HOME ニュース、国内

2021.04.28

桐生「勝てばタイムもついてくる」屋外初戦に向け「良い流れを作りたい」/織田記念前日会見
桐生「勝てばタイムもついてくる」屋外初戦に向け「良い流れを作りたい」/織田記念前日会見


サトウ食品日本グランプリシリーズ、織田記念を明日に控え、男子短距離の桐生祥秀(日本生命)が前日会見に臨んだ。

すでに東京五輪の参加標準記録10秒05を突破済みの桐生だが、「タイムを切っているからといって安心できない」と気を引き締める。3月の日本選手権室内60mは左膝裏に違和感があったため決勝を棄権したが、「1、2週間休んで、最近はスピードアップしてきて良い感じ」と笑顔を浮かべる。

広告の下にコンテンツが続きます

実質、屋外初戦で「いい流れを作りたい」と桐生。昨年は「50mまで省エネ過ぎた。物足りない感じがあった」と言う。その課題克服に向け、「トップスピードを上げたい」。スタートから中盤まで「踏む感じ」でトップスピードに乗せていくイメージで、「思いっ切り走るのとは違うけど、力を使わず進む」のだという。その結果、「100mを走りきった後に疲れ切っているのが良い走り」と、桐生の原点とも言える『よーいドン』の完成形を目指す。

織田記念は「自分にとって分岐点の一つ」と桐生。2013年に10秒01をマークし、一躍トップスプリンターへと駆け上がった。それから8年たってもなお、桐生は桐生であり続けてきた。「(高速)トラックについてはあまり気にしていない」としつつ、「僕にとっては好きな競技場」と話し、観客も入ることから「楽しんでもらえる走りをしたい」と言う。

山縣と織田記念で対決になると、その2013年以来、8年ぶりとなる。その時は桐生が0.01秒差で山縣を抑え、それが日本人による初の10秒0台決着だった。「山縣さんとは僕が高校生の時から走っていて、勝ったり負けたりしている相手。楽しみです。山縣さんに向けられる地元の応援を僕に変えられるようにします」とニヤリ。

山縣はもちろん、小池祐貴(住友電工)ら有力選手がそろうレース。「試合で緊張しないことはない。今も話していてドキドキしています。もちろん、(レースは)勝つ、そこに重点を置いていきます。そうすれば記録もついてくる」と話し、笑顔で会場を後にした。

広告の下にコンテンツが続きます
サトウ食品日本グランプリシリーズ、織田記念を明日に控え、男子短距離の桐生祥秀(日本生命)が前日会見に臨んだ。 すでに東京五輪の参加標準記録10秒05を突破済みの桐生だが、「タイムを切っているからといって安心できない」と気を引き締める。3月の日本選手権室内60mは左膝裏に違和感があったため決勝を棄権したが、「1、2週間休んで、最近はスピードアップしてきて良い感じ」と笑顔を浮かべる。 実質、屋外初戦で「いい流れを作りたい」と桐生。昨年は「50mまで省エネ過ぎた。物足りない感じがあった」と言う。その課題克服に向け、「トップスピードを上げたい」。スタートから中盤まで「踏む感じ」でトップスピードに乗せていくイメージで、「思いっ切り走るのとは違うけど、力を使わず進む」のだという。その結果、「100mを走りきった後に疲れ切っているのが良い走り」と、桐生の原点とも言える『よーいドン』の完成形を目指す。 織田記念は「自分にとって分岐点の一つ」と桐生。2013年に10秒01をマークし、一躍トップスプリンターへと駆け上がった。それから8年たってもなお、桐生は桐生であり続けてきた。「(高速)トラックについてはあまり気にしていない」としつつ、「僕にとっては好きな競技場」と話し、観客も入ることから「楽しんでもらえる走りをしたい」と言う。 山縣と織田記念で対決になると、その2013年以来、8年ぶりとなる。その時は桐生が0.01秒差で山縣を抑え、それが日本人による初の10秒0台決着だった。「山縣さんとは僕が高校生の時から走っていて、勝ったり負けたりしている相手。楽しみです。山縣さんに向けられる地元の応援を僕に変えられるようにします」とニヤリ。 山縣はもちろん、小池祐貴(住友電工)ら有力選手がそろうレース。「試合で緊張しないことはない。今も話していてドキドキしています。もちろん、(レースは)勝つ、そこに重点を置いていきます。そうすれば記録もついてくる」と話し、笑顔で会場を後にした。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.23

箱根駅伝Stories/3度目の山で伝説を作る早大・工藤慎作 スピードに磨き「ストロングポイントとして活躍を」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 中学では当初卓球部を希望 「いよいよ始まるなっていうところで、純粋に […]

NEWS 箱根駅伝Stories/東京国際大・大村良紀「10区で展開を作っていく走りを」 集大成の舞台で全力を出し切る

2025.12.23

箱根駅伝Stories/東京国際大・大村良紀「10区で展開を作っていく走りを」 集大成の舞台で全力を出し切る

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 競技を続けるきっかけは消去法 「大村良紀=10区」、という構図ができ […]

NEWS 箱根駅伝Stories/自信と屈辱を経てたくましく成長した中大・岡田開成 「自分がゲームチェンジャーになろう」

2025.12.23

箱根駅伝Stories/自信と屈辱を経てたくましく成長した中大・岡田開成 「自分がゲームチェンジャーになろう」

新春の風物詩・第102回箱根駅伝に挑む選手やチームを取り上げる「箱根駅伝Stories」。学生三大駅伝最終決戦に向かうそれぞれの歩みや思いを紹介する。 武者修行で変わった“基準” 中大・岡田開成(2年)にとって第101回 […]

NEWS ニューイヤー駅伝「クマ対応」発表 桐生市内一部エリアに出没例 該当区間の中止も

2025.12.23

ニューイヤー駅伝「クマ対応」発表 桐生市内一部エリアに出没例 該当区間の中止も

一般社団法人日本実業団陸上競技連合は12月23日、第70回全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)の「クマ対応」について発表した。 同大会は群馬県庁スタート・フィニッシュで、前橋市、高崎市、伊勢崎氏、太田市、桐生市をめぐ […]

NEWS 短距離の竹田一平がスズキを退社「一生の宝物」今後も競技継続 中大2年時にU20代表

2025.12.23

短距離の竹田一平がスズキを退社「一生の宝物」今後も競技継続 中大2年時にU20代表

スズキは12月末をもって男子短距離の竹田一平が退社・退団すると発表した。 竹田は埼玉県出身の28歳。不動岡高時代は走幅跳や三段跳をメインにしていたが、中大から本格的にスプリントへ。大学2年だった2016年には10秒27を […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2026年1月号 (12月12日発売)

2026年1月号 (12月12日発売)

箱根駅伝観戦ガイド&全国高校駅伝総展望
大迫傑がマラソン日本新
箱根駅伝「5強」主将インタビュー
クイーンズ駅伝/福岡国際マラソン
〔新旧男子100m高校記録保持者〕桐生祥秀×清水空跳

page top