2024.05.02
パリ五輪代表選考会となる第108回日本選手権10000mが5月3日に静岡・小笠山総合運動公園静岡スタジアムで行われる。男子の有力選手を見ていこう。
【女子のみどころ】3連覇中の本命・廣中が不在 小海遥、五島莉乃、高島由香の三つ巴か
昨年12月の日本選手権10000mで上位に入った、塩尻和也(富士通)、太田智樹(トヨタ自動車)、相澤晃(旭化成)がエントリー。それぞれ日本歴代1~3位の27分09秒08、27分12秒53、27分13秒04を持つ。
もう1人の注目だったオレゴン、ブダペスト世界選手権代表の田澤廉(トヨタ自動車)はコンディション不良により欠場となってしまった。また、東京五輪代表の伊藤達彦(Honda)、27分28秒50を持っている佐藤圭汰(駒大)もエントリーせず。そういった状況から、優勝争いはやはり上記の3人になりそうだ。
他では前回27分28秒13(日本歴代7位)の5位に入った小林歩(NTT西日本)、大八木弘明コーチが指導する27分30秒69を持つ鈴木芽吹(トヨタ自動車)や篠原倖太朗(駒大)も有力。復調してきた田村和希(住友電工)も力がある。
他では、好調の山口智規(早大)、棄権者が出てウエイティングから出場が決まった前田和摩(東農大)ら伸び盛りの学生勢もどんな走りを見せるか。
パリ五輪への出場資格を得るための条件は2つ。参加標準記録を突破するか、ワールドランキング(Road to Paris)でターゲットナンバー(出場枠)内に入るかのいずれかになる。男子のパリ五輪参加標準記録は27分00秒00で、ターゲットナンバーは27。日本陸連の定める代表内定条件は、参加標準記録突破と優勝だが、現時点で突破者はいないため、このレースで突破することが即内定の条件だ。
次にワールドランキングで出場資格を得る可能性。5月2日時点で、参加標準記録突破者や世界クロカンの上位成績などで、ターゲットナンバー27のうち24は埋まっている状況。26番目に田澤、27番目に太田が入っており、次点の28番目に塩尻がいる。
田澤は欠場となるため、太田、塩尻は日本選手権の結果で上回る場合がある。さらに、ワールドランキングの条件は期間内の2レースが対象となるが、相澤はまだ前回の1本のみ。2本目となるこの日本選手権の結果によってランクインする可能性もある。
男子のスタート時間は20時10分。明日の静岡の天気は晴れ。スタート時間には20度を下回る予報だ。当日はペースメーカーに加え、トラック内側のライトでペースを知らせる電子ペーサー(ウェーブライト)も採用。日本人初の26分台や日本新が見られるか。そして、パリ五輪に近づく選手は現れるか。レースの模様はNHK Eテレで19時25分から生中継される。
運命のトラック25周がいよいよ始まる。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.11.02
競歩の池田向希 ドーピング違反疑惑で暫定的な資格停止処分 東京五輪、オレゴン世界陸上で銀
2024.11.01
編集部コラム「ブリュッセルで見た夢」
-
2024.11.01
-
2024.11.01
-
2024.11.01
2024.10.27
【大会結果】第42回全日本大学女子駅伝(2024年10月27日)
-
2024.10.27
-
2024.10.30
2024.10.11
トレーニングからレースまで使用できる新作シューズ「ナイキ ズーム フライ 6」が登場!
-
2024.10.27
-
2024.10.05
-
2024.10.19
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.11.02
競歩の池田向希 ドーピング違反疑惑で暫定的な資格停止処分 東京五輪、オレゴン世界陸上で銀
世界陸連の独立不正監査機関、アスリート・インテグリティー・ユニット(AIU)は11月1日、男子競歩の池田向希(旭化成)に対して暫定的な資格停止処分を下した。生体パスポートの数値により、いわゆる血液ドーピングの疑いがもたれ […]
2024.11.01
編集部コラム「ブリュッセルで見た夢」
毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]
2024.11.01
世田谷246ハーフに青学大・折田壮太、駒大・吉本真啓、創価大・吉田凌らが登録 中大、日体大、東海大勢などもエントリー
11月1日、世田谷246ハーフマラソンの主催者は11月10日に開催される第19回大会のエントリーリストを発表した。 同大会は駒沢オリンピック公園陸上競技場発着で、国道246号や多摩堤通りなどを通るコースで実施。埼玉県で開 […]
2024.11.01
神戸マラソンに市田宏、堀江美里、山口遥らが招待選手で登録 ロンドン五輪銀メダリストも
神戸マラソン2024の実行委員会は11月1日、招待選手を発表した。 男子は市田宏(旭化成)、山下侑哉(サンベルクス)らが登録。海外招待選手には2時間5分04秒の自己記録を持ち、ロンドン五輪銀メダルにも輝いているアベル・キ […]
Latest Issue 最新号
2024年11月号 (10月11日発売)
●ベルリンマラソン
●DLファイナル
●インカレ、実業団
●箱根駅伝予選会展望