HOME 国内

2025.05.17

サニブラウン「いつもと比べ遅め」スタートも「1試合1試合精度を上げたい」/セイコーGGP
サニブラウン「いつもと比べ遅め」スタートも「1試合1試合精度を上げたい」/セイコーGGP

前日会見で抱負を語ったサニブラウン・アブデル・ハキーム

◇セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場)

世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリの前日会見が国立競技場で行われ、男子100mに出場するクリスチャン・コールマン(米国)、サニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)、桐生祥秀(日本生命)、栁田大輝(東洋大)が登壇した。

サニブラウンは「できるだけの準備をして臨みたい」と話した。

現状としては「体調が微妙で、調子もそこまで上がってきていない」そうだが、冬季では「ベースを上げるトレーニングをしっかりとやってきた。シーズンに向けて身体は作れているので、あとはその成果を試合に出すこと。1試合1試合を大事にして精度を上げていきたい」。

9月の東京世界選手権は、例年よりも世界大会のスケジュールが1ヵ月遅いもの。そのため、「いつもと比べて遅め」の仕上げになっているという。

今季は3月後半に米国・マイアミでの200m(21秒18/+1.2)でスタート。100mは4月26日のDL厦門で初戦を迎えたが、スタート直後に脚をつるアクシデントもあって10秒42(+0.2)にとどまった。だが、5月10日の世界リレーでは1走を務め、37秒84での予選1着通過に貢献。本格的にエンジンがかかるのはこれから、というイメージだ。

広告の下にコンテンツが続きます

22年オレゴン、23年ブダペストと、世界選手権では2大会連続でファイナリストになったサニブラウン。だが、昨年のパリ五輪はセミファイナルが壁となった。その原因を「中盤」に挙げ、冬季はその精度を高めることを徹底したという。

「スタートから30mは精度が上がっている。でも、中盤の部分で他の選手がスッと上がってくるところを、ずっと加速し続けるところでちょっとポーズ(止まる)みたいに止まる部分がある。そこをまとめていかないと、決勝に進めなかったり、メダルに届かなくなってしまう。40m~70mの部分をしっかりとまとめる練習をやってきた」

米国を拠点にしていることもあり、日本で走る機会は少ない。東京世界選手権の舞台となる国立でのレースに、「この機会を大切にしたい。日々のモチベーションになったり、子どもたちがあこがれてくれて、将来の選手になりたいと言ってくれる人が増えるように。1大会1大会大切にしたい」と気持ちを引き締めていた。

◇セイコーゴールデングランプリ2025(5月18日/東京・国立競技場) 世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリの前日会見が国立競技場で行われ、男子100mに出場するクリスチャン・コールマン(米国)、サニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)、桐生祥秀(日本生命)、栁田大輝(東洋大)が登壇した。 サニブラウンは「できるだけの準備をして臨みたい」と話した。 現状としては「体調が微妙で、調子もそこまで上がってきていない」そうだが、冬季では「ベースを上げるトレーニングをしっかりとやってきた。シーズンに向けて身体は作れているので、あとはその成果を試合に出すこと。1試合1試合を大事にして精度を上げていきたい」。 9月の東京世界選手権は、例年よりも世界大会のスケジュールが1ヵ月遅いもの。そのため、「いつもと比べて遅め」の仕上げになっているという。 今季は3月後半に米国・マイアミでの200m(21秒18/+1.2)でスタート。100mは4月26日のDL厦門で初戦を迎えたが、スタート直後に脚をつるアクシデントもあって10秒42(+0.2)にとどまった。だが、5月10日の世界リレーでは1走を務め、37秒84での予選1着通過に貢献。本格的にエンジンがかかるのはこれから、というイメージだ。 22年オレゴン、23年ブダペストと、世界選手権では2大会連続でファイナリストになったサニブラウン。だが、昨年のパリ五輪はセミファイナルが壁となった。その原因を「中盤」に挙げ、冬季はその精度を高めることを徹底したという。 「スタートから30mは精度が上がっている。でも、中盤の部分で他の選手がスッと上がってくるところを、ずっと加速し続けるところでちょっとポーズ(止まる)みたいに止まる部分がある。そこをまとめていかないと、決勝に進めなかったり、メダルに届かなくなってしまう。40m~70mの部分をしっかりとまとめる練習をやってきた」 米国を拠点にしていることもあり、日本で走る機会は少ない。東京世界選手権の舞台となる国立でのレースに、「この機会を大切にしたい。日々のモチベーションになったり、子どもたちがあこがれてくれて、将来の選手になりたいと言ってくれる人が増えるように。1大会1大会大切にしたい」と気持ちを引き締めていた。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.08.17

栁田大輝 トワイライト・ゲームス欠場「連日のレースの疲労を考慮」福井で100m自己新

東洋大陸上競技部は8月17日夜、短距離部門のSNSを更新し、第20回トワイライト・ゲームス男子100m(8月20日/神奈川・日産スタジアム)にエントリーしていた同部所属の栁田大輝が棄権すると発表した。 SNSによると、理 […]

NEWS 森凪也1500mで2戦連続自己新 青木アリエ300m4位 田島愛理3000m初8分台で5位/WAコンチネンタルツアー

2025.08.17

森凪也1500mで2戦連続自己新 青木アリエ300m4位 田島愛理3000m初8分台で5位/WAコンチネンタルツアー

世界陸連(WA)コンチネンタルツアーチャレンジャーのミーティング・ボル・モンが8月16日、ベルギー・ルーバンで行われ、多数の日本選手が出場した。 この大会は、種目によって実績やタイムなどで上位カテゴリーと下位カテゴリーに […]

NEWS 円盤投日本記録保持者・湯上剛輝が63m36で3位 有効試技すべて60m以上

2025.08.17

円盤投日本記録保持者・湯上剛輝が63m36で3位 有効試技すべて60m以上

米国・オクラホマで8月16日に行われたオクラホマ・スロー・シリーズのエリート男子円盤投で湯上剛輝(トヨタ自動車)がセカンドベストの63m36を放って3位に入った。 4月下旬に同地で行われた競技会で64m48の日本記録をマ […]

NEWS 400mHワルホルムがセカンドベストでV、ボル今季世界最高 3000mキピエゴン世界歴代2位/DLシレジア

2025.08.17

400mHワルホルムがセカンドベストでV、ボル今季世界最高 3000mキピエゴン世界歴代2位/DLシレジア

ダイヤモンドリーグ(DL)第12戦のシレジア・カミラ・スコリモフスカ記念が8月16日、ポーランド・シレジアで開催され、男子400mハードルは世界記録(45秒94)保持者のK.ワルホルム(ノルウェー)が自己2番目となる46 […]

NEWS 大記録ラッシュ!!110mH村竹ラシッド12秒92!鵜澤20秒11、福部12秒73、栁田10秒00/福井ナイトゲームズ

2025.08.17

大記録ラッシュ!!110mH村竹ラシッド12秒92!鵜澤20秒11、福部12秒73、栁田10秒00/福井ナイトゲームズ

◇Athlete Night Games in FUKUI(8月15、16日/福井・9.98スタジアム) 日本グランプリシリーズのAthlete Night Gameの2日目が行われた。 毎年、好記録ラッシュに沸くこの大 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年9月号 (8月12日発売)

2025年9月号 (8月12日発売)

衝撃の5日間
広島インターハイ特集!
桐生祥秀 9秒99

page top