◇布勢スプリント2025(6月1日/鳥取・ヤマタスポーツパーク競技場)
日本グランプリシリーズの布勢スプリント2025が行われ、女子100mA決勝は地元・鳥取敬愛高3年の前田さくらが日本人トップの2位に食い込んだ。
優勝したエボニー・レーン(豪州)のタイムが11秒31。追い風2.6mの参考記録ながら、続く位置でフィニッシュした前田のタイムに、スタンドがドッと沸いた。「11秒39」。土井杏南(埼玉栄高/現・JAL)が2012年に作った高校記録11秒43を上回るタイムに、前田自身が一番驚きを隠せず、「自己ベストの11秒60を更新したいと思っていました。(タイムを)見たら11秒39だったので、すごくビックリしました」。
昨年はインターハイ、国スポ少年Aともに2位に入っている前田。昨年秋に腰椎分離症を発症した影響で走れない時期があったが、体幹トレーニングなどでカバー。高校最後のシーズンで、地元ででの快走をステップに、目標の「インターハイ優勝」へつなげていく。
3位には東京五輪4×100mリレー代表の壹岐あいこ(大阪ガス)が11秒40で入った。
女子100mハードルA決勝も追い風3.0mの参考記録ながら、ハイレベルの熱戦が展開。今季限りでの引退を表明している寺田明日香(ジャパンクリエイト)が12秒85と、2023年に出した自己ベスト(12秒86)を上回る好タイムで優勝を飾った。2位は12秒88で清山ちさと(いちご)、3位は銀メダルを獲得したアジア選手権から帰国したばかりの田中佑美(富士通)で12秒89だった。4位の島野真生(日女体大院)は自身が4月に出した学生記録13秒04を上回る12秒93をマークした。
男子100mは6位までが0.05秒差にひしめく混戦となり、27歳の宮城辰郎(日星電気)が自身初の10秒1台となる10秒14(+1.4)で制覇。1000分の1秒差で鈴木涼太(スズキ)が2位となり、惜しくも3連覇を逃した。
男子110mハードルは樋口隼人(筑波大)が13秒49(―1.1)の優勝。23年ブダペスト世界選手権代表・横地大雅(Digverse)を同タイム着差ありで抑えた。3位は五輪2大会連続出場の高山峻野(ゼンリン)が13秒56で入っている。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.10.18
北口榛花 初のやり投教室「突き詰めたいなら努力するしか方法はない」中高生に熱血指導
-
2025.10.19
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/チーム総合(2025年10月18日)
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.10.25
最長5区に立命大主将・土屋舞琴、2年連続区間賞の大東大・ワンジル、名城大ルーキー・橋本和叶/全日本大学女子駅伝
◇第43回全日本大学女子駅伝(10月26日/宮城・弘進ゴムアスリートパーク仙台発着6区間38.0km) 第43回全日本大学女子駅伝を翌日に控えた10月25日、各チームの区間エントリーが発表された。 3強と目されるのは連覇 […]
2025.10.24
「3強」立命大の連覇か、名城大のV奪還か、大東大の初優勝か?城西大、大阪学大らも追随/全日本大学女子駅伝見どころ
第43回全日本大学女子駅伝対校選手権大会は10月26日、宮城県仙台市の弘進ゴムアスリートパーク仙台(仙台市陸上競技場)をスタート・フィニッシュとする6区間38.0kmで開催される。 前回8位までに入ってシード権を持つ立命 […]
2025.10.24
競歩新距離で日本初開催!世界陸上メダリスト・勝木隼人、入賞の吉川絢斗も登録 アジア大会選考がスタート/高畠競歩
来年の名古屋アジア大会の代表選考会を兼ねた第62回全日本競歩高畠大会が10月26日に山形県高畠町で開かれる。 競歩はこれまで20㎞、35㎞(以前は50㎞)という2種目で行われてきたが、世界陸連(WA)はハーフマラソン(2 […]
2025.10.24
女子短距離の久保山晴菜が現役引退「もう一度やり直してもこの道を選ぶ」アジア選手権やDLにも出場
今村病院はアスリート職員の女子短距離・久保山晴菜が今季限りで現役引退すると発表した。 久保山は佐賀県出身の29歳。小学校から陸上を始め、田代中時代に4×100mリレーで全中準決勝に進出。佐賀北高に進学して200m、400 […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望