2025.03.08
日本学連は3月8日、都内で栄章贈与式を行い、2024年に日本学生新記録を樹立した選手たちを表彰した。
秋の日本インカレ男子4×100mリレーで14年ぶり学生新となる38秒45で3年ぶり優勝を飾った早大のメンバーのうち、4年生の1走・大竹春樹と2走・千田杜真寿が出席。「日本インカレという舞台で一緒に戦ったメンバーと、同じように学生記録を樹立した東洋大(38秒47で2位)、決勝を一緒に走ってくれたチームがあったからこその結果だと思っています」(大竹)、「日本インカレという素晴らしい大会の雰囲気、強いライバルがいたお陰で出せた記録。毎年、クオリティの高い大会を運営していただき、感謝しています」(千田)とそれぞれあいさつした。
日本インカレでは、パリ五輪代表・栁田大輝が2走で快走して先行した東洋大を、早大のアンカー・井上直紀が逆転。ともに2010年に中大が作った38秒54を塗り替えるという歴史的名勝負が繰り広げられた。大竹は「最も大きなゴール地点」と振り返り、千田も「もう破られないと言われた記録を目標にして、それをやり遂げた達成感が大きかった」とうなずく。
卒業を迎え、大竹は一般企業に就職して競技を離れるが、「このまま陸上からスパッと離れるわけにはいきません。これまでは自分がサポートしていただいたので、今後は自分がそういうかたちで関わっていければ」と話す。千田も一般企業に進むが、フルタイムで働きながら競技を続ける。昨年は100m10秒33、200m20秒88といずれも自己新をマーク。「4年後のロサンゼルス五輪を目標にして取り組んでいくつもりです」。
そして、ともに「またこの記録を更新してくれるはずです」と口をそろえ、後輩たちに伝統をつないだ。
また、8月の富士北麓ワールドトライアル女子100mハードルで12年ぶり学生新の13秒07をマークした本田怜(順大院)と、女子ハンマー投で自身の学生記録を8月に66m82へと更新した村上来花(九州共立大)から動画メッセージが届き、「今シーズンは12秒台を出し、日本のトップ選手と戦えるような力をつけたい」(本田)、「国際大会の出場権を勝ち取れるようにがんばりたい」(村上)と新シーズンへの意気込みを語った。
このほか、24年2月の男子ハーフマラソンで17年ぶり学生新(当時)の59分32秒をマークしたリチャード・エティーリ(東京国際大)、女子5000mで11月(15分04秒53)、12月のNITTAIDAI Challenge Gamesで15分00秒68と学生新を連発したサラ・ワンジル(大東大)が表彰されている。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.28
青学大、國學院大、中大、早大など11校! 4回目を迎える宮古島大学駅伝の出場予定校発表
2025.11.28
22年世界陸上走幅跳金メダル・王嘉男 ドーピング陽性反応も嫌疑なし AIUが正式に報告
-
2025.11.27
-
2025.11.26
-
2025.11.02
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.28
青学大、國學院大、中大、早大など11校! 4回目を迎える宮古島大学駅伝の出場予定校発表
「宮古島大学駅伝ワイドー・ズミ2026」の実行委員会は、11月20日時点の出場予定校を発表した。 箱根駅伝で総合3連覇を狙う青学大や、前回大会で2連覇を飾った國學院大、全日本大学駅伝2位の中大、出雲駅伝で2位の早大など関 […]
2025.11.28
22年世界陸上走幅跳金メダル・王嘉男 ドーピング陽性反応も嫌疑なし AIUが正式に報告
世界陸連(WA)の独立不正調査機関「アスリート・インテグリティ・ユニット(AIU)」は11月27日、男子走幅跳でオレゴン世界選手権金メダルを獲得した王嘉男(中国)のドーピング疑惑について、違反はなかったことを確認し、処分 […]
2025.11.27
プロ野球選手・筒香嘉智と陸上界がコラボ スポーツの垣根を超えるクリニックを12月に開催
11月27日、日本陸連は2024年度から取り組むプロジェクト「RIKUJO JAPAN」の一環として、「~スポーツの垣根を超える~ 2025 TSUTSUGO SPORTS ACADEMY FESTIVAL × RIKU […]
2025.11.27
古賀ジェレミー、ドルーリー、濱がダイヤモンドアスリート昇格!Nextageに高1の2人が新規認定
日本陸連は11月27日、「次世代において国際大会での活躍が期待できる競技者」を育成する「ダイヤモンドアスリート」の第12期認定者を発表した。 第11期でダイヤモンドアスリートNextageとして一部のプログラムに参加して […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025