第11回アジア室内選手権(2月17日~19日)に出場する日本代表男子9名、女子5名が2月13日、開催地のイラン・テヘランに向かって出発した。
それに先立って代表選手が取材に応じ、前回王者として挑む男子走高跳の赤松諒一(アワーズ)は、「優勝を狙いつつ、記録も自己ベスト近くまでいけるかを試していきたい」と話した。
昨年は、当時自己タイの2m28をクリア。22年オレゴン世界陸上銀メダリストのウ・サンヒョク(韓国)に競り勝つ殊勲の金メダルに輝き、その後、ブダペスト世界陸上8位入賞まで一気に駆け上がった。
だが、その直前に左足小指の第5中足骨を骨折していた影響で、冬季の始動は遅れ気味。トレーニング再開が昨年12月で、本格的な跳躍練習は「2週間ぐらい前から」始めたばかりだ。練習の強度は問題なくなっているが、「試合の負荷だとどうか」を確認しながらの今年初戦となりそうだ。
それでも、「問題ないと思います」と言えるほどの自信を昨シーズンで得た。連覇に向けて、「最低限2m20以上を跳んで、どこまで自己ベスト(2m30)に近づいていけるか」と想定。今大会をきっかけに、パリ五輪参加標準記録の2m33もしっかりと見据える。
「去年、ずっと最後のカーブから踏み切りにかけてのスピードアップを重点的に取り組んできました。それをさらに上げ、クリアランスの改善であと3cmは十分にいけると思っています」
2m35の日本記録を持つ戸邉直人(JAL)がアキレス腱断裂から復帰し、東京五輪イヤーに現役を退いた衛藤昂(神戸デジタル・ラボ)も1週間前の日本選手権室内から第一線に復帰した。「めちゃくちゃ怖い」と苦笑いしつつ、「僕が第一線でやっていくんだという気持ちを持っています」と世界陸上入賞者としてのプライドをのぞかせた。
男子三段跳の池畠旭佳瑠(駿河台大AC)は「室内のベストが16m45なのでまずはそこを超えつつ、日本記録やパリ五輪の標準記録を目指したい」と力強く語る。
昨年はアジア選手権で銀メダルを獲得し、ブダペスト世界陸上にも初出場。本番では予選敗退に終わったが、「技術よりもフィジカルの強さ」を感じたという。それは池畠自身も、強みにしているところ。「改めて(基礎体力という)基本に忠実になることができた。世界陸上がいい経験になっています」。
冬季の成果をアジアの舞台で確認し、「力を出せば戦える手応えがある」というパリ五輪へのステップとする。
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