東農大は2月25日、1月末に完成した陸上部の長距離ブロックが使用する「青雲寮」の落成式を開いた。
これまで陸上部を含めた運動部が長く利用してきた旧・青雲寮は、老朽化のため数年前から使用ができず、部員は近くの寮で生活。昨年1月から旧寮の解体工事が始まり、1年余りで完成した。延べ床面積は約1250㎡で、1室2人の利用で計26室となっている。
同大が研究などで活用している奥多摩演習林から伐採した180本を含む国産材を中心に使い、玄関ホールや階段、食堂を中心に木の温かみを感じられる作りとなっている。
木にはストレス緩和効果や抗菌作用などがあり、設計・施工を担った住友林業と東大の締結した産学協創協定の一環として、木造建築が心身に与える影響について調査する。生理面、心理面、環境測定の分野で選手へのアンケートや血圧測定などで東農大が協力し、既存のRC造の寮で昨年計測したデータと比較・検証する。
落成式では、学校法人東京農業大学の江口文陽理事長が「陸上部の選手たちは、切磋琢磨しながら、70回を超える箱根駅伝にチャレンジし、本当に素晴らしい成績を残してきてくれているチームです。近隣の皆様方にも十分な配慮をいただきながら、大きな事故がなく、落成式を迎えられたこと、全ての皆様方に心から感謝申し上げます」と挨拶した。
入寮は3月から。この日初めて寮を見たという菅原昇真主将は「光がものすごく入ってきていて、心が温かいという感じがあります。今年の目標としては、予選会トップで、本戦もシード獲得ができるところまでチームを持っていきたいと考えています」と力を込める。
OBでもある小指徹監督は「大学の協力を得て、こんな立派な新しい環境で競技をできることにすごく感謝しています。(箱根駅伝予選会の)1秒差は我々も感じながらやっていますし、選手たちも悔しさは胸に持っていると思いますので、そういったところで奮起したいと思います」と話していた。
東農大は箱根駅伝に過去70回の出場を誇る伝統校。昨年10月の箱根駅伝予選会では通過ラインの10位・順大と、わずか1秒差で本戦出場を逃していた。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.07.15
【男子棒高跳】大森蒼以(KPVC・中3埼玉) 5m00=中学歴代2位
-
2025.07.14
-
2025.07.14
-
2025.07.12
2025.06.17
2025中学最新ランキング【男子】
-
2025.06.17
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.07.15
28年ロス五輪の競技日程が決定! T&Fは7月15日~24日 競歩は27日、マラソンは29日と30日に実施
2028年に開催されるロサンゼルス五輪の組織委員会は、大会開幕まで3年となった7月14日、各競技の詳細な日程を発表した。 陸上競技については、すでに昨年6月の段階で、1972年ミュンヘン大会以降は大会後半に行われてきた従 […]
2025.07.15
1万mに國學院大・野中恒亨、中大・濵口大和、創価大・織橋巧、東洋大・松井海斗ら各校主軸激突/関東学連記録挑戦競技会
関東学生網走夏季記録挑戦競技会(7月20日/北海道・網走市営陸上競技場)のスタートリストが7月15日、同連盟の公式サイトで発表された。 5組で行われる男子10000mは、最終5組に各大学の主力選手が名を連ねた。國學院大か […]
2025.07.15
【男子棒高跳】大森蒼以(KPVC・中3埼玉) 5m00=中学歴代2位
7月5日に埼玉県越谷市で開催されたアスリートリンゲージフェスティバルの男子棒高跳で中学3年生の大森蒼以(KPVC・埼玉)が中学歴代2位の5m00をマークした。 大森は2011年3月生まれの14歳。5月には4m90を跳んで […]
2025.07.14
DLロンドン女子5000mに田中希実がエントリー! 男子100mで再びライルズ VS テボゴ アレクナ、マフチフ、ボルらも参戦
7月14日、ダイヤモンドリーグ(DL)第11戦のロンドン大会(英国/7月19日)のエントリーリストが発表され、女子5000mに田中希実(New Balance)が登録された。 田中はこれが今季のDL2戦目。7月上旬の日本 […]
2025.07.14
男子走幅跳・城山正太郎が優勝 400m佐藤風雅は45秒50の4位 世界陸上出場目指し、日本選手が欧米の競技会に出場/WAコンチネンタルツアー
7月13日に欧米各地で世界陸連(WA)コンチネンタルツアーの競技会が行われ、9月の東京世界選手権の出場を目指す日本人選手たちが奮闘した。 カナダで開催されたWAコンチネンタルツアー・シルバーのエドモントン招待では、男子走 […]
Latest Issue
最新号

2025年8月号 (7月14日発売)
詳報!日本選手権
IH地区大会