世界陸連(WA)のセバスチャン・コー会長が5月7日、東京2025世界陸上財団の尾縣貢会長らと東京都庁を訪れ、小池百合子都知事と面会をした。ここで9月に開催される東京世界陸上を「こどもに夢を届ける大会」としていくことに合意した。
世界陸連が同日を「Kid’s Athletics Day」に定めている。陸上の力、身体を動かすことを通じて世界中の子どもたちが、よりアクティブになり、スキルと自信を伸ばし、その生涯にわたりスポーツに親しむことを促すプログラムとして展開している。今年のテーマは「リレー」で、記念撮影ではコー会長、小池都知事、尾縣会長がバトンを持って笑顔で写真に納まった。
面会の冒頭で、小池知事は「世界陸上まで4ヵ月となりました。開催に向けて盛り上がりが日増しに高まっています。本番に向けて世界陸上財団とともに準備を加速させてまいります」とあいさつすると、コー会長も「情報をいただいていますが、準備が順調に進んでいることを大変うれしく思っています。このようなグローバルな大会をしっかりと成功させていきたい、そして若者たちも巻き込んでいきたいと考えています」と応えた。
東京世界陸上を「こどもに夢を届ける大会」にすべく、東京2025世界陸上財団ではWAのテーマに合わせ、都内の全小学校にバトンを届ける「バトンプロジェクト」を実施する。5月19日にキックオフイベントを都内小学校で開催する予定で、アスリートからのバトン贈呈や陸上教室などを行い、子どもたちに陸上に触れる機会を作っていく。
このほか、東京都は東京世界選手権に都内の子どもを無料招待する予定のほか、国立競技場での大会において運営に参加する機会を設けるなど、小池知事は「未来を担っていく子子どもたちに向けて、さまざまな取り組みを進めています」と言葉に力を込め、「今回の世界陸上が子供に夢を届ける大会、そしてみなさんの記憶に残る大会にしたいと思っています」と続ける。それに対して、コー会長も「WAにとっても、子どもたちに対して取り組むことの重要性、インパクトを感じています。皆様の本取り組みは当に素晴らしいと感じています」と笑顔で話した。
東京世界陸上を「こどもに夢を届ける大会」に!セバスチャン・コー会長のコメント
キッズ・アスレティックスは、私たちワールドアスレティックスにとって大きな戦略的な取組です。未来を担う子供たちがより活発に、そしてより健康な世界をつくっていくための第一歩になると信じています。 東京都の小池百合子知事、ならびに東京 2025 世界陸上財団及び日本陸上競技連盟が、今大会を通じて日本の若者たちに多様なプログラムや貴重な機会を提供し、大会終了後も陸上競技のレガシーが⾧く継承されるよう尽力されていることを、非常に心強く感 じています。 本日、『キッズ・アスレティクス・デー』という、世界中の子供たちに陸上の楽しさを伝える特別な日に、ここ東京で小池知事および東京 2025 世界陸上の大会関係者の皆様とともに、このたびの取組を発表できることを大変光栄に思っております。RECOMMENDED おすすめの記事
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