2024.05.02
パリ五輪代表選考会となる第108回日本選手権10000mが5月3日に静岡・小笠山総合運動公園静岡スタジアムで行われる。女子の有力選手を見ていこう。
【男子の見どころ】塩尻和也、太田智樹、相澤晃がパリ五輪に近づくか!?田澤が欠場、次の勢力は!?
前回まで3連覇で、昨年のブダペスト世界選手権7位の廣中璃梨佳(日本郵政グループ)がエントリーから外れ、本命不在のレースとなる。出場もペースメーカーを除いて10人と少数に。その中で有力なのは、前回2~4位に入った高島由香(資生堂)、小海遥(第一生命グループ)、五島莉乃(同)の3人か。
オレゴン、ブダペスト世界選手権の代表でもある五島。1月の都道府県対抗女子駅伝では1区で爆走して区間賞を獲得している。3月末に米国で5000mに出場して15分22秒33をマークしている。
昨年、好調だったのが小海。6月の日本選手権5000mで3位、7月のアジア選手権10000mは優勝した。ベテランの高島もケガしない走りで復調。前回大会では高島が30分57秒26(日本歴代6位)、小海が30分57秒67(同7位)、五島が30分58秒83(同8位)をマークしている。
他では海外レースに積極的に参加して経験を積んできた矢田みくに(エディオン)、学生からただ1人参戦の村松灯(立命大)らにも注目だ。
パリ五輪への出場資格を得るための条件は2つ。参加標準記録を突破するか、ワールドランキング(Road to Paris)でターゲットナンバー(出場枠)内に入るかのいずれかになる。女子のパリ五輪参加標準記録は30分40秒00で、ターゲットナンバーは27。廣中はブダペスト世界選手権内定のため参加標準記録を突破した時点で内定だったが、このレースでの内定はなくなった。
日本陸連の定める代表内定条件は、参加標準記録突破と優勝だが、現時点で突破者はいないため、このレースで突破して優勝することが即内定の条件だ。
次にワールドランキングで出場資格を得る可能性。5月2日時点で、参加標準記録突破者や世界クロカンの上位成績などにより、ターゲットナンバー27のうち23は埋まっている。24番目に廣中、26番目に小海、27番目に五島がランクインしている。高島も30位相当で、このレースの結果でランクアップは可能だ。
女子のスタート時間は19時30分。明日の静岡の天気は晴れ。スタート時間には20度を下回る予報だ。当日はペースメーカーに加え、トラック内側のライトでペースを知らせる電子ペーサー(ウェーブライト)も採用。パリ五輪に近づく選手は現れるか。レースの模様はNHK Eテレで19時25分から生中継される。
運命のトラック25周がいよいよ始まる。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
-
2025.12.12
-
2025.12.12
-
2025.12.12
-
2025.12.12
-
2025.12.12
-
2025.12.07
-
2025.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.12.12
國學院大がライフネット生命とスポンサーシップ契約「箱根路で最高の景色を見せられるよう邁進」
ライフネット生命保険株式会社は12月12日、昨年から結んでいる國學院大陸上競技部とのスポンサーシップ契約を延長したと発表した。 2008年に開業したライフネット生命は、オンライン生保のリーディングカンパニーとして知られる […]
2025.12.12
全中3000mV出田隆之助擁する中京、前回8位の大淀、戦力充実の稲美北、常盤松などが有力 14日に中学駅伝日本一決定戦/全中駅伝男子展望
第33回全国中学校駅伝が、12月14日に滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。 男子6区間18km、女子5区間12kmのコースに、各都道府県代表に開催地枠を加えた男女それぞれ48チームが出場し、中 […]
2025.12.12
京山が3連覇に向けて前進 東北勢初のトップ3目指す黒石野、初出場の男山三、鶴ヶ島藤が上位候補/全中駅伝女子展望
第33回全国中学校駅伝が、12月14日に滋賀県の野洲市と湖南市にまたがる希望が丘文化公園で開催される。 男子6区間18km、女子5区間12kmのコースに、各都道府県代表に開催地枠を加えた男女それぞれ48チームが出場し、中 […]
2025.12.12
豪州で18歳・ビークロフトが10000m競歩38分02秒68のU20世界新
12月11日、豪州シドニーで、ニューサウスウェールズ州10000m競歩選手権が行われ、I.ビークロフト(豪州)が38分02秒68のU20世界新記録をマークした。 ビークロフトは2007年生まれの18歳。競歩選手だった父の […]
2025.12.12
箱根駅伝初Vへ國學院大・前田康弘監督「ジョーカーにどう立ち向かっていくか」 主将・上原琉翔「先頭でタスキを」
第102回箱根駅伝で初優勝を狙う國學院大が12月12日、都内の渋谷キャンパスで壮行会と記者会見を開いた。 例年の合同による囲み取材形式から急遽、記者会見方式への変更。前田康弘監督は「今年は今のところ16人全員が元気で良い […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025