2021.01.09
オリンピックの花形である陸上競技! 球技に比べると、すこーし“地味”な印象があるかもしれない……。しかし、中高生合わせて、なんと約30万人以上が「陸部」なんです。
実は芸能界で活躍するあの人も、この人も、結構、陸上経験者が多いらしい……。そんな「元陸部」の方々へのインタビュー企画がスタート! きつかった練習は!? 楽しかった思い出は!? 陸上を通して学んだことは!?
第2回は講談社『VOCE』の専属モデルで、最近では女優としても活躍中のメドウズ舞良(まいら)さんのインタビューをお届け。中学で初めて陸上の試合に出て、高1の冬から本格的に“陸部”の道へ。スカウトされた後も「陸部は辞めない!」と強い意志を持ち続けた高校での「陸部時代」を振り返っていただきました!
【“陸女”インタビュー】
朝比奈彩さん「練習をすれば少しずつでも力になる!」
「欲張り」で七種競技に挑戦
――メドウズさんは北海道出身ですよね。
メドウズ舞良(以下、舞良)
はい! 北海道の名寄市出身です。北海道って陸上が強いですよね。同学年にも強い選手が多くて短距離の臼井選手(文音、立命館大)とか……、走幅跳の小玉葵水ちゃん(東海大北海道)は仲良しなんです! 大学でもすごい記録を出しているって聞いています。
――インターハイ北海道大会に取材した時にメドウズさんをお見かけしています! 七種競技に出場されていました。陸上はいつ頃から始められましたか。
舞良 小学生の時からバレーボールをやっていたのですが、中学でバレー部がなくて、2、3年の時に学校で足が速い人が集まって中体連陸上に出ることになったのですが、それに100mで出場しました。本当に何もない北海道の田舎なのですが、その支部では足が速いほうで、100mで優勝して、全道大会に進みました。
でも、その時はバレーをしたい気持ちが強かったので、それほど真剣に取り組んでいたという感じではないのですが……。
――高校から本格的に陸上を?
舞良 高校に入って、最初はバレー部に入部しましたが、1年の冬から陸部に“移籍”しました。やっぱり中学の時に支部で優勝できたことで「私が一番になれるんだ!」と自信を持つようになったのが大きかったです。最初は短距離で、チーム内ではタイムも良かったのですぐにリレーメンバーにもなれました。
――では、しばらくは短距離が専門だったんですね。
舞良 でも、100mだけじゃつまらないなって(笑)。1人3種目まで出られるのですが、100m以外で何をしようかと考えて、200mは部内に私より速い子がいたので、一番になれないとおもしろくないなぁ、と。何か一番になれるのは、と考えて、最初は100mハードルをやりました。
私は右の股関節が少し歪んでいたようで逆脚(※普段とは違う脚で踏み切ること)が使えなくて、本当はハードル間を4歩で行きたかったのですが、すごく刻んで5歩でハードルを跳んでいました。
――七種競技を始めたきっかけは?
舞良 部内に七種競技の選手がいなくて、キャプテンが「誰かやらない?」と呼びかけていたタイミングで、「七種、いいじゃん!」って思いました。短距離(200m)もあって、100mハードルもある。走幅跳も少しやっていたので、この3つで得点を稼げるって。私、すごく欲張りで、他の人が練習しているのを見ると、楽しそうだなって自分もやりたくなるんです。
――でも、七種競技って本当に大変じゃないですか? 2日間で7種目、練習も他の人の7倍じゃないですけど……。
舞良 めちゃくちゃしんどいです! リレー2種目(4×100mと4×400m)もあったので、3日間の大会だとテントにいる休憩時間がないくらい、ずっとグラウンドにいました。

「記録を見るのが好きだった」というメドウズさん。今でも現役を続ける同学年の選手たちをチェック!
厳しかった真冬のトレーニング
――北海道は冬の間の練習も大変ですよね。
舞良 もう大変です! 土のグラウンドなので雪かきしてもダメで、雪が溶けるのを待つしかない……。冬の間は筋力トレーニングが中心です。あとは、校舎と体育館を結ぶ渡り廊下が陸部の練習場所。めちゃくちゃ寒いのですが、走ると蒸気で窓が曇るし、匂いも充満するしで大変でした(笑)。あとは、スロープを使って走ったり、スパイダーをしたり。きつかったですね。
――七種競技の選手はどんなふうにいろいろな種目を練習するんですか。
舞良 それぞれブロックごとに分かれて技術的な専門練習をするので、ローテーションを自分で決めて、今日は短距離、今日はやり投とか、それぞれ得意分野の人に教えてもらっていました。チームメイトのすごさも知れるし、共有、共感できるのがすごく楽しかったです。
――なかでも一番つらかった練習は?
