HOME 国内

2024.02.04

走高跳・衛藤昂が2m24で現役復帰飾る 21年五輪後に引退 イベント主催経験し「チャレンジしたい」/日本選手権室内
走高跳・衛藤昂が2m24で現役復帰飾る 21年五輪後に引退 イベント主催経験し「チャレンジしたい」/日本選手権室内

24年日本選手権室内で男子走高跳を制した衛藤昂

◇第107回日本選手権・室内競技(2月3、4日/大阪城ホール)2日目

日本選手権・室内競技の2日目に男子走高跳が行われ、東京五輪代表の衛藤昂(神戸デジタル・ラボ)が2m24で優勝した。

第一線を退いて2年の時を経て、オリンピアンがピットに戻ってきた。この日は2m05を軽々とクリアすると、2m10を1回目、2m15を2回目で跳んだ。2m21を2回目に成功。2m24はただ1人1回でクリアして見せた。

広告の下にコンテンツが続きます

東京五輪代表の衛藤。東京五輪への挑戦を最後に引退を表明。その舞台に立ち、2021年シーズンを最後とした。

「東京五輪が最大目標で、1年延期になって削り出しての出場。心身ともに疲れ切ってしまった」

その後は、街中で走高跳などを行う「Jump Festival」というイベントを主催するなど、働きながら競技とも接してきた。「一度、外から競技を見て、イベントをとおして高校生たちと接してきて、純粋に『どこまででも高く跳べる』と思っている。そういうのをひしひしと感じて、チャレンジしたいというふうに思えたんです」。

昨年、徐々に試合に出場すると2m26まで記録を伸ばした。現在は情報処理などを手掛ける神戸デジタル・ラボでフルタイム勤務。「アプリ開発」に携わりながら、練習をする日々だ。

「練習量などを考えればネガティブな部分はありますが、今までと違うチャレンジというところに、すごくポジティブに捉えていますし、楽しめています」

パリ五輪となると「まだワールドランキングにも入ってきていないですし、層も厚いので国内選考も厳しい状況。まずは日本選手権で3番以内に入りたい」

日本男子走高跳の歴史にその名を刻んできたベテランが、新たな挑戦で存在感を放っていく。

◇第107回日本選手権・室内競技(2月3、4日/大阪城ホール)2日目 日本選手権・室内競技の2日目に男子走高跳が行われ、東京五輪代表の衛藤昂(神戸デジタル・ラボ)が2m24で優勝した。 第一線を退いて2年の時を経て、オリンピアンがピットに戻ってきた。この日は2m05を軽々とクリアすると、2m10を1回目、2m15を2回目で跳んだ。2m21を2回目に成功。2m24はただ1人1回でクリアして見せた。 東京五輪代表の衛藤。東京五輪への挑戦を最後に引退を表明。その舞台に立ち、2021年シーズンを最後とした。 「東京五輪が最大目標で、1年延期になって削り出しての出場。心身ともに疲れ切ってしまった」 その後は、街中で走高跳などを行う「Jump Festival」というイベントを主催するなど、働きながら競技とも接してきた。「一度、外から競技を見て、イベントをとおして高校生たちと接してきて、純粋に『どこまででも高く跳べる』と思っている。そういうのをひしひしと感じて、チャレンジしたいというふうに思えたんです」。 昨年、徐々に試合に出場すると2m26まで記録を伸ばした。現在は情報処理などを手掛ける神戸デジタル・ラボでフルタイム勤務。「アプリ開発」に携わりながら、練習をする日々だ。 「練習量などを考えればネガティブな部分はありますが、今までと違うチャレンジというところに、すごくポジティブに捉えていますし、楽しめています」 パリ五輪となると「まだワールドランキングにも入ってきていないですし、層も厚いので国内選考も厳しい状況。まずは日本選手権で3番以内に入りたい」 日本男子走高跳の歴史にその名を刻んできたベテランが、新たな挑戦で存在感を放っていく。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.11.04

アシックスが駅伝にリスペクトを込め、選手たちを鼓舞するランニングシューズコレクション「EKIDEN Pack」を発売

アシックスジャパンは、日本で100年以上の歴史をもつ駅伝にリスペクトを込め、選手たちを鼓舞するランニングシューズコレクション「EKIDEN Pack(エキデンパック)」9品番を、11月6日からアシックスオンライン、アシッ […]

NEWS ロジスティード初制覇!前回優勝GMOが2位、初陣M&Aが初ニューイヤー、コニカミノルタら全日本復活3チーム/東日本実業団駅伝

2025.11.04

ロジスティード初制覇!前回優勝GMOが2位、初陣M&Aが初ニューイヤー、コニカミノルタら全日本復活3チーム/東日本実業団駅伝

◇第66回東日本実業団対抗駅伝(11月3日/埼玉・熊谷スポーツ文化公園競技場及び公園内特設周回コース:7区間74.6km) 第66回東日本実業団対抗駅伝が行われ、東日本枠「12」と第70回記念枠「1」(13位以下で最上位 […]

NEWS “走る伝説”キプチョゲが第一線退く マラソン2時間切り、五輪2連覇 マラソン界の常識を変えた鉄人

2025.11.04

“走る伝説”キプチョゲが第一線退く マラソン2時間切り、五輪2連覇 マラソン界の常識を変えた鉄人

11月2日、米国でニューヨークシティマラソンに出場したエリウド・キプチョゲ(ケニア)が、フィニッシュ後、今後はエリートレースには参加せず、新たなプロジェクト「エリウド・キプチョゲ・ワールドツアー」を始めることを発表した。 […]

NEWS 白熱アンカー決戦!三菱重工が制覇!クラフティア2位、黒崎播磨が3位、全日本覇者・旭化成Aは8位/九州実業団駅伝

2025.11.04

白熱アンカー決戦!三菱重工が制覇!クラフティア2位、黒崎播磨が3位、全日本覇者・旭化成Aは8位/九州実業団駅伝

◇第62回九州実業団毎日駅伝(11月3日/大分・佐伯中央病院陸上競技場~佐伯市屋内運動広場特設コース:7区間89.3km) 第62回九州実業団毎日駅伝が行われ、九州枠「9」と第70回記念枠「1」(9位から10分差以内が条 […]

NEWS 豊川が男女優勝 男子は2時間6分23秒で2年ぶりV 女子は序盤で主導権を握って逃げ切り4連覇/愛知県高校駅伝

2025.11.04

豊川が男女優勝 男子は2時間6分23秒で2年ぶりV 女子は序盤で主導権を握って逃げ切り4連覇/愛知県高校駅伝

全国高校駅伝の出場権を懸けた愛知県高校駅伝は11月3日、一宮市大野極楽寺公園発着木曽川沿川サイクリングコースで行われ、男女ともに豊川が制した。男子(7区間42.195km)は2時間6分23秒で2年ぶり10回目のV。女子( […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年11月号 (10月14日発売)

2025年11月号 (10月14日発売)

東京世界選手権 総特集
箱根駅伝予選会&全日本大学駅伝展望

page top