◇秩父宮賜杯第64回実業団・学生対抗(7月20日/神奈川・レモンガススタジアム平塚)
日本グランプリシリーズG2の実業団・学生対抗が行われ、男子400mハードルはパリ五輪代表の小川大輝(東洋大)が49秒09の大会新で優勝した。
日本選手権で48秒70のパリ五輪参加標準記録ピッタリを出して2位に入った小川。五輪代表をつかみ、本番まで「1ヵ月以上あくので、レース展開の確認や刺激入れの意味もありました」。
1台目で「追い風が強くて詰まってしまいました」。そこでやや不安を覚えたというが、その後は「あまりスピードを落とさずに流れて、良い感じのレース展開だったと思います」。得意の後半で、先行する小田将矢(豊田自動織機)らをしっかり捕らえてみせた。
「できれば前半を溜めずに攻めたいのですが、逆脚に対して少しビビってしまうところもあり、身体が起きてスピードに乗せられていない」と課題を挙げる。そこがしっかりハマれば「48秒40や30といった記録も見えてくる」と言う。
パリ五輪では「一番の目標は準決勝進出。その中で肩を並べて勝負がしたいです」。伸び盛りのハードラーが堂々と世界に挑戦する。
男子400mは小川と同じ愛知出身で母校・東洋大を拠点とする吉津拓歩(ジーケーライン)が45秒89でトップ。4×400mリレーでパリ五輪代表となり、「45秒台でまとめられたのは合格点。(マイルで)メダルを取るには4人目、5人目、6人目が大事になってくる」と、意識を高めていた。
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