第11回アジア室内選手権(2月17日~19日)に出場する日本代表男子9名、女子5名が2月13日、開催地のイラン・テヘランに向かって出発した。
それに先立って代表選手が取材に応じ、女子3000mに出場する山本有真(積水化学)は「(ワールドランキングの)ポイントをしっかりとつかむことが今回の目的。パリへの切符をつかめるように頑張りたい」と今大会への抱負を語った。
山本にとって初めて日本代表として臨んだ大会が、名城大4年生だった昨年のアジア室内。3000mで銅メダルを獲得したことをきっかけに、飛躍を遂げた。7月にはアジア選手権5000mで金メダルに輝き、8月のブダペスト世界陸上出場もつかむ。秋にはアジア大会にも出場している。
そして今回は、初の五輪をつかみ取る場とするつもりだ。ワールドランキングで出場圏内を確実なものとする目安について、野口英盛監督からは示されたターゲットが「9分05秒以内で2位以内」。そこに向けて、「ペースが遅いようなら先頭に出て、タイムも狙いつつ順にも狙っていきたい」ときっぱり。
1月に体調を崩した時期があったため、「完全に合わせきれていないところはある」が、1年を経て、自身の成長はしっかりと実感している。昨年11月末のクイーンズ駅伝で2区区間賞に輝くなどロードシーズンでも結果を残し、それに向けての合宿でも「チームで質の高いトレーニングができて、自分の競技力もアップできた」手応えがある。
ブダペスト世界陸上では5000mで予選敗退に終わり、世界の壁の高さと恐怖を感じた。だが、怖さを感じた点について、野口監督から「周りの期待に応えられないとか、結果が出せなかったら(周囲から)すごい言われるんじゃないかという思いがあった」からではないかという点を指摘されたという。
「代表に選ばれたのは自分自身の頑張りのお陰。周囲を気にする必要はないよ」と言われ、目線が前に向いた。「次は楽しみな気持ちで走ろう」と決めている。
日本代表のユニフォームを着た自分を「すごく不思議」に感じていた昨年までとは、もう違う。「世界の舞台で自分の力を発揮して、もっと上の世界を見てみたい。そのためにはパリ五輪に出場して、しっかりとリベンジしたい気持ちがあります」。
日本を代表するランナーとして、アジアにその実力を示すつもりだ。
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.11.20
【箱根駅伝2026名鑑】中央大学
2025.11.20
【箱根駅伝2026名鑑】青山学院大学
-
2025.11.20
-
2025.11.20
-
2025.11.20
2025.11.02
青学大が苦戦の中で3位確保!作戦不発も「力がないチームではない」/全日本大学駅伝
-
2025.11.20
-
2025.11.20
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2023.04.01
-
2022.12.20
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.11.22
新所属初レースの赤﨑暁「調整もレースもうまくいかず」ニューイヤー駅伝へ「エースとして」/八王子LD
◇2025八王子ロングディスタンス(11月22日/東京・上柚木公園陸上競技場) 男子10000mに特化した八王子ロングディスタンスが行われ、パリ五輪マラソン6位の赤﨑暁(クラフティア)が出場。6組で28分57秒99を要し […]
2025.11.22
田澤廉が約2年ぶり10000m 27分31秒90「戻れるかずっと不安だった」今後はマラソン挑戦の可能性も示唆/八王子LD
◇2025八王子ロングディスタンス(11月22日/東京・上柚木公園陸上競技場) 男子10000mに特化した八王子ロングディスタンスが行われ、7組日本人トップ(6着)の鈴木芽吹(トヨタ自動車)が27分05秒92をマーク。塩 […]
Latest Issue
最新号
2025年12月号 (11月14日発売)
EKIDEN REVIEW
全日本大学駅伝
箱根駅伝予選会
高校駅伝&実業団駅伝予選
Follow-up Tokyo 2025