HOME 編集部コラム
編集部コラム「ロードレースのおもしろさ」

毎週金曜日更新!?

★月陸編集部★

広告の下にコンテンツが続きます

攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム🔥
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第264回「ロードレースのおもしろさ」(井上 敦)


トラック&フィールドのシーズンがほぼ終了し、ロードシーズンに突入しています。

ロードレースとなれば、そのほとんどが公道を使います。トラックではスピード感が出たり、同じところを周回するので、相手の位置関係がわかるなど、プラスの面もありますが、グルグルと周回し続けるので、それが心理的なストレスにもなります。一方、ロードレースとなれば、1本の道をひたすら突き進み、景色も変わり、走りやすいという人も多いでしょう。

また、平坦なトラックと異なり、起伏の激しいところがコースになっている大会もあり、それを得意とするランナーも出てきます。

最近は地図アプリを活用して、標高や、高低差を確認できるようになりました。高校駅伝は各地で予選会を行っていますので、私の場合、好記録が出ると、気象条件を踏まえながら、コース図を広げて、アップダウンのあるところか、比較的平地なのかを調べることが増えました。

この前取材でお邪魔した千葉県高校駅伝は、旭市の東総運動場(陸上競技場)が発着点とすべての中継点となっています。どの区間も競技場から公道に出て折り返して競技場へ戻る設定です。競技場周辺こそ平坦ですが、大半がアップダウンの連続。標高差で40mぐらいあり、ペースがつかみにくいです。実際に車で通ったこともありますが、選手は本当に大変だなと思いました。

それだけに、先日のレースで八千代松陰の鈴木琉胤選手が1区(10km)を28分台を突っ走ったのは、その走力の高さをあらためて実感しました。場内アナウンサーの方が絶叫したのが、よくわかります。

また、宮城県高校駅伝は今年、栗原市で行われましたが、ほとんどが平坦で急坂はありません。ただ、コースの半分ぐらいが水田地帯を通るので、風の影響は受けやすいです。数年前の会場だった岩沼市は海岸に近いところがコースで、水路などの橋を除けばほぼフラットです。

全国高校駅伝が行われる京都のコースもバラエティに富んでいます。アップダウンが続くわけではありませんが、最も低いところと高いところでは標高差70m以上あります。男子の1区はそこを上っていきますし、3区は比叡山に向かうように上りが続きます。

そういったトラックにはないロードレースの特徴が、レース内容をおもしろくして、多くの人が興味を持つところなのでしょう。昔は町単位のマラソンや駅伝など各地で頻繁に行われてきました。

ただ、最近は公道を使用するレースについて、開催するハードルが高くなってきています。

交通事情の変化や、走路員の確保、走者の安全確保が難しくしているようです。私の出身地・新潟でも、1948年から始まった県駅伝が昨年の大会をもって幕を閉じました。また67回を数える県マラソン選手権も今年で終了します。

高校駅伝も、公道に出ることなく、広い総合運動公園の中の周回コースを使う大会が増えてきました。コロナ禍を契機に、走路員数の確保が難しく、公道を止めたところもあります。

効率化、経費、競技人口の減少など理解はできますが、これも長年積み上げてきた文化みたいなもの。ずっと続いてほしいです。

井上 敦(いのうえ あつし)
1978年8月生まれ。新潟市江南区出身。横越中→新潟明訓高→某大学(陸上では有名だが、陸上部に入っていないので匿名)。月刊陸上競技編集部には2015年6月中旬から在籍。中学で陸上部に入部して最初は100mを始めたものの、夏には400mに転向し、結果的には県大会に進めなかった。しかし、3年秋の駅伝で区間賞獲得やチームの県大会出場をきっかけにまたまた転向を決意。高校は中距離をメインに、2年の県新人戦1500mで6位に入ったのが最高成績だった。

過去の編集部コラムはこちら

毎週金曜日更新!?★月陸編集部★攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。 暇つぶし程度にご覧ください!

第264回「ロードレースのおもしろさ」(井上 敦)

