2024.05.12
◇木南記念(5月12日/大阪・ヤンマースタジアム長居)
日本GPシリーズG1の木南記念が行われ、男子400mハードルは筒江海斗(スポーツテクノ和広)が優勝した。48秒58は日本歴代7位タイで、今夏のパリ五輪参加標準記録(48秒70)を突破した。
静岡国際でも48秒92で優勝していた筒江。その時から「スピードが上がりきっていなかった」という課題を修正したという。レースは「自分の走りだけに集中した」とラストでもグイグイと突き進み、余裕を持ってフィニッシュした。
48秒54にも「冬から48秒前半を意識してきて、参加標準記録を切るために早めにスピードを高めるなど準備してきました」と驚きはなく、むしろ「まだ課題点はある」とさらに上を目指している。
熊本西高3年時にインターハイに駒を進めるも予選敗退だった。福岡大で信岡沙希重コーチの指導で徐々に花開き、4年時に日本インカレで8位。社会人4年目で、昨年もこの大会で優勝し、アジア選手権代表にも選ばれた。
秋に48秒台をマークするなど飛躍の年となったが、ブダペスト世界選手権はワールドランキングでの出場が見ながら日本選手権で5位に敗れた。
「去年は出られたらいいなくらいで、今思うと覚悟が足りなかった」。この冬は五輪を念頭に置きながらトレーニングを積んだことで大きな成長を遂げ、「信岡先生をはじめ、周囲の方々に感謝したい」と言う。
パリ五輪参加標準記録は、黒川和樹(住友電工)、豊田兼(慶大)に続いて3人目。セイコーゴールデングランプリを挟んで迎える6月の日本選手権に向け、「まずは負けないことを一番に臨みたい」と気を引き締めていた。
2位の出口晴翔(ゼンリン)も2連続ベストとなる48秒83で、「まだ練習を積みながらのタイム。次は切れると思います」と標準突破に照準を絞っている。
男子400mH日本歴代10傑
47.89 為末大(法大4) 2001. 8.10 47.93 成迫健児(筑波大4) 2006. 5. 6 48.26 山崎一彦(デサントTC) 1999. 5. 8 48.34 苅部俊二(富士通) 1997.10. 5 48.41 岸本鷹幸(法大4) 2012. 6. 9 48.47 豊田兼(慶大3) 2023.10. 1 48.58 黒川和樹(法大4) 2023. 8.21 48.58 筒江海斗(スポーツテクノ和広)2024. 5.12 48.62 野澤啓佑(ミズノ) 2016. 8.15 48.64 齋藤嘉彦(群馬綜合ガードシステム)1998.10. 4RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.11.11
-
2025.11.10
-
2025.11.10
-
2025.11.10
2025.10.18
【大会結果】第102回箱根駅伝予選会/個人成績(2025年10月18日)
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.10.18
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.11
RIKUJOフェスティバル サニブラウンと鵜澤飛羽の参加が決定!世界陸上入賞の井戸、松本とともにミニリレフェスに参戦
11月11日、日本陸連は11月29日に開催される「RIKUJO フェスティバル in 国立競技場」に参加するゲストアスリートの第2弾として、東京世界選手権の代表のサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)、鵜澤飛羽(JAL […]
2025.11.11
22年世界陸上100m銀ブレイシー ドーピング違反で3年9ヵ月の資格停止処分 禁止薬物使用と居場所義務違反
米国アンチ・ドーピング機関(USADA)は11月10日までに、2022年オレゴン世界選手権100mで銀メダルを獲得したM.ブレイシーが、内部告発者の情報に基づく調査の結果、アンチ・ドーピング規則違反で45ヵ月(3年9ヵ月 […]
2025.11.11
サイラス・ジュイ氏 デンソーランニングコーチ就任 インターハイ3000m障害2連覇や北海道マラソンV ドラマ「陸王」出演
デンソー女子陸上長距離部は11月10日、ランニングコーチにサイラス・ジュイ氏が就任したと発表した。 ケニア出身で39歳のジュイ氏。千葉・流経大柏高に、ジョセファト・ダビリ氏とともに留学生として来日した。インターハイ300 […]
2025.11.11
ミズノが第102回箱根駅伝オフィシャルグッズの予約開始! 大会記念Tシャツなど全21種を12月下旬から順次販売
ミズノは11月11日、箱根駅伝のスポンサー契約に基づき、第102回箱根駅伝オフィシャルグッズ販売の予約を開始した。 第102回大会の箱根駅伝オフィシャルグッズは、毎年展開している大会記念Tシャツ、出場校のタスキをデザイン […]
2025.11.11
WAライジングスター賞 男子は中長距離のコエチ、メハリー、セレムがノミネート
世界陸連(WA)は11月10日、ワールド・アスレティクス・アワード2025の「ライジングスター賞」の最終候補選手を発表した。 この賞はU20選手を対象とした最優秀賞で、15年には日本のサニブラウン・アブデル・ハキームが受 […]
Latest Issue
最新号
2025年11月号 (10月14日発売)
東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望