世界陸連(WA)は5月31日、2024年~27年の事業戦略の概要を発表した。国際的な伝達範囲拡大とスポーツの価値向上のためのイノベーションが中核に据えられている。
パイオニアリング・チェンジ(Pioneering Change 2024-2027)と銘打たれ、人々が楽しむエンタメが増えているなか、陸上競技が人気スポーツとして多くのファンを惹きつけるような戦略を立てていくという。
世界陸連は今後、競技場や自宅の両方で数百万の観客がより多い頻度で、よりエキサイティングに観戦できる大会の創設。競技場内外での選手とファンの交流機会の増加。競技者、コーチ、審判、ボランティア、役員として参加するためアクセスしやすい施策。大会やSNSプラットフォームを通じた選手がスターとなる方法の多様化などに重点を置くとしている。
また、前回の事業戦略で打ち出した「より多くの参加」「より多くの人員」「より多くのファン」「より多くのパートナーシップ」という4つの柱に、「イベント・イノベーション」を加えた5つを柱として設定。その新たな柱には、新種目の創設などを検討していることも発表された。
具体的には、「屋外シーズンの終わりに国際的な選手権大会の実施による夏シーズンの再構築」、「世界選手権非開催年に新たな選手権大会の立ち上げ」、「主要選手権での競技、放送、イベント・プレゼンテーションの企画を統合する、ニーズに合わせたタイムテーブルの原則化」、「価値向上のための種目の改革。特にフィールド種目、競歩、混成種目に主眼」、「競技の発展・開発。テクノロジーやデータ利用により魅力と影響力を高め、妥当性とエンターテインメント性を競技へ担保」などが挙げられている。
その中で世界陸連は、「男女混合4×100mリレー、1マイル障害などの新種目の立ち上げ」、「走幅跳、三段跳種目のテイクオフゾーンの導入」、「新技術による跳躍種目でのタイブレークの新たな決定方法」、「・女子砲丸投、女子やり投の重さ再検討」などをテストしていくという。
跳躍種目のテイクオフゾーンについては、現役選手やOBたちからの反発の声も多く、実際にルールとして盛り込まれるかは現時点では決まっていない。ただ、世界陸連としては、よりわかりやすくそして盛り上がる方法を模索していくという。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.22
村竹ラシッドが中山大障害の表彰プレゼンターに!12/27レース後ウィナーズサークルに登場
2025.11.21
編集部コラム「柔らかい顔に」
-
2025.11.21
-
2025.11.20
2025.11.20
【箱根駅伝2026名鑑】中央大学
2025.11.20
【箱根駅伝2026名鑑】青山学院大学
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.20
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.20
-
2025.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.22
村竹ラシッドが中山大障害の表彰プレゼンターに!12/27レース後ウィナーズサークルに登場
日本中央競馬会(JRA)は12月27日に中山競馬場で行われるG1レース「中山大障害」で、男子110mハードルの村竹ラシッド(JAL)が表彰プレゼンターを務めることを発表した。 中山大障害は、障害レースの1年の総決算的レー […]
2025.11.21
編集部コラム「柔らかい顔に」
攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]
2025.11.21
「箱根路が育む挑戦」箱根駅伝シンポジウム開催!小山直城「出場した思い強かった」葛西潤「誰かのためにと走った」
第102回箱根駅伝まで約40日となった11月21日、大会の機運を高めるイベント「第102回箱根駅伝シンポジウム」が、都内で開催された。 今回のメインテーマは「世界を駆ける~箱根路が育む挑戦~」。昨年のパリ五輪、9月の東京 […]
2025.11.21
「2強」日本郵政グループ、積水化学がV争いリード しまむら、エディオン、三井住友海上らが隙うかがう/クイーンズ駅伝みどころ
◇第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月23日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 第45回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城)は11月2 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025