HOME 国内、大学

2024.06.16

山形愛羽が200mも圧巻V!学生歴代5位の23秒53 日本選手権で「走るからには金メダル狙う」/日本学生個人
山形愛羽が200mも圧巻V!学生歴代5位の23秒53 日本選手権で「走るからには金メダル狙う」/日本学生個人

24年日本学生個人女子200mを制した山形愛羽

◇日本学生個人選手権(6月14日~16日/神奈川・レモンガススタジアム平塚)3日目

“学生ナンバーワン”を決める日本学生個人選手権の3日目に行われた女子200mは山形愛羽(福岡大)が100mに続いて制して2冠を達成した。23秒53(+1.4)は学生歴代5位、U20日本歴代4位の好記録で、高2以来の自己新だった。

準決勝で追い風参考ながら23秒77(+2.8)をマーク。「高2で出した23秒88のベストが止まっていたので、絶対に更新したい」と決勝のスタートに立った。信岡沙希重コーチと「前半から突っ込んで、120mまでは全速力で走り、最後までキープする」と確認し合ったといい、「最後はすこしたれてしまいました」と反省するも、「100m(11秒41)と200mで自己ベスト更新できて、2冠ができたのでよかったです」と笑顔で6本を走り抜いた。

広告の下にコンテンツが続きます

中学時代から全国を経験し、熊本中央高時代には1年目からインターハイ200mで4位。100m11秒78、200m24秒14を出していた逸材だ。3年時にはインターハイ100m、200m2冠し、鹿児島国体では100mと300mを制した。その3年間を振り返り「本能で走っていた」という。

福岡大に進学してからは、兒玉芽生(ミズノ)や久保山晴菜(今村病院)らと信岡コーチとで、綿密に話し合いながらトレーニングしている姿を見て「ちゃんと考えながら取り組んで、レースごとに修正できるようになりました。先輩たちは一つひとつの動きにも集中している」と刺激的な毎日を過ごしている。

身長154cmは、決して恵まれているとはいえないが、類い稀なピッチが特徴。「世界大会の決勝には小柄な人もいます。小さくても速く走れるというのを見せたいですし、厳しいと言われる日本の女子短距離でもやれるというところを見せたい。個人種目で(世界大会に)出たい」と瞳に力を込める。

次戦は2週間後の日本選手権。「出るからには金メダル、2冠を目指します」。小さな身体に秘める無限の可能性。女子短距離のホープが、堂々と日本選手権の舞台に立つ。

◇日本学生個人選手権(6月14日~16日/神奈川・レモンガススタジアム平塚)3日目 “学生ナンバーワン”を決める日本学生個人選手権の3日目に行われた女子200mは山形愛羽(福岡大)が100mに続いて制して2冠を達成した。23秒53(+1.4)は学生歴代5位、U20日本歴代4位の好記録で、高2以来の自己新だった。 準決勝で追い風参考ながら23秒77(+2.8)をマーク。「高2で出した23秒88のベストが止まっていたので、絶対に更新したい」と決勝のスタートに立った。信岡沙希重コーチと「前半から突っ込んで、120mまでは全速力で走り、最後までキープする」と確認し合ったといい、「最後はすこしたれてしまいました」と反省するも、「100m(11秒41)と200mで自己ベスト更新できて、2冠ができたのでよかったです」と笑顔で6本を走り抜いた。 中学時代から全国を経験し、熊本中央高時代には1年目からインターハイ200mで4位。100m11秒78、200m24秒14を出していた逸材だ。3年時にはインターハイ100m、200m2冠し、鹿児島国体では100mと300mを制した。その3年間を振り返り「本能で走っていた」という。 福岡大に進学してからは、兒玉芽生(ミズノ)や久保山晴菜(今村病院)らと信岡コーチとで、綿密に話し合いながらトレーニングしている姿を見て「ちゃんと考えながら取り組んで、レースごとに修正できるようになりました。先輩たちは一つひとつの動きにも集中している」と刺激的な毎日を過ごしている。 身長154cmは、決して恵まれているとはいえないが、類い稀なピッチが特徴。「世界大会の決勝には小柄な人もいます。小さくても速く走れるというのを見せたいですし、厳しいと言われる日本の女子短距離でもやれるというところを見せたい。個人種目で(世界大会に)出たい」と瞳に力を込める。 次戦は2週間後の日本選手権。「出るからには金メダル、2冠を目指します」。小さな身体に秘める無限の可能性。女子短距離のホープが、堂々と日本選手権の舞台に立つ。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.12.12

國學院大がライフネット生命とスポンサーシップ契約「箱根路で最高の景色を見せられるよう邁進」

ライフネット生命保険株式会社は12月12日、昨年から結んでいる國學院大陸上競技部とのスポンサーシップ契約を延長したと発表した。 2008年に開業したライフネット生命は、オンライン生保のリーディングカンパニーとして知られる […]

NEWS 全中3000mV出田隆之助擁する中京、前回8位の大淀、戦力充実の稲美北、常盤松などが有力  14日に中学駅伝日本一決定戦/全中駅伝男子展望

2025.12.12

全中3000mV出田隆之助擁する中京、前回8位の大淀、戦力充実の稲美北、常盤松などが有力 14日に中学駅伝日本一決定戦/全中駅伝男子展望

第33回全国中学校駅伝が、12月14日に滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。 男子6区間18km、女子5区間12kmのコースに、各都道府県代表に開催地枠を加えた男女それぞれ48チームが出場し、中 […]

NEWS 京山が3連覇に向けて前進 東北勢初のトップ3目指す黒石野、初出場の男山三、鶴ヶ島藤が上位候補/全中駅伝女子展望

2025.12.12

京山が3連覇に向けて前進 東北勢初のトップ3目指す黒石野、初出場の男山三、鶴ヶ島藤が上位候補/全中駅伝女子展望

第33回全国中学校駅伝が、12月14日に滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。 男子6区間18km、女子5区間12kmのコースに、各都道府県代表に開催地枠を加えた男女それぞれ48チームが出場し、中 […]

NEWS 豪州で18歳・ビークロフトが10000m競歩38分02秒68のU20世界新

2025.12.12

豪州で18歳・ビークロフトが10000m競歩38分02秒68のU20世界新

12月11日、豪州シドニーで、ニューサウスウェールズ州10000m競歩選手権が行われ、I.ビークロフト(豪州)が38分02秒68のU20世界新記録をマークした。 ビークロフトは2007年生まれの18歳。競歩選手だった父の […]

NEWS 箱根駅伝初Vへ國學院大・前田康弘監督「ジョーカーにどう立ち向かっていくか」 主将・上原琉翔「先頭でタスキを」

2025.12.12

箱根駅伝初Vへ國學院大・前田康弘監督「ジョーカーにどう立ち向かっていくか」 主将・上原琉翔「先頭でタスキを」

第102回箱根駅伝で初優勝を狙う國學院大が12月12日、都内の渋谷キャンパスで壮行会と記者会見を開いた。 例年の合同による囲み取材形式から急遽、記者会見方式への変更。前田康弘監督は「今年は今のところ16人全員が元気で良い […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年12月号 (11月14日発売)

2025年12月号 (11月14日発売)

EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選

Follow-up Tokyo 2025

page top