パリ五輪代表選考会を兼ねた第108回日本選手権(6月27日~30日)の大会翌日の7月1日、新潟市内で日本代表内定会見が開かれ、今大会でパリ五輪代表に内定した選手の中から、男子110mハードルの村竹ラシッド(JAL)が登壇した。
初五輪に内定した村竹はユニフォームを着用し、「代表になったんだなとすごく身が引き締まる思いです」とニッコリ。軽さが増したウエアに、「着心地がすごくて、今からでも走れそう」と笑いを誘った。
日本選手権への調整は順調で、「計画通り運べて良かった」と言う。好調の要因に挙げるのは「勝ちパターンを確立できたこと」と明かし、「スタートから3、4台目までにほど良く先行して、5台目以降はそのまま加速して押し切る」レースが安定してできるようになった。13秒07のセカンドベストで初優勝した決勝は、まさにそうしたレースを体現するもの。
この後は7月7日のダイヤモンドリーグ(DL)パリに出場。昨年の厦門大会に続いて自身2回目で、今回は先輩の泉谷駿介(住友電工)と久しぶりに走ることとなる。そこで「もちろん勝負しに行くし、結果を残しに行く」と意気込み、その後は国内で「DLを踏まえつつ、3台目までの安定感を高めたり、硬いハードルに対応したりできるように調整したい」とプランを話す。
3年前の東京五輪は参加標準記録を突破しながら日本選手権で不正スタートし、本大会はバックアップメンバーとして同行するだけだった。そこから3年、日本記録保持者の1人になり、社会人になった。
「決勝に進出して、12秒台を出してメダル獲得につながれば」。伸び盛りのハードラーの才能が、花の都で咲き誇る。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.26
【大会結果】日本学生個人選手権(2025年4月25日~27日)
2025.04.25
編集部コラム「どこよりも早い!?アジア選手権展望」
-
2025.04.25
-
2025.04.25
-
2025.04.25
-
2025.04.19
-
2025.04.20
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.01
-
2025.04.12
-
2025.04.12
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.26
【大会結果】日本学生個人選手権(2025年4月25日~27日)
【大会結果】日本学生個人選手権(2025年4月25~27日/神奈川・平塚、ハンマー投のみ東海大) ●男子 100m 200m 400m 800m 1500m 前田陽向(環太平洋大4) 4分03秒64 […]
2025.04.25
編集部コラム「どこよりも早い!?アジア選手権展望」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]
2025.04.25
前田彩花が選考レース10000m1着! ハーフの悔しさ晴らし「余裕持って走れた」/日本学生個人
◇日本学生個人選手権(4月25日~27日/神奈川・レモンガススタジアム平塚)1日目 日本学生個人選手権内でワールドユニバーシティゲームズ代表選考会の女子10000mが行われ、前田彩花(関大)が33分10秒60で1着だった […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)