舞良 インターバル走です! キャプテンがスパルタで、学校の周りが300mくらいなのですが、それを10本! 1分休んでまた走って……。中距離系が苦手で、七種競技の最終種目である800mも遅かったです。
――練習メニューはキャプテンが決めていたのですか。
舞良 顧問の先生は専門の先生ではなかったので、みんなで決めていました。サボってもバレないけど、結果に出ちゃいますよね。誰かに言われてやらされるのではなく、自分たちで動く。行動力、判断力が身についたと思います。
――当時、競技面での目標はどんなところでしたか。
舞良 インターハイの支部大会が一番の目標で、全道大会に行ければいいなって。
――そういう中で、芸能活動も高校時代から始められていますが、きっかけは何ですか。
舞良 高校2年の秋にスカウトされました。インスタグラムを見ていただいて。陸部の集合写真とか載せていただけですけど……。名寄にいて直接スカウトされるということはあり得ないので、SNSってすごいですね。
最初は現実味がなくて、だまされているんじゃないかなって思いました(笑)。七種競技に挑戦した時と同じで、せっかくいただいたチャンスなので「とりあえずやってみよう!」と。
――高校生にとっては、華やかな芸能活動に専念するという選択肢もあったと思いますが……?
舞良 まったくなくて、陸部を辞めることは考えられなかったです。事務所の方とも「学業優先」と伝えていました。高校卒業するまでにある程度大きなお仕事がいただければ続けて、そうでなければ高校を卒業したらカナダの大学に留学するつもりでした。父がカナダ出身で、2つ上の兄もカナダの大学に進学しています。中学生の時からそうなるのが当然の流れだと思っていたんです。

リレーの1走を務めるメドウズさん。一番の思い出はリレーだという(本人提供)
収録と大会の日程が重なって……?
――3年目の集大成、インターハイ路線での思い出はありますか。
舞良 実は番組の収録と、最後の支部大会の日程が重なったんです。でも、「試合があるから無理です」って即答でした(笑)。だって、高校3年間の集大成。そこに向けてがんばってきたんです。リレーメンバーでもあったので、絶対にチームに迷惑をかけたくなかった。番組には途中から参加するかたちで出演させていただきました。
――支部で七種競技2位。全道大会には七種競技の他に100mハードルとリレー2種目で出場されました。七種競技で2495点の自己ベストをマークされています。
舞良 全道大会の前の週は番組収録があって、ほとんど練習できずに臨みました。強豪校ではなかった私たちにとっても、全道大会は思い出に残る大会です。リレーの映像は今でもたまに見て、自分たちのレースなのに感動しちゃいます!
――その後、雑誌『VOCE』(講談社)主催のオーディション「顔面最強女子決定戦」でグランプリを受賞。「え、あの選手!?」となりましたよ!
舞良 もう少し競技力が高ければ選手として取材してもらえていましたか?(笑) でも、こうやって陸上のことで取材を受けられてうれしいです!
――競技を引退してからモデルとしても活躍されますが、すぐに体型は変わりましたか。
舞良 引退してから何もせずに痩せていきました。現役の時は細くなりたくなくて、「陸上を引退するまでは筋力を落としたくありません!」って伝えていました。だって足が遅くなるの、嫌だったんですもん。
――今は体型維持のためなど、運動はされているのでしょうか。
舞良 さすがに陸上はできないのですが、運動は好きなので、今はキックボクシングを習っています。でも、本当は違う筋肉の使い方をしなくてはいけないところで、エクササイズではなくて筋力アップしてしまうみたいで……。やり投の動きで鍛えてしまったり(笑)。
――今のお仕事をされている中で、陸上の経験が役立つことは?
舞良 陸上部あるある、かもしれませんが、何でもタイムとか競技に置き換えるんです。長い撮影の時は400mを走ることを想定して、「今は400mだと半分くらいだから、何時から何時はちょっと流して……」と考えると、うまくペース配分ができます(笑)。目的地まで行く時も友達と「800mだから3分ちょっとで行けるかな」って。今は当時のようには走れませんけど……。
――陸上の試合を観ることはありますか。
舞良 箱根駅伝も観ますし、世界選手権とか観るのが大好きです。ウサイン・ボルトさんが小学生の時から好きで、その時はまだ陸上をしていなかったですが、自由研究で「ボルトの速さ」を調べて発表した覚えがあります。東京オリンピックも陸上を観に行けたらいいなと思います。
――メドウズさんにとって陸上の魅力は?
