なるか?田中希実が4年連続2冠に挑戦、大激戦の女子100mHなど最終日は決勝ラッシュ/日本選手権

2025.07.06

鵜澤飛羽が200m日本人初19秒台なるか?田中希実が4年連続2冠に挑戦、大激戦の女子100mHなど最終日は決勝ラッシュ/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権の最終日3日目(7月6日)が行われる。 広告の下にコンテンツが続きます 注目は男子200m決勝。3連覇を目指す鵜澤飛 […]

NEWS 34歳・新井涼平が今季限りで現役引退へ リオ五輪決勝、オーバートレーニング「喜怒哀楽すべてを経験した競技人生」/日本選手権

2025.07.06

34歳・新井涼平が今季限りで現役引退へ リオ五輪決勝、オーバートレーニング「喜怒哀楽すべてを経験した競技人生」/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 2日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子やり投の新井涼平(スズキ)が“最後の日本選手権”を74m71の8位で終えた。 広告の下にコンテ […]

NEWS 男子100m・桐生祥秀が5年ぶり3回目の日本一! 11回目の決勝で自信みなぎる走りを披露/日本選手権

2025.07.06

男子100m・桐生祥秀が5年ぶり3回目の日本一! 11回目の決勝で自信みなぎる走りを披露/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 2日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子100mは桐生祥秀(日本生命)が10秒23(+0.4)で5年ぶり3回目の優勝を遂げた。 広告の […]

NEWS 男子110mH・泉谷駿介 レース前のアクシデント乗り越え、2年ぶりに王者奪還! 2位・野本周成とともに代表内定決める/日本選手権

2025.07.06

男子110mH・泉谷駿介 レース前のアクシデント乗り越え、2年ぶりに王者奪還! 2位・野本周成とともに代表内定決める/日本選手権

◇第109回日本選手権(7月4日~6日/東京・国立競技場) 2日目 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権が行われ、男子110mハードルで泉谷駿介(住友電工)が13秒22(+0.8)で2年ぶり4回目の優勝を飾った。 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年7月号 (6月13日発売)

2025年7月号 (6月13日発売)

詳報!アジア選手権
日本インカレ
IH都府県大会

page top