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2023.12.10

20歳・小海遥が大健闘の3位!自己ベスト1分以上更新の日本歴代7位30分57秒67「力を上げていきたい」/日本選手権10000m
20歳・小海遥が大健闘の3位!自己ベスト1分以上更新の日本歴代7位30分57秒67「力を上げていきたい」/日本選手権10000m

23年日本選手権10000mで3位に入った小海遥

◇第107回日本選手権10000m(12月10日 東京・国立競技場)

第107回日本選手権10000mが行われ、廣中璃梨佳(日本郵政グループ)が30分55秒29で3連覇を飾った。

上位4人が30分台という高速レースの中で、20歳の小海遥(第一生命グループ)が3位に食い込んだ。タイムは日本歴代7位の30分57秒67。これまでの自己ベストは5月のゴールデンゲームズinのべおかで出した32分01秒83。31分台を飛び越えて、日本人7人目の30分台突入を果たした。

電子ペーサーの設定のうち、「31分10秒のライトについていこう」と臨んだ。だが、「だんだんと前の人に追いついていきました」と、ペースメーカーと廣中、高島由香五島莉乃(ともに資生堂)が形成する先頭集団に、3700m付近で追いついた。

その後は、最後まで集団の中で戦い抜く。「メダルをもらえるかどうか」と思いながらも、「最後まで力を発揮しよう」と集中。最後のメダル争いを、しっかりと勝ち抜いた。

宮城・仙台育英高出身の社会人3年目。高校2年時には全国高校駅伝1区で区間賞に輝いている。

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今年は1月の全国都道府県対抗女子駅伝1区区間賞を皮切りに、5月のゴールデンゲームズinのべおか10000m、6月の日本選手権5000mと、世界陸上選考レースでいずれも3位に食い込むなど躍進。7月のアジア選手権では10000mで金メダルに輝いた。

だが、その後は外側楔状骨の疲労骨折など「ケガを繰り返してなかなかうまくいかなかった」と言う。秋のアジア大会は出場辞退を余儀なくされた。

それでも、11月26日のクイーンズ駅伝では1区2位と復帰を果たし、今大会でも並み居る世界大会経験者に割って入った20歳。まだ見ぬ世界の舞台に向けて、「弱いところを克服して、力を上げていきたい」と力強く語った。

◇第107回日本選手権10000m(12月10日 東京・国立競技場) 第107回日本選手権10000mが行われ、廣中璃梨佳(日本郵政グループ)が30分55秒29で3連覇を飾った。 上位4人が30分台という高速レースの中で、20歳の小海遥(第一生命グループ)が3位に食い込んだ。タイムは日本歴代7位の30分57秒67。これまでの自己ベストは5月のゴールデンゲームズinのべおかで出した32分01秒83。31分台を飛び越えて、日本人7人目の30分台突入を果たした。 電子ペーサーの設定のうち、「31分10秒のライトについていこう」と臨んだ。だが、「だんだんと前の人に追いついていきました」と、ペースメーカーと廣中、高島由香、五島莉乃(ともに資生堂)が形成する先頭集団に、3700m付近で追いついた。 その後は、最後まで集団の中で戦い抜く。「メダルをもらえるかどうか」と思いながらも、「最後まで力を発揮しよう」と集中。最後のメダル争いを、しっかりと勝ち抜いた。 宮城・仙台育英高出身の社会人3年目。高校2年時には全国高校駅伝1区で区間賞に輝いている。 今年は1月の全国都道府県対抗女子駅伝1区区間賞を皮切りに、5月のゴールデンゲームズinのべおか10000m、6月の日本選手権5000mと、世界陸上選考レースでいずれも3位に食い込むなど躍進。7月のアジア選手権では10000mで金メダルに輝いた。 だが、その後は外側楔状骨の疲労骨折など「ケガを繰り返してなかなかうまくいかなかった」と言う。秋のアジア大会は出場辞退を余儀なくされた。 それでも、11月26日のクイーンズ駅伝では1区2位と復帰を果たし、今大会でも並み居る世界大会経験者に割って入った20歳。まだ見ぬ世界の舞台に向けて、「弱いところを克服して、力を上げていきたい」と力強く語った。

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