舞良 七種競技って同じメンバーで2日間戦うのですごく仲良くなるんです。最終種目の800mの前は肩を組んで「頑張ろう!」って言い合う。ライバルであり仲間という関係がいいなって思います。陸上は頑張った分だけ変われる。自分次第で変われるというのが一番の魅力です。
――陸上部で頑張っている選手たちにメッセージをお願いします。
舞良 私は「陸上を選んでくれてありがとう!」って言いたいくらい陸上が好きです。個人競技だけど、仲間の温かさを感じられる。今でもつながっている友人がいますし、大人になった時に覚えてくれるとすごくうれしい。陸上部で頑張っている方々にもそういう経験をしてほしいなって思います。
――素敵な言葉ありがとうございます! 最後は選手インタビューっぽく。今後の目標を教えてください。
舞良 今は女優をメインに活動しているので、地上波のドラマで主演ができるような女優になりたいです。語学ももっと勉強して、将来は全編英語の作品に出られればいいなと思います。経験を生かしてスポーツ選手や陸上選手という役ができればうれしいです。役作りで練習をしなくても、うまく走れる自信がありますよ!

| メドウズ・まいら/2001年1月10日生まれ。北海道名寄市出身。156cm、O型。小学生から高1までバレーボール部。中学の時に陸上の試合に出たことがきっかけで、高1の冬から陸上部に。高3時は七種競技など複数種目でインターハイ北海道大会(全道大会)に出場した。2018年に講談社『VOCE』専属モデルオーディション「顔面最強女子」のグランプリ受賞。ビューティー誌モデルのほか、女優としても活躍の幅を広げている。1月23日から放送のドラマ『レッドアイズ 監視捜査班』(日テレ)の第1話にゲスト出演。3月7日の「KANSAI COLLECTION」ゲストモデル出演決定。名寄観光大使も務めている。Twitter(@myra__meadows)/Instagram(@myra_meadows)/ブログ(https://lineblog.me/myra_meadows/) |
構成/向永拓史
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オリンピックの花形である陸上競技! 球技に比べると、すこーし“地味”な印象があるかもしれない……。しかし、中高生合わせて、なんと約30万人以上が「陸部」なんです。
実は芸能界で活躍するあの人も、この人も、結構、陸上経験者が多いらしい……。そんな「元陸部」の方々へのインタビュー企画がスタート! きつかった練習は!? 楽しかった思い出は!? 陸上を通して学んだことは!?
第2回は講談社『VOCE』の専属モデルで、最近では女優としても活躍中のメドウズ舞良(まいら)さんのインタビューをお届け。中学で初めて陸上の試合に出て、高1の冬から本格的に“陸部”の道へ。スカウトされた後も「陸部は辞めない!」と強い意志を持ち続けた高校での「陸部時代」を振り返っていただきました!
【“陸女”インタビュー】
朝比奈彩さん「練習をすれば少しずつでも力になる!」
高校では七種競技や短距離に取り組んでいたメドウズさん
「欲張り」で七種競技に挑戦
――メドウズさんは北海道出身ですよね。 メドウズ舞良(以下、舞良) はい! 北海道の名寄市出身です。北海道って陸上が強いですよね。同学年にも強い選手が多くて短距離の臼井選手(文音、立命館大)とか……、走幅跳の小玉葵水ちゃん(東海大北海道)は仲良しなんです! 大学でもすごい記録を出しているって聞いています。 ――インターハイ北海道大会に取材した時にメドウズさんをお見かけしています! 七種競技に出場されていました。陸上はいつ頃から始められましたか。 舞良 小学生の時からバレーボールをやっていたのですが、中学でバレー部がなくて、2、3年の時に学校で足が速い人が集まって中体連陸上に出ることになったのですが、それに100mで出場しました。本当に何もない北海道の田舎なのですが、その支部では足が速いほうで、100mで優勝して、全道大会に進みました。 でも、その時はバレーをしたい気持ちが強かったので、それほど真剣に取り組んでいたという感じではないのですが……。 ――高校から本格的に陸上を? 舞良 高校に入って、最初はバレー部に入部しましたが、1年の冬から陸部に“移籍”しました。やっぱり中学の時に支部で優勝できたことで「私が一番になれるんだ!」