◇第103回関東インカレ(5月9~12日/東京・国立競技場)2日目
関東インカレの2日目が行われた。女子100mは石川優(青学大)が11秒75(+0.5)をマークして優勝。1年時以来、3年ぶりの頂点に立った。
「ずっと冷静に、というのを心掛けてきたのですが、それが優勝という形で実りました。1年時以来に勝ててすごくうれしいです」
苦しい時を過ごしてきた。相洋高(神奈川)時代から世代トップをひた走り、1年目に学生歴代6位の11秒48をマークした。だが、その後は何度もハムストリングスの肉離れに苦しんだ。復帰し、良い記録を出しては故障の繰り返し。
「1年生の時はがむしゃらでした。その後はケガを繰り返してしまって…。どうしても前傾気味で走ってしまって、そのまま前に脚を降り出すことでハムストリングスに(負荷が)きてしまっていた」
その後は体幹を鍛え、腹圧を入れてから練習するように意識。この春は織田記念でも日本時トップに入り、関東インカレも100m3本、4継2本をこなして「あまり疲労は感じていません」と本数をこなせるようになった。
東京五輪4×100mリレー代表にも選ばれたが、本番で出番はなかった。ここまでは不調で「あまり世界大会は視野に入れてこなかった」が、今季の復調で「少しずつ視野に入れつつ自分の走りを続けていって、結果的に世界大会につながれば」と思い描く。
石川は4×100mリレーも制して2冠。この後は、6月の日本選手権で「優勝」が目標。100mは「11秒3台をしっかり出せるように」と語った。
男子100mは織田記念も優勝している守祐陽(大東大)が優勝。「スタートからの加速を改善するよう意識してきました」と言う。やや身体に疲労もあったが、織田記念Vの自信でタイトルゲット。大東大の1部100m優勝は初となる。
男子4×100mリレーは早大が12年ぶりに優勝。100m2、3位の井上直紀、関口裕太らでしっかりバトンをつないだ。
男子400mは豊田兼(慶大)が45秒82で初タイトル。女子400mはフロレス・アリエ(日体大)が自己新となる54秒07で優勝した。男子110mハードルは13秒52を持つ阿部竜希(順大)が13秒62(-0.9)で制している。女子100mハードルは髙橋亜珠(筑波大)がU20日本歴代2位の13秒28(+0.5)の好記録で優勝した。
男子砲丸投は山田暉斗(法大)が17m62で優勝。この種目では法大にとって50年ぶりだった。男子十種競技はスーパールーキーの髙橋諒(慶大)がU20日本最高(一般規格)となる7235点で優勝。衝撃のデビューを飾った。
関東インカレは12日まで行われる。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2024.07.27
混合競歩代表の川野将虎「自分らしい粘り強い歩きで上位を目指したい」/パリ五輪
-
2024.07.27
-
2024.07.26
-
2024.07.25
2024.07.24
やり投・北口榛花がオメガのアンバサダーに就任!パリ代表の阿部兄妹、早田ひなら6人
-
2024.07.20
-
2024.07.02
-
2024.07.24
-
2024.06.28
-
2024.06.29
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.07.27
女子競歩の岡田久美子は調整順調「メダルを狙える位置。新たな挑戦でワクワクしている」/パリ五輪
パリ五輪・陸上競技に向けて日本代表選手団が7月27日午前、出国前に羽田空港で会見を行い、意気込みを語った。 2016年リオ、21年東京に続く3大会連続の五輪代表となる女子競歩の岡田久美子(富士通)は「いよいよだなという気 […]
2024.07.27
中大ルーキー・岡田開成が3000m7分55秒41! U20歴代4位の好タイム
7月26日、中大多摩キャンパス競技場で「Summer Night Run Festival in CHUO」が行われ、男子3000mで岡田開成(中大1)が7分55秒41とU20歴代4位のタイムをマークした。 同大会はこれ […]
Latest Issue
最新号
![2024年8月号 (7月12日発売)](https://www.rikujyokyogi.co.jp/wp-content/uploads/2024/07/202408cover.jpg)
2024年8月号 (7月12日発売)
W別冊付録
パリ五輪観戦ガイド&福岡インターハイ完全ガイド