2025.05.18

◇セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場)
世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが5月18日に行われ、女子やり投は北口榛花(JAL)がシーズンベストの64m16を投げて優勝した。
女王の貫禄だった。昨年のパリ五輪金メダリストの北口。地元の大声援を受けると、1回目に61m41でリードする。4回目までは記録を伸ばせなかったが、5回目にシーズンベストの64m16をスロー。6回目にも61m37を投げて会場を沸かせた。
1回目は「すごい形で投げてしまった」と北口。初戦だった5月3日の中国でのダイヤモンドリーグ(DL)で「好き放題走って投げた」が、今回は「スピードを制御してゆったりめに投げた」。
そこから徐々にスピードを上げつつ、技術の感覚を合わせていくのが北口の特徴でもある。「助走は悪くなかったのですが、最後のクロスステップで前に進まなくなっていた」。
それでも、5回目は「久しぶりに自分の“間”に来て、タイミング良く投げられました」。ただ、「エネルギーはあった」だけに、DLから課題としている「まっすぐ投げる」に関しても「まだ完璧ではなかった」と渋い顔。「エネルギーはあるのに、やりになかなか伝えられない」と唇を噛んだ。
初戦を終えてから、理想の投てきがぼやけて「虚像が見えてしまった」と語っていた北口。64mが一本出たことで「少しずつ近づいてきている。ホッとしました」と胸をなで下ろした。
大会を終えたこの日のうちに、ディヴィッド・セケラック・コーチらとともに離日してチェコへ。欧州転戦が始まる。「試合を通じてパワーアップしていくタイプ。1試合、1試合、課題を持って、良い方向にいく試合が多くなるといいなと思います」。
この日もひときわ大きな声援を受け、「世界選手権はチケットも売れていると聞いているので楽しみ。日本選手権もあるので、会場に足を運んでもらえるとうれしいです」。
初戦60m88の4位から状態を上げた女王。試合を重ねてさらにギアを上げ、7月上旬に控える日本選手権、そして東京世界選手権に向けて、自らの投てきを形にしてしていくだろう。
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