と自信を持つようになったのが大きかったです。最初は短距離で、チーム内ではタイムも良かったのですぐにリレーメンバーにもなれました。 ――では、しばらくは短距離が専門だったんですね。 舞良 でも、100mだけじゃつまらないなって(笑)。1人3種目まで出られるのですが、100m以外で何をしようかと考えて、200mは部内に私より速い子がいたので、一番になれないとおもしろくないなぁ、と。何か一番になれるのは、と考えて、最初は100mハードルをやりました。 私は右の股関節が少し歪んでいたようで逆脚(※普段とは違う脚で踏み切ること)が使えなくて、本当はハードル間を4歩で行きたかったのですが、すごく刻んで5歩でハードルを跳んでいました。 ――七種競技を始めたきっかけは? 舞良 部内に七種競技の選手がいなくて、キャプテンが「誰かやらない?」と呼びかけていたタイミングで、「七種、いいじゃん!」って思いました。短距離(200m)もあって、100mハードルもある。走幅跳も少しやっていたので、この3つで得点を稼げるって。私、すごく欲張りで、他の人が練習しているのを見ると、楽しそうだなって自分もやりたくなるんです。 ――でも、七種競技って本当に大変じゃないですか? 2日間で7種目、練習も他の人の7倍じゃないですけど……。 舞良 めちゃくちゃしんどいです! リレー2種目(4×100mと4×400m)もあったので、3日間の大会だとテントにいる休憩時間がないくらい、ずっとグラウンドにいました。
「記録を見るのが好きだった」というメドウズさん。今でも現役を続ける同学年の選手たちをチェック!
厳しかった真冬のトレーニング
――北海道は冬の間の練習も大変ですよね。 舞良 もう大変です! 土のグラウンドなので雪かきしてもダメで、雪が溶けるのを待つしかない……。冬の間は筋力トレーニングが中心です。あとは、校舎と体育館を結ぶ渡り廊下が陸部の練習場所。めちゃくちゃ寒いのですが、走ると蒸気で窓が曇るし、匂いも充満するしで大変でした(笑)。あとは、スロープを使って走ったり、スパイダーをしたり。きつかったですね。 ――七種競技の選手はどんなふうにいろいろな種目を練習するんですか。 舞良 それぞれブロックごとに分かれて技術的な専門練習をするので、ローテーションを自分で決めて、今日は短距離、今日はやり投とか、それぞれ得意分野の人に教えてもらっていました。チームメイトのすごさも知れるし、共有、共感できるのがすごく楽しかったです。 ――なかでも一番つらかった練習は? 舞良 インターバル走です! キャプテンがスパルタで、学校の周りが300mくらいなのですが、それを10本! 1分休んでまた走って……。中距離系が苦手で、七種競技の最終種目である800mも遅かったです。 ――練習メニューはキャプテンが決めていたのですか。 舞良 顧問の先生は専門の先生ではなかったので、みんなで決めていました。サボってもバレないけど、結果に出ちゃいますよね。誰かに言われてやらされるのではなく、自分たちで動く。行動力、判断力が身についたと思います。 ――当時、競技面での目標はどんなところでしたか。 舞良 インターハイの支部大会が一番の目標で、全道大会に行ければいいなって。 ――そういう中で、芸能活動も高校時代から始められていますが、きっかけは何ですか。 舞良 高校2年の秋にスカウトされました。インスタグラムを見ていただいて。陸部の集合写真とか載せていただけですけど……。名寄にいて直接スカウトされるということはあり得ないので、SNSってすごいですね。 最初は現実味がなくて、だまされているんじゃないかなって思いました(笑)。七種競技に挑戦した時と同じで、せっかくいただいたチャンスなので「とりあえずやってみよう!」と。 ――高校生にとっては、華やかな芸能活動に専念するという選択肢もあったと思いますが……? 舞良 まったくなくて、陸部を辞めることは考えられなかったです。事務所の方とも「学業優先」と伝えていました。高校卒業するまでにある程度大きなお仕事がいただければ続けて、そうでなければ高校を卒業したらカナダの大学に留学するつもりでした。父がカナダ出身で、2つ上の兄もカナダの大学に進学しています。中学生の時からそうなるのが当然の流れだと思っていたんです。
リレーの1走を務めるメドウズさん。一番の思い出はリレーだという(本人提供)
収録と大会の日程が重なって……?
――3年目の集大成、インターハイ路線での思い出はありますか。 舞良 実は番組の収録と、最後の支部大会の日程が重なったんです。でも、「試合があるから無理です」って即答でした(笑)。だって、高校3年間の集大成。そこに向けてがんばってきたんです。リレーメンバーでもあったので、絶対にチームに迷惑をかけたくなかった。番組には途中から参加するかたちで出演させていただきました。 ――支部で七種競技2位。全道大会には七種競技の他に100mハードルとリレー2種目で出場されました。七種競技で2495点の自己ベストをマークされています。 舞良 全道大会の前の週は番組収録があって、ほとんど練習できずに臨みました。強豪校ではなかった私たちにとっても、全道大会は思い出に残る大会です。リレーの映像は今でもたまに見て、自分たちのレースなのに感動しちゃいます! ――その後、雑誌『VOCE』(講談社)主催のオーディション「顔面最強女子決定戦」でグランプリを受賞。「え、あの選手!?」となりましたよ! 舞良 もう少し競技力が高ければ選手として取材してもらえていましたか?(笑) でも、こうやって陸上のことで取材を受けられてうれしいです! ――競技を引退してからモデルとしても活躍されますが、すぐに体型は変わりましたか。 舞良 引退してから何もせずに痩せていきました。現役の時は細くなりたくなくて、「陸上を引退するまでは筋力を落としたくありません!」って伝えていました。だって足が遅くなるの、嫌だったんですもん。 ――今は体型維持のためなど、運動はされているのでしょうか。 舞良 さすがに陸上はできないのですが、運動は好きなので、今はキックボクシングを習っています。でも、本当は違う筋肉の使い方をしなくてはいけないところで、エクササイズではなくて筋力アップしてしまうみたいで……。やり投の動きで鍛えてしまったり(笑)。 ――今のお仕事をされている中で、陸上の経験が役立つことは? 舞良 陸上部あるある、かもしれませんが、何でもタイムとか競技に置き換えるんです。長い撮影の時は400mを走ることを想定して、「今は400mだと半分くらいだから、何時から何時はちょっと流して……」と考えると、うまくペース配分ができます(笑)。目的地まで行く時も友達と「800mだから3分ちょっとで行けるかな」って。今は当時のようには走れませんけど……。 ――陸上の試合を観ることはありますか。 舞良 箱根駅伝も観ますし、世界選手権とか観るのが大好きです。ウサイン・ボルトさんが小学生の時から好きで、その時はまだ陸上をしていなかったですが、自由研究で「ボルトの速さ」を調べて発表した覚えがあります。東京オリンピックも陸上を観に行けたらいいなと思います。 ――メドウズさんにとって陸上の魅力は? 舞良 七種競技って同じメンバーで2日間戦うのですごく仲良くなるんです。最終種目の800mの前は肩を組んで「頑張ろう!」って言い合う。ライバルであり仲間という関係がいいなって思います。陸上は頑張った分だけ変われる。自分次第で変われるというのが一番の魅力です。 ――陸上部で頑張っている選手たちにメッセージをお願いします。 舞良 私は「陸上を選んでくれてありがとう!」って言いたいくらい陸上が好きです。個人競技だけど、仲間の温かさを感じられる。今でもつながっている友人がいますし、大人になった時に覚えてくれるとすごくうれしい。陸上部で頑張っている方々にもそういう経験をしてほしいなって思います。 ――素敵な言葉ありがとうございます! 最後は選手インタビューっぽく。今後の目標を教えてください。 舞良 今は女優をメインに活動しているので、地上波のドラマで主演ができるような女優になりたいです。語学ももっと勉強して、将来は全編英語の作品に出られればいいなと思います。経験を生かしてスポーツ選手や陸上選手という役ができればうれしいです。役作りで練習をしなくても、うまく走れる自信がありますよ!
| メドウズ・まいら/2001年1月10日生まれ。北海道名寄市出身。156cm、O型。小学生から高1までバレーボール部。中学の時に陸上の試合に出たことがきっかけで、高1の冬から陸上部に。高3時は七種競技など複数種目でインターハイ北海道大会(全道大会)に出場した。2018年に講談社『VOCE』専属モデルオーディション「顔面最強女子」のグランプリ受賞。ビューティー誌モデルのほか、女優としても活躍の幅を広げている。1月23日から放送のドラマ『レッドアイズ 監視捜査班』(日テレ)の第1話にゲスト出演。3月7日の「KANSAI COLLECTION」ゲストモデル出演決定。名寄観光大使も務めている。Twitter(@myra__meadows)/Instagram(@myra_meadows)/ブログ(https://lineblog.me/myra_meadows/) |
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