2024.01.22
◇第29回全国都道府県男子駅伝(1月21日/広島・平和記念公園前発着:7区間48km)
前回2位の埼玉は優勝こそ逃したものの、一時トップに立つなど健闘し、2年続けて2位と好成績を収めた。
出だしから順調だった。1区の松井海斗(埼玉栄高)は先頭から6秒差の2位でつなぐと、2区の利根川悠樹(尾間木中)は順位を1つ落としながらも区間6位と好走。そして3区の久保田徹(大東大)が最大の見せ場を作る。
「緊張もある中で楽しむことを意識して走りました」という久保田は、4km過ぎの上り坂を利用して先頭へ。同区間で区間新記録を樹立して2位に浮上した大阪の葛西潤(旭化成)に次ぐ区間2位タイの好走で、後続に15秒の差をつけた。
4区で長野に先頭を明け渡し、6区終了時で5位まで順位を落としたものの、チーム最年長の7区・荻久保寛也(ひらまつ病院)が区間3位の好走で3人抜き。コロナ禍で中止だった2021年、22年を挟み、3大会連続の3位以内を死守した。
荻久保は「プレッシャーをかける感じではなく、3大会連続の表彰台を目指そうという目標でした。最低限、ふるさと選手としての役目果たせました」と安堵の表情。そんな荻久保を「メダル外から上げてくれる選手で心強い」と言う松井、はチームの雰囲気について「チームの明るく、フレンドリー。年上の選手とコミュニケーション図りながら、連続入賞できて良かったです」と話す。
中学生、高校生、そして社会人・大学生と全員でつかんだ準優勝だった。
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