トラック&フィールドのシーズンがほぼ終了し、ロードシーズンに突入しています。ロードレースとなれば、そのほとんどが公道を使います。トラックではスピード感が出たり、同じところを周回するので、相手の位置関係がわかるなど、プラスの面もありますが、グルグルと周回し続けるので、それが心理的なストレスにもなります。一方、ロードレースとなれば、1本の道をひたすら突き進み、景色も変わり、走りやすいという人も多いでしょう。また、平坦なトラックと異なり、起伏の激しいところがコースになっている大会もあり、それを得意とするランナーも出てきます。最近は地図アプリを活用して、標高や、高低差を確認できるようになりました。高校駅伝は各地で予選会を行っていますので、私の場合、好記録が出ると、気象条件を踏まえながら、コース図を広げて、アップダウンのあるところか、比較的平地なのかを調べることが増えました。この前取材でお邪魔した千葉県高校駅伝は、旭市の東総運動場(陸上競技場)が発着点とすべての中継点となっています。どの区間も競技場から公道に出て折り返して競技場へ戻る設定です。競技場周辺こそ平坦ですが、大半がアップダウンの連続。標高差で40mぐらいあり、ペースがつかみにくいです。実際に車で通ったこともありますが、選手は本当に大変だなと思いました。それだけに、先日のレースで八千代松陰の鈴木琉胤選手が1区(10km)を28分台を突っ走ったのは、その走力の高さをあらためて実感しました。場内アナウンサーの方が絶叫したのが、よくわかります。また、宮城県高校駅伝は今年、栗原市で行われましたが、ほとんどが平坦で急坂はありません。ただ、コースの半分ぐらいが水田地帯を通るので、風の影響は受けやすいです。数年前の会場だった岩沼市は海岸に近いところがコースで、水路などの橋を除けばほぼフラットです。全国高校駅伝が行われる京都のコースもバラエティに富んでいます。アップダウンが続くわけではありませんが、最も低いところと高いところでは標高差70m以上あります。男子の1区はそこを上っていきますし、3区は比叡山に向かうように上りが続きます。そういったトラックにはないロードレースの特徴が、レース内容をおもしろくして、多くの人が興味を持つところなのでしょう。昔は町単位のマラソンや駅伝など各地で頻繁に行われてきました。ただ、最近は公道を使用するレースについて、開催するハードルが高くなってきています。交通事情の変化や、走路員の確保、走者の安全確保が難しくしているようです。私の出身地・新潟でも、1948年から始まった県駅伝が昨年の大会をもって幕を閉じました。また67回を数える県マラソン選手権も今年で終了します。高校駅伝も、公道に出ることなく、広い総合運動公園の中の周回コースを使う大会が増えてきました。コロナ禍を契機に、走路員数の確保が難しく、公道を止めたところもあります。効率化、経費、競技人口の減少など理解はできますが、これも長年積み上げてきた文化みたいなもの。ずっと続いてほしいです。
井上 敦(いのうえ あつし) 1978年8月生まれ。新潟市江南区出身。横越中→新潟明訓高→某大学(陸上では有名だが、陸上部に入っていないので匿名)。月刊陸上競技編集部には2015年6月中旬から在籍。中学で陸上部に入部して最初は100mを始めたものの、夏には400mに転向し、結果的には県大会に進めなかった。しかし、3年秋の駅伝で区間賞獲得やチームの県大会出場をきっかけにまたまた転向を決意。高校は中距離をメインに、2年の県新人戦1500mで6位に入ったのが最高成績だった。
過去の編集部コラムはこちら

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2026.11.04

クイーンズ駅伝のエントリー発表!エディオンは連覇へ矢田みくにら登録 積水化学は新谷、山本、久保、豊田自動織機に田中希実

日本実業団連合は11月4日、第46回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝/11月22日)のエントリー選手を発表した。 前回大会で出場32回目にして初優勝を飾ったエディオンは、9月の名古屋アジア大会マラソン銅メダルの矢 […]

NEWS ミズノが第103回箱根駅伝オフィシャルグッズの予約を開始 全24アイテムで関東学生連合チームも登場!

2026.11.04

ミズノが第103回箱根駅伝オフィシャルグッズの予約を開始 全24アイテムで関東学生連合チームも登場!

ミズノは11月4日、スポンサー契約に基づき、第103回箱根駅伝オフィシャルグッズの販売予約を開始したと発表した。 今回は毎年扱っている大会記念Tシャツに加え、出場21チームのタスキをデザインした応援マフラータオルやキーホ […]

NEWS エハンマー 28年ロス五輪までは走幅跳に専念 「金メダル獲得のため全力を注ぐ」

2026.11.04

エハンマー 28年ロス五輪までは走幅跳に専念 「金メダル獲得のため全力を注ぐ」

世界室内男子七種競技金メダリストで、走幅跳でも活躍するS.エハンマー(スイス)が自身のSNSを更新し、2028年ロサンゼルス五輪に向けて走幅跳へ専念する意向を発表した。 エハンマーは男子七種競技(ショートトラック)の世界 […]

NEWS 昨年度全国3位・成瀬が圧勝 鳥取は男子・八頭、女子・鳥取北がアンカーで逆転/中学駅伝

2026.11.04

昨年度全国3位・成瀬が圧勝 鳥取は男子・八頭、女子・鳥取北がアンカーで逆転/中学駅伝

12月13日に行われる第34回全国中学校駅伝の出場権を懸けた都道府県予選が、10月中旬から11月3日にかけて8道県で行われ、男女それぞれの代表チームが決まった。 10月15日に行われた福島では、男子の須賀川一が56分16 […]

NEWS 広島は西条農が男女優勝 倉敷、鳥取城北、平田も男女V 山口は高川学園初都大路、女子は西京/高校駅伝都道府県大会

2026.11.03

広島は西条農が男女優勝 倉敷、鳥取城北、平田も男女V 山口は高川学園初都大路、女子は西京/高校駅伝都道府県大会

全国高校駅伝の出場権を懸けた鳥取県と島根県の両高校駅伝が10月31日に、岡山県、広島県、山口県の各高校駅伝が11月1日に男子7区間42.195km、女子5区間21.0975kmで行われた。 みよし運動公園陸上競技場付設駅 […]

    SNS

    Latest Issue 最新号最新号

    2026年11月号 (10月14日発売)

    2026年11月号 (10月14日発売)

    アジア大会総特集
    駅伝プレビュー